SNAPSHOT
BTC/USD$80,316-0.5%
ETH/USD$2,326.00-0.4%
Coinbase(perp)$162.10+2.1%
S&P 500(perp)7,721.20-0.1%
米テック100(perp)29,468.00-0.8%
日経225(perp)64,617+0.1%
EUR/USD(perp)1.1133-0.0%
USD/JPY(perp)157.800-0.1%
Gold(perp)$4,026.40-0.6%
WTI(perp)$100.86-1.0%
米10年金利5.05%+1.2%
BTCボラティリティ(BVIV)38.80-2.5%
Review status: auto_collectedSource: collected_liveas-of 23:03 JSTPacket ID: alt20_2026102923Top-page market prices are Hyperliquid perpetual-futures prices (US 10Y from the U.S. Treasury).
SNAPSHOT 2026-10-29 23:03 JST

Signal

📡 Signal|ICE、Hyperliquid 基盤の無期限先物を米国の個人向けに

資金調達

NYSE 親会社の ICE が Trade[XYZ] と提携し、Hyperliquid 上の無期限先物を米国の規制下の個人向け市場へ移す。承認待ちで、窓口の ICE・OKX 合弁も登録待ち。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|ICE、Hyperliquid 基盤の無期限先物を米国の個人向けに

ニューヨーク証券取引所 (NYSE) を傘下に持つインターコンチネンタル取引所 (ICE) は10月29日、分散型取引所 Hyperliquid の上で無期限先物の市場を開いている Trade[XYZ] と提携し、その市場を米国の規制の下に移すと発表した。ICE は規制当局の承認を前提に、Hyperliquid を土台にした個人投資家向けの新しい取引所と清算の仕組みを立ち上げ、Trade[XYZ] に少数株主として出資する。

米国の外で、米国の規則に縛られずに育った無期限先物を、米国最大級の取引所の運営者が自分の看板の下に引き取る。対象は暗号資産に限らず、株式・商品・為替に及ぶ。5月に「すでに起きていることを、なぜ我々に禁じるのか」と規制当局に問うた ICE が、5か月後に出した答えは、締め出す側ではなく運営する側に回ることだった。

ICE が引き受けるのは運営者と清算

ICE の発表によると、ICE は Trade[XYZ] の規制市場の独占的な運営者になる。新しい市場は個人投資家向けの専用の取引所として作り、清算の仕組みも新たに用意する。必要な承認には、レバレッジをかけた取引を扱うためのものも含むとしている。

扱う資産は、暗号資産、株式、商品、為替、その他の現実資産と幅広い。Trade[XYZ] はいま、株式、株価指数、商品、通貨を参照する無期限先物を Hyperliquid 上で提供している。米国の市場ができても、Hyperliquid 上の既存の市場は並行して動き続けると CoinDesk は伝えている。

個人投資家に届ける窓口は、ICE と OKX の合弁会社になる見通しだ。この合弁会社自体が、米国の証券会社 (ブローカー・ディーラー) と先物取次業者 (FCM) としての登録をまだ待っている段階にある。出資額は開示されておらず、ICE は2026年の業績や株主還元の計画に大きな影響はないとしている。

ICE のジェフリー・スプレッチャー会長兼 CEO は、この無期限先物を「先物市場の置き換えではなく、上乗せ」と位置づけた。個人投資家には「すでに使っている提携先、証券会社、プラットフォームを通じて」届けるという。

5月の「Nasdaq より大きい」から5か月

伏線は5月にあった。CoinDesk によると、スプレッチャー氏は5月27日のバーンスタインの投資家会議で Hyperliquid を「Nasdaq より大きい」と評し、運営チームが11人ほどだと語った。ICE のエネルギー市場が閉まっている週末にも、Hyperliquid では原油の先物が取引されていることに目を留めていたという。

そのうえで同氏は、海外で規制を受けずに動く市場と、規制下の取引所との条件の差を問題にした。規制当局が無期限先物のための新しい区分を作るか、海外の市場を米国のドッド・フランク法や欧州の規則の下に置くか、どちらかになるという見立てだった。

ICE が選んだのは、そのどちらを待つのでもなく、海外で育った市場の作り手と組んで、米国の規制の内側に同じ市場を建てる道だ。Hyperliquid の出来高の柱は長く BTC と ETH の無期限先物だったが、CoinDesk は、Trade[XYZ] のような外部の作り手が立てた市場がいまや出来高のおよそ半分を占めると伝えている。ICE が手を伸ばしたのは、暗号資産の先物よりも、その外側に広がった株式や商品の先物のほうだ。

数字はまだ相手側のもの

規模の数字は、いまのところ Trade[XYZ] 側の申告にとどまる。CoinDesk によると、Trade[XYZ] は Hyperliquid 上の自社の市場の出来高が1年あまりで6,500億ドルを超えたとしている。3月には S&P 500 を参照する無期限先物について、指数の正式なライセンスを得た。

ICE の発表には、出来高の数字も、新しい市場の名前も、開始の時期も書かれていない。Trade[XYZ] は、商品、参加できる人の条件、時期については承認の進み具合に合わせて知らせるとしている。ICE は2025年10月にも予測市場の Polymarket に最大20億ドルを出資すると決めており、取引所の外で育った市場を自分の側に取り込む動きは今回が初めてではない。

次に見るもの

確認先は二つある。一つは米商品先物取引委員会 (CFTC) の取引所と清算機関の申請の公表で、ICE が新しい市場をどの法人で、どの区分で申請したかがここで分かる。もう一つは全米先物協会 (NFA) の登録検索 BASIC で、ICE と OKX の合弁会社が FCM として登録されたかどうかが見える。開始の時期は示されていないため、まずは合弁会社の登録が BASIC に載るかを週ごとに見る。個人投資家が実際に注文を出せる日は、この二つがそろった後になる。

ことば

  • 無期限先物 (perpetual futures) — 満期のない先物。満期のある先物と違って持ち続けられる代わりに、価格を現物に近づけるための手数料 (資金調達率) を、買い手と売り手が定期的にやり取りする。暗号資産の取引所で最も取引の多い商品になっている。
  • Trade[XYZ] — Hyperliquid の上で、株式や商品を参照する無期限先物の市場を立てている事業者。Hyperliquid は外部の作り手が自分で市場を開ける仕組みを用意しており、Trade[XYZ] はその最大の作り手とされる。
  • FCM (先物取次業者) — 米国で顧客から先物の注文と証拠金を受け付ける業者。CFTC の監督の下で NFA に登録する。個人が規制下の先物を売買するには、FCM を通す必要がある。

🔗 一次ソース

Related articles