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SNAPSHOT 2026-11-02 07:30 JST

Signal

📡 Signal|Binance、出金再開から9時間半で純流出36.4億ドル

Binance が出金を再開してから約9時間半で、出金46億4,900万ドル・入金10億1,000万ドルを処理。純流出は約36億4,000万ドルで預かり資産の2.1%。ただし開いたのは15のネットワークと資産だけで、多くの銘柄は止まったまま。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Binance、出金再開から9時間半で純流出36.4億ドル

Binance は11月1日 (UTC) に出金を段階的に再開し、再開から約9時間半の間に46億4,900万ドルの出金と10億1,000万ドルの入金を処理したと公式 X で明らかにした。差し引きの純流出は約36億4,000万ドルで、同社は10月28日時点の準備金の証明にもとづく預かり資産1,710億ドルの2.1%にあたるとした。

60億ドル超の流出事件の後、利用者がどれだけ資金を引き上げるかが初めて数字で出た。ただしこの数字は、出金が開いた15のネットワークと資産だけで測った値で、大半の銘柄はまだ出金を止めたままだ。初期報は11月2日朝の 速報 で伝えた。

再開の段取りは11月1日の Signal、補塡の進み具合は同日の Signal で書いた。本稿は、再開の当日に出た数字を読む。

15のネットワークが開くまでの7時間

Binance の投稿によると、出金の再開は UTC 6時 (日本時間15時) に始まり、12時36分 (同21時36分) までに、最初の段階の15のネットワークと資産がすべて開いた。公式 X の更新を追うと、最初に開いたのはビットコインのネットワークで、続いて Ethereum と BNB Smart Chain の ETH・USDT・USDC・BNB、そこから XRP、Base、Dogecoin、Optimism、Arbitrum、Tron、Solana、Polygon、Avalanche、Zcash、TON、Sui の順に戻った。

出金は、新しく作ったウォレットのアドレスから送られる。Binance は再開に先立ち、準備金の証明に載せるアドレスの一覧に新しいアドレスを加え、今後の出金はすべてそこから処理すると告知した。流出に使われたホットウォレットとは、送金元を切り分けたことになる。

46億ドルが出て、10億ドルが入った

数字の内訳は次のとおりだ。

  • 出金 — 46億4,900万ドル (UTC 6時〜15時30分)
  • 入金 — 10億1,000万ドル (同)
  • 純流出 — 約36億4,000万ドル。預かり資産1,710億ドルの2.1%

Binance は、出金の量は最初に跳ね上がった後に落ち着いてきており、入金も「相当な規模」を保っていると書いた。共同 CEO のリチャード・テン氏は同じ日、流出した資産の穴埋めが約95%に達したと投稿している。前日の90%から5ポイント進んだ。

外部の集計も、同じ方向の大きさを示す。The Block によると、DefiLlama が追う Binance のウォレットからの24時間の純流出は、米東部時間11月1日11時37分時点で40億5,000万ドルだった。CoinGlass の集計では、Binance のビットコインの残高が約1万9,289 BTC 減る一方、Coinbase は約984 BTC、Kraken は約1,422 BTC 増えた。両社の増加を足しても、Binance の減少分の1割強にとどまる。引き出されたビットコインの多くは、利用者自身のウォレットなど、この集計の外へ向かったとみられる。

2.1%は、開いた窓だけで測った数字

2.1%という比率は小さく見える。だが分母の1,710億ドルは全銘柄の預かり資産で、分子の出金は開いた15のネットワークと資産からしか出ていない。The Block が米東部時間11月1日11時22分に Binance の稼働状況のページを見た時点で、掲載された552の銘柄のうち531で出金が止まったままだった。Cardano、Chainlink、Hyperliquid、Litecoin、NEAR は、まだ試験中とされている。

出たくても出られない資金が、まだ残っている。出金が開いたのは BTC・ETH・USDT・USDC・BNB・SOL・XRP といった主要な資産で、預かりの多くはここに集まるとみられる。その意味で、分母と分子のずれは見た目ほど大きくはない。それでも、残る銘柄が開くたびに純流出はもう一段積み上がる。初日の数字は、取り付けの全体像ではなく最初の一区切りだ。

一方で、入金が10億ドル規模で続いたことは、預け先を変えない利用者も多かったことを示す。補塡が95%まで進み、準備金の証明の更新が近いと告知したことが、引き上げの勢いを抑えた面はある。

次に見るもの

最初の確認先は、Binance の準備金の証明のページだ。Binance は UTC 10月31日0時のスナップショットでゼロ知識証明の計算を始めており、更新した報告は投稿の翌日、11月2日に出る見込みとした。前日の公式の更新では11月3日としていたので、予定が前に寄った。出金で減った後の残高が、利用者の預かりを1対1で裏付けているかを、利用者自身が検証できる。

その次は、Binance が公式 X で出す次の段階の告知だ。Cardano や Litecoin を含む残りの銘柄が開く日に、純流出の数字が更新されるかを見る。

ことば

  • 準備金の証明 (Proof of Reserves) — 取引所が、利用者から預かった資産と同じだけの資産を実際に持っていることを示す仕組み。Binance はゼロ知識証明を使い、利用者が自分の残高が集計に入っているかを確かめられるようにしている。
  • 純流出 — 出金の額から入金の額を差し引いた値。出金だけを見ると引き上げの勢いを大きく見積もり、入金だけを見ると小さく見積もるため、両方を差し引いた値で資金の向きを測る。
  • 預かり資産 (AUM) — 取引所が利用者のために保管している資産の総額。今回の2.1%は、出金を止める前の10月28日時点の値を分母にしている。

🔗 一次ソース

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