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SNAPSHOT 2026-11-07 12:03 JST

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📡 Signal|米財務省、カナダの送金業者8社を制裁 イラン資金の暗号資産経路

米財務省 OFAC は11月6日、カナダの送金・両替業者8社を制裁対象に指定した。イランの取引所に続き、国外の窓口に手が伸びた。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|米財務省、カナダの送金業者8社を制裁 イラン資金の暗号資産経路

米財務省の外国資産管理局 (OFAC) は11月6日、カナダに拠点を置く送金・両替業者8社を制裁対象に指定した。イランの通貨リアルなどを暗号資産に換えて、イランとの国際的な資金のやりとりを可能にしていたとする。多くは制裁対象のイランの取引所や、イラン革命防衛隊 (IRGC) に関連するアドレスとも取引していたと財務省は説明している。

6月と8月の指定はイランの暗号資産取引所が相手だった。今回は国外、それも同盟国カナダの街なかの窓口に手が伸びた。ベッセント財務長官は「カナダは不正な金融の仲介者の安全地帯にはなれない」と述べ、この措置にはカナダの金融情報機関 FINTRAC も連携している。

指定された8社

財務省の発表とOFAC の一覧によると、8社は次のとおりだ。根拠はイランの経済部門を対象とする大統領令 13902号で、対象には暗号資産の部門も含まれる。

業者拠点財務省の説明
Diverse Trade (Million Exchange)オンタリオ州関連アドレスから IRGC やテロ関連のアドレスへ数十万ドル
1380079 BC (Amin Exchange)ブリティッシュコロンビア州関連アドレスが Shelbit から数十万ドルを受領
Top PC Technicianオンタリオ州同じく Amin Exchange の名で営業する関連会社
NIA Nations Currencyブリティッシュコロンビア州IRGC 関連アドレスや Nobitex などと取引
Farah Exchange (2397639 Ontario)オンタリオ州Shelbit や Wallex と数十万ドルの取引
CCCオンタリオ州関連アドレスがテロ関連のアドレスから数十万ドルを受領
B Galaxy (Cryptoyal)オンタリオ州CCC と同じ場所で、イラン通貨と暗号資産を交換
Darvish Exchangeオンタリオ州リアルでビットコインを販売、制裁対象の取引所4社と取引

OFAC の指定には、業者に結びつく暗号資産のアドレスも載っている。米国人やドルを経由する取引は原則として禁じられ、取引した外国の金融機関も、大統領令の二次制裁のリスクを負う。

国内の取引所から国外の窓口へ

財務省は8月に「Operation Economic Outcast」を立ち上げ、政権が制裁回避に暗号資産を使うのを断つと掲げた。これまでの順序は次のようになる。

  • 6月2日 — イランの取引所 Nobitex、Wallex、Bitpin、Ramzinex を指定
  • 8月7日 — Aban Tether と、IRGC のために数百万ドルを動かしたという Shelbit を指定
  • 11月6日 — カナダの送金・両替業者8社を指定

取引所を押さえた次に、その取引所と外の世界をつなぐ窓口を押さえに来た。財務省の発表は、カナダにはイランとの資金のやりとりを可能にする送金業者が数百あり、現金の送金と暗号資産への両替の両方の経路があると書く。今回の8社は指定の時点でも営業を続け、複数が社名や住所を変えて摘発を避けようとしてきたという。財務省は同じ日に、暗号資産取引所 MEXC を米国の金融システムから事実上切り離す金融犯罪取締ネットワーク (FinCEN) の命令も出した (速報)。

指定の材料はイランだけではない。財務省によると、複数の業者は OFAC が制裁対象にしたカナダの麻薬密売人ライアン・ウェディング氏の資金も暗号資産で動かしていた。ウェディング氏は1月に身柄を拘束されたが、その前に数百万ドル相当の暗号資産を動かしたという。同じ窓口が、制裁回避と麻薬の資金の両方に使われていたことになる。

財務省が示す額と、効き目の測り方

今回の発表で財務省が示す額は、業者ごとに「数十万ドル」「数百万ドル」といった単位で、8社の合計は出ていない。この窓口を閉じることでイラン側の資金の流れがどの程度細るかを、発表から測ることはできない。

ただ、効き目は額だけでは決まらない。カナダの銀行や取引所にとって、これらの業者との取引は今後、米国の制裁に触れるリスクそのものになる。数百ある同業者に対する審査も厳しくなる公算が大きい。

次に見るもの

確認先は2つある。1つは FINTRAC の送金業者の登録簿と違反の公表のページで、カナダ側が8社の登録の扱いや行政処分に動くかを見る。もう1つは OFAC の「Recent Actions」で、次の指定がカナダ以外の国の窓口に広がるかを追う。財務省はこの作戦を世界中で続けると述べている。

ことば

  • Operation Economic Outcast — 米財務省が2026年8月に始めた、イラン政権と IRGC の資金源を断つ一連の措置。暗号資産を使う制裁回避を主な標的の一つに掲げている。
  • FINTRAC — カナダの金融情報機関。送金・両替業者の登録を受け付け、資金洗浄とテロ資金の対策を監督する。今回の措置で米財務省と連携した。
  • 大統領令 13902号 — イランの経済の特定の部門を対象に制裁を認める米国の大統領令。OFAC は今回、暗号資産の部門に関わる業者の指定に使った。

🔗 一次ソース

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