12 Indicators: Morning
🔬 11月6日朝のマーケット|12指標
米テック100連動先物は-6.65%、日経225連動先物は-9.07%と、ともに10月4日以降の朝で最も安く、下げ率も最大になった。BTCも$76,096(-5.08%)まで下げ、8万ドルを失った。

米テック100連動先物は26,616(-6.65%)、日経225連動先物は57,373(-9.07%)と、ともに10月4日以降の朝で最も安く、下げ率も最大になった。
BTCは$76,096(-5.08%)まで下げ、昨日の朝に取り戻した8万ドルを1朝で失った。
米10年金利は4.84%へ6bp下がり、金は$4,089.6(+0.69%)と10月22日の朝以来の高さに来た。
今朝の主題は、半導体から広がった売りが株と暗号資産を同時に押し下げ、金利と金だけが別の方向を指したことだ。
この24時間は、日本時間の木曜06時35分から金曜06時35分まで。木曜の米国の取引を丸ごと含む。CoinDeskによると、ナスダック100はこの取引で6.4%下げ、フィラデルフィア半導体指数は12%下げた。どちらも2020年3月以来の悪い1日だという。同じ記事は、GSRのアナリストの見方として、中間選挙をきっかけにデータセンター建設が遅れるとの懸念が売りを呼んだこと、半導体企業の決算の失望が重なったことを挙げる。CNBCは民主党が上下両院で勝利したと報じ、データセンターへの地域の反対が選挙の争点の一つだったと伝えた。
昨日この欄が挙げた7つの確認点の答えは、2つに割れた。WTIは90ドルの上へ戻り、金は10月29日の朝の$4,067.8を上回り、米10年金利はさらに下がった。一方でBTCは8万ドルを割り、ETHは2,500ドルから遠ざかり、米テック100は28,507に届かず、BVIVは40の上へ戻った。
【朝の12指標】
基準は2026年11月6日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は木曜の朝から金曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した11月5日の値、11の米10年金利は米財務省が11月5日分として公表した利回りで、括弧内はどちらも前営業日(11月4日)の公表値との比較。
1|BTC
$76,096(-5.08%)
昨日の朝の$80,106.5から4,010.5ドル下げた。10月31日の朝の$76,820も割り、10月4日以降の朝で最も安い。-5.08%はこの期間の朝で最大の下げ率で、これまでは10月23日の朝の-3.92%だった。
2|ETH
$2,237.3(-7.48%)
下げ率はBTCの約1.5倍。昨日の朝は+5.26%で先頭に立ったが、その上げを超えて下げた。10月31日の朝の$2,238.7をわずか1.4ドル下回り、これも10月4日以降の朝で最も安い。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$136.04(-10.40%)
米国の暗号資産取引所Coinbase Globalの株価に連動する先物の値で、12指標で最も大きく下げた。昨日の朝の$151.88から15.84ドル下げ、11月3日の朝の$137.78を割った。下げ率はBTCの約2倍で、株の売りと暗号資産の売りを両方受けた。
4|S&P 500 連動先物
7,351.6(-4.54%)
昨日の朝の7,701.0から349.4下げ、7,500の下へ入った。11月3日の朝の7,552.8を201.2下回り、10月4日以降の朝で最も安い。これまでの最大の下げ率は10月23日の朝の-1.18%で、今朝はその4倍近い。
5|米テック100 連動先物
26,616(-6.65%)
昨日の朝の28,502から1,886下げ、27,000の下へ入った。11月3日の朝の28,103を1,487下回り、10月7日の朝の31,251からは4,635下にある。下げ率はS&P 500の約1.5倍で、売りが技術株に寄っていたことを示す。
6|日経225 連動先物
57,373(-9.07%)
昨日の朝の63,099から5,726下げ、60,000の下へ入った。株価指数の連動先物では最も大きな下げで、これまで最大だった10月23日の朝の-3.99%の2倍を超える。半導体関連とSoftBankの比重が大きい指数らしい下げ方である。10月7日の朝の70,885からは13,512下にあり、この値を受けるのは今日6日の東京の取引である。
7|EUR/USD
1.1222(-0.12%)
昨日の朝の1.1233から0.0011の小動きで、10月22日の朝以来のユーロ高をほぼ保った。株が大きく売られた24時間でも、ドルへ資金が一斉に向かう動きはこの値に出ていない。
8|USD/JPY
158.46円(+0.13%・11月5日・ECB 参照レートから算出)
11月4日の158.25円から0.21円の円安で、10月14日の158.46円に並んだ。ECBの値は11月5日の中央ヨーロッパ時間16時(米東部時間10時)の値で、米国の取引の最初の30分しか含まない。株の急落を受けた値は、今日11月6日の中央ヨーロッパ時間16時(日本時間7日0時)の分で見える。
9|金
$4,089.6(+0.69%)
昨日の朝の$4,062.6から27.0ドル上げ、10月22日の朝の$4,139.0以来の高さに来た。そこまでは49.4ドルある。上げ幅は昨日の+3.36%より小さいが、株と暗号資産がそろって大きく下げた朝に上げた数少ない資産である。
10|WTI 原油
$91.011(+3.08%)
昨日の朝の$88.497から2.514ドル戻し、90ドルの上へ戻った。昨日の8.242ドルの下げの3割ほどを取り返した形である。12の外のブレント原油連動先物は$98.746(+4.06%)で100ドルには届かず、ブレントとWTIの差は昨日の朝の6.59ドルから7.74ドルへ開いた。
11|米10年金利
4.84%(-6bp・11月5日)
11月4日分の4.90%から6bp下がり、2日続けて10月4日以降の朝の記録で最も低い値を更新した。10月6日の朝に記録した5.31%からは47bp下にある。株の売りの一部が、米国債の買いへ向かった形である。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
41.891(+5.17%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。昨日の朝に割った40の上へ1朝で戻り、11月2日の朝の42.548以来の高さに来た。ただ、BTCが10月4日以降の朝の最安を更新しても、10月31日の朝の42.739には届かなかった。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 0上昇・20下落・0横ばい|中央値 -5.59%|BTC より強い 8銘柄・ETH より強い 18銘柄
1.BNB $690.59(-3.65%)
2.XRP $1.23(-5.90%)
3.SOL $90.04(-4.88%)
4.TRX $0.3185(-0.39%)
5.ZEC $1,264(-2.20%)
6.HYPE $78.34(-5.91%)
7.DOGE $0.0723(-5.71%)
8.XMR $620.84(-3.20%)
9.LINK $10.73(-5.59%)
10.ADA $0.1834(-6.72%)
11.XLM $0.1544(-7.14%)
12.NEAR $3.72(-7.24%)
13.BCH $274.07(-2.55%)
14.LTC $52.23(-6.79%)
15.CC $0.0973(-0.91%)
16.UNI $6.85(-10.01%)
17.AVAX $8.33(-4.60%)
18.SUI $0.8497(-7.52%)
19.GRAM $1.12(-5.60%)
20.HBAR $0.0679(-5.55%)
20銘柄すべてが下げ、中央値は-5.59%と、昨日の+1.87%から大きく反転した。TRX(-0.39%)、CC(-0.91%)、ZEC(-2.20%)は下げが小さく、BTCを上回った銘柄は8つある。一方、UNI(-10.01%)とSUI(-7.52%)はETHよりも弱い。広がりの面でも、今朝の暗号資産に逃げ場はなかった。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間11月6日06時50分ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 -4.74%、Robinhood 連動先物 -11.06%。未公開市場の運用会社であるBlackstoneは、昨日の+6.64%の上げの多くを失った。個人向け投資アプリのRobinhoodは12指標のCoinbase(-10.40%)とほぼ同じ幅で下げ、暗号資産に近い銘柄の連動の強さが出た。
AI Capital Cycle:取得した15銘柄すべてが下げた。AMD(-16.46%)、Micron(-16.31%)、Marvell(-15.07%)、Applied Materials(-13.53%)、Broadcom(-10.22%)、TSMC(-9.62%)、NVIDIA(-9.48%)と、半導体と製造装置に下げが集まった。AIのデータセンターへ資金を出す側のAmazon(-3.06%)、Alphabet(-3.84%)、Microsoft(-4.32%)、Meta(-5.53%)は、3%台から5%台の下げにとどまる。アジアの連動先物ではKIOXIA(-20.09%)、Samsung(-16.76%)、SK hynix(-16.40%)、SoftBank(-13.94%)と、メモリ関連が特に大きく売られた。
【12指標の読み方】
第一に、資金を受け取る側から崩れた。
データセンターの建設が遅れるなら、最初に打撃を受けるのは投資を出す会社より、その投資を売上にしている半導体とメモリの会社である。今朝の連動先物の並びはその順番どおりで、半導体は9%台から16%台、Amazon・Alphabet・Microsoftは3〜4%台だった。昨日の朝もAMDやMicronは下げ、MicrosoftやAmazonは上げていた。その差が、2朝続いている。
第二に、株と暗号資産が同じ売りの中にいた。
BTCは-5.08%、ETHは-7.48%、20銘柄はすべて下げ、Coinbaseは-10.40%。選挙の翌朝に戻った分を、次の朝に丸ごと返した。それでもBVIVは10月31日の朝の水準を超えていない。BTCはこの期間の朝の最安を更新したが、オプション市場の備えはまだ最大にはなっていない。
第三に、金利と金は株と反対側に動いた。
米10年金利は4.84%へ下がり、金は10月22日以来の高さに来た。一方、ユーロは-0.12%にとどまり、ドル一強の形にはなっていない。今朝の買いの行き先は、ドルより米国債と金だった。USD/JPYの答えは日本時間7日0時の値を待つ。
第四に、原油は昨日の急落から戻した。
WTIは+3.08%、ブレントは+4.06%。昨日この欄は、原油の急落がほかの資産への追い風として受け取られたと書いた。今朝は原油が戻した一方で、米国債は買われ続けた。株の売りを説明する材料は、原油より半導体の側にある。
【先行指標 Watch】
① 日経225 連動先物 57,373。今日6日の東京の取引がこの水準をどこまで受けるか。60,000の上へ戻るか。
② 米テック100 連動先物 26,616。27,000の上へ戻るか。Micron・AMDの連動先物の16%台の下げが止まるかと合わせて見る。
③ S&P 500 連動先物 7,351.6。7,500の上へ戻るか。
④ BTC $76,096。10月31日の朝の$76,820の上へ戻るか、76,000ドルを割るか。
⑤ BVIV 41.891。10月31日の朝の42.739を超えるか。
⑥ 米10年 4.84%(11月5日)。米雇用統計を挟んだ11月6日分(日本時間7日の朝に公表)で、低下が続くか。
⑦ 金 $4,089.6。10月22日の朝の$4,139.0へ進むか。12の外のブレントは$98.746で、100ドルの上へ戻るか。
今日の結論
米テック100連動先物は-6.65%、日経225連動先物は-9.07%で、ともに10月4日以降の朝で最も安い。BTCは8万ドルを失って$76,096へ下げ、20のアルトコインはすべて下げた。金と原油は上げ、米10年金利は4.84%まで下がった。売りの中心が半導体とメモリにあり、投資を出す側の下げは3〜5%台にとどまった朝である。
次の確認点は2つある。今日6日の東京の取引で、日経225が連動先物の57,373をどう受けるか。そして日本時間今夜22時30分に米労働統計局(BLS)が公表する10月の雇用統計である。金利の低下が景気への不安を映したものかどうかは、この数字で読み直せる。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(11月5日 10年4.84%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出・11月5日 158.46円)European Central Bank
米労働統計局(BLS)雇用統計の公表予定Bureau of Labor Statistics- CoinDesk「Bitcoin, crypto stocks caught in AI trade meltdown」coindesk.com
CNBC(中間選挙と米国経済)CNBC
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
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