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📡 Signal|米ビットコイン現物 ETF の10月、IBIT 以外で14億ドル流出
米国のビットコイン現物 ETF は10月、5億1,590万ドルの純流出。IBIT が9億3,210万ドルを集めた一方、ほかの11本からは14億4,800万ドルが出た。月末30日は IBIT も含め6億4,320万ドルの流出。

米国のビットコイン現物 ETF は10月、合計で5億1,590万ドルの純流出になった。Farside Investors が11月1日に出した月間の集計によると、純流入はブラックロックの IBIT の9億3,210万ドルが中心で、IBIT を除く11本を合わせると14億4,800万ドルが出ていった。
月の数字は小幅の流出だが、中身は1本への集中と、それ以外からの引き揚げに分かれる。最大の流出はフィデリティの FBTC の7億5,450万ドルで、IBIT の流入の8割にあたる。
10月の内訳
Farside の月間の集計 (単位: 100万ドル・マイナスは流出) は次のとおりだ。
- ブラックロックの IBIT: +932.1
- フィデリティの FBTC: -754.5
- ARK・21Shares の ARKB: -444.0
- グレースケールの GBTC: -184.0
- ビットワイズの BITB: -84.1
- グレースケールの BTC: -11.1
- インベスコの BTCO: -8.3
- ヴァンエックの HODL: -4.8
- ウィズダムツリーの BTCW: -3.8
- MSBT: +34.6
- フランクリンの EZBC: +12.0
- BRRR: 0
流入で終えたのは IBIT、MSBT、EZBC の3本だけだった。FBTC と ARKB の2本で、約12億ドルが出ている。
月末の1日で、6月以来の流出
月の流れを決めたのは最後の週だ。Farside の週間の集計で、10月26日から30日の5営業日は2億240万ドルの流出だった。そのうち30日 (金) の1日だけで6億4,320万ドルが出ている。
この1日の流出は、10月22日の6億3,560万ドルを上回った。22日の流出は、6月25日 (6億9,170万ドル) 以来の大きさだったと10月24日の Signal で書いた。
30日は IBIT も2億3,370万ドルの流出で、FBTC の2億100万ドル、ARKB の1億2,950万ドルと並んだ。Binance の大規模な流出が明るみに出た翌日にあたる。同じ日、イーサリアム現物 ETF も1億5,570万ドルの純流出だった。
「IBIT に寄る」資金の形
月全体で IBIT だけが資金を集め、ほかが流出する形は、10月の途中の週にも出ていた。ビットコインへの配分を保ちながら商品を IBIT に寄せる乗り換えなら、業界全体の資金はあまり減らない。そう読むと、10月の5億ドルの流出は、ほかの11本から出た14億ドルのうち約3分の2を IBIT が受け止めた結果になる。
ただし30日のように IBIT まで流出に回る日は、乗り換えではなく引き揚げそのものだ。月末の流出が11月に続くかどうかで、10月の数字の意味は変わる。
次に見るもの
確認先は、Farside Investors の日次の表に載る11月2日 (月) の集計だ。Binance が出金を再開した後の最初の米国の営業日で、30日の流出が続くか、IBIT への流入が戻るかを見る。週末の11月7日 (土) 前後に Farside が出す週間の集計で、11月の最初の週の向きが分かる。
ことば
- 現物ビットコイン ETF — 実際にビットコインを保有し、その値動きに連動する上場投資信託。米国では2024年1月に取引が始まり、株式と同じ口座で売買できる。
- 純流出 — ETF から投資家が引き揚げた額が、新たに入った額を上回ること。運用会社が持つビットコインを売る、または受け渡す額が増える方向に働く。
- Farside Investors — 英国の投資会社。米国の現物ビットコイン ETF の日々の資金の出入りを、各運用会社の公表値からまとめて公開している。
🔗 一次ソース