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📡 Signal|Alphabet、設備投資514億ドルでフリーキャッシュフローが赤字に
Alphabet の 7〜9 月期は売上高 25% 増、Google Cloud は 2 倍超。設備投資 514 億ドルでフリーキャッシュフローは 91 億ドルの赤字、自社株買いはゼロだった。

Google の親会社 Alphabet は10月28日、7〜9 月期の決算を発表した。売上高は 1,276 億ドルで前年同期から 25% 増えた一方、設備投資は 514 億ドルと前年同期の 2 倍を超え、営業活動で得た現金から設備投資を引いたフリーキャッシュフローは 91 億ドルの赤字になった。
AI のための計算資源への支出が、稼ぐ現金を上回った。この四半期、Alphabet は自社株の買い入れを 1 ドルも行っていない。
売上は伸び、現金は減った
SEC に提出した決算資料の主な値は次のとおりだ (単位はドル)。
| 項目 | 2026 年 7〜9 月期 | 2025 年 7〜9 月期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,275 億 7700 万 | 1,023 億 4600 万 |
| 営業利益 | 406 億 | 312 億 |
| 営業活動によるキャッシュフロー | 422 億 9000 万 | 484 億 1400 万 |
| 設備投資 | 513 億 5500 万 | 239 億 5300 万 |
| フリーキャッシュフロー | −90 億 6500 万 | — |
| 自社株の買い入れ | 0 | 115 億 400 万 |
営業利益は 30% 増え、売上高に対する比率は 31.8% だった。本業の稼ぐ力は落ちていない。それでも、営業活動で入った現金は前年同期より 61 億ドル少なく、設備投資は 274 億ドル多い。その差が、四半期のフリーキャッシュフローを赤字に押し下げた。
配当は前年同期の 25 億ドルから 29 億ドルに増やして払い続けた。止めたのは、自社株の買い入れのほうだ。
伸びの中心は Google Cloud
売上の伸びを引っ張ったのは、企業にデータセンターの計算資源を貸す Google Cloud だ。売上は 307 億ドルで、前年同期の 152 億ドルから 103% 増え、2 倍を超えた。営業利益は 36 億ドルから 111 億ドルに増えている。
検索と広告などの Google Services は 963 億ドルで 11% 増。そのうち検索などが 634 億ドル (12% 増)、YouTube の広告が 112 億ドルだった。スンダー・ピチャイ CEO は、売上が年換算で 5,000 億ドルの規模に乗ったと述べた。
設備投資の膨らみと Cloud の倍増は、同じ流れの両端にある。データセンターに投じた資金が、計算資源を貸す売上として戻り始めている。ただし、この四半期の時点では、戻ってくる現金より出ていく現金のほうが多い。
純利益の減少は、投資先の評価損
純利益は 262 億ドルで、前年同期の 350 億ドルから減った。1 株あたりの利益も 2.87 ドルから 2.12 ドルに下がっている。ただし、理由は本業ではない。
決算資料によると、保有する株式の評価損と売却損が合わせて 87 億ドル出た。前年同期は 107 億ドルの利益だった。この損失だけで純利益は 67 億ドル、1 株あたりの利益は 0.55 ドル押し下げられた。Alphabet は、投資先の値動きが今後もこの項目を大きく動かしうると断っている。
同じ日、韓国の SK hynix は、AI 向けメモリーの需要で過去最高の四半期決算を発表した。Alphabet が設備投資に投じた 514 億ドルは、半導体やデータセンターを作る側の売上と利益に姿を変えている。
次に見るもの
確認先は、SEC の EDGAR に出る Alphabet の四半期報告書 (Form 10-Q) だ。自社株の買い入れを止めた理由や、設備投資の内訳がどこまで書かれるかを見る。2027 年 2 月ごろの 10〜12 月期決算で、フリーキャッシュフローが黒字に戻るかどうかが、AI への投資の重さを測る次の数字になる。
ことば
- フリーキャッシュフロー — 営業活動で得た現金から、設備投資に使った現金を引いた額。会社が自由に使える現金の量を示し、これが赤字のときは、配当や自社株の買い入れを手元の資金で賄うことになる。
- 設備投資 — 工場、データセンター、サーバーなど、長く使う設備に投じるお金。Alphabet の場合は、AI の計算に使うデータセンターとその設備が中心になる。
- Google Cloud — Alphabet のうち、企業にサーバーや AI の計算資源、業務ソフトをインターネット経由で貸す事業。Amazon の AWS、Microsoft の Azure と競合する。
🔗 一次ソース