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SNAPSHOT 2026-10-28 12:03 JST

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📡 Signal|ソニー系 Soneium のトークン化 IP、第1弾はすとぷり発の「もりうさ」

ソニー系 L2 の Soneium が、作品の権利で資金を集めるトークン化 IP と独自トークン $SONEIUM の発行計画を発表。トークンは未発行で、第1弾は「もりうさ」。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|ソニー系 Soneium のトークン化 IP、第1弾はすとぷり発の「もりうさ」

ソニーとStartaleが共同で立ち上げたイーサリアムのレイヤー2「Soneium(ソニューム)」は10月26日、作品の権利をブロックチェーンに載せて資金集めと収益分配に使う「トークン化 IP」と、独自トークン $SONEIUM の発行計画を発表した。チェーンを提供するだけの立場から、エンタメの権利でお金を集める市場の運営へ、役割を一段広げる発表だ。

国内では「ソニーが暗号資産に本格参戦」「アニメをトークン化」として広まった。発表文と公式ポータルを読むと、いま決まっていることと、まだ何も決まっていないことの境目がはっきりする。

発表の名義は Soneium Foundation、トークンはまだ出ていない

発表文の名義は Soneium Foundation で、本文にソニーグループの名前は出てこない。Soneium はソニーと Startale の合弁会社 Sony Block Solutions Labs が開発し、2025年1月にメインネットを公開したチェーンだが、今回の構想を打ち出したのはチェーン側の財団である。

$SONEIUM は「発行する計画」の段階にある。発表文は、トークンはまだ発行されていないと明記し、トークンを最初に生成・配布する日(TGE)の詳細は「後日発表」とした。発行量と配り方も書かれていない。役割は「クリエイター、IP の持ち主、開発者、ファン、投資家を Soneium 経済の成長にそろえる」とだけ説明され、今後の発行は適用される法令と規制に従うと添えている。同じ発表で、ネットワークの基本手数料(ベースのガス代)の調整も予告した。

最初の案件は「もりうさ」、すとぷりを運営する会社のキャラクター

具体的な名前が出た最初の案件は、アニメ作品ではなくキャラクターだった。SUPER STATE HOLDINGS(東京)のキャラクター IP「もりうさ」である。同社は「すとぷり」の運営などを手がけるエンタメ企業グループで、もりうさは、すとぷりのリーダーのななもり。さんが生み出し、STPR が展開してきた紫色のウサギだ。

発表文によれば、ファンや支援者が、もりうさのグッズ、短編アニメのシリーズ、ライセンス展開の資金を出せるようにする。「アニメのトークン化」と伝わった部分の実体は、この短編アニメの資金集めにあたる。アニメは Soneium 上のアプリの分野(音楽・ゲーム・アニメ・映画・コレクティブル)の一つとしても挙がっている。

もりうさにとって、ブロックチェーンは初めてではない。Coincheck NFT では、もりうさの NFT が販売され、売り切れた番号が並んでいる。今回は NFT を持つことから一歩進め、作品の次の展開に資金を出す側へファンを招く設計だ。

3 つの器と、権利の条件を機械が読む仕組み

公式ポータル Soneium Portal は、扱う資産を 3 種類に分けている。

  • IP Token — クリエイター、スタジオ、作品ごとに発行する。ファンである証明としての収集品型と、その作品の経済圏で使う通貨型がある
  • IP Vault — 著作権料などに裏付けられた資産への投資の器。ポータルには想定利回り 7〜9% と表示されているが、条件は外部の詳細ページに委ねている
  • IP Bond — エンタメ事業に裏付けられた債券。韓国の DayOneDream が 9 月 29 日に提携を発表し、BTOB や LEE CHAE YEON らのコンサート事業の著作権料を IP Bond としてチェーンに載せる

裏側は 3 層で組む。作品と権利者の記録を残す登録簿、原作・派生作品・コラボ・ファン創作・AI を使った作品の関係をつなぐ関係図、権利者が決めたルールで著作権料や収益を自動で分ける実行層だ。さらに、権利と利用条件をアプリや AI エージェントが機械で読めるようにするイーサリアムの規格案 ERC-8432 に対応するとした。発表文は、これらを既存の著作権の枠組みを補うものと位置づけている。

権利のトークン化は Soneium だけの領域ではない。IP 専用のチェーン Story があり、DayOneDream のプラットフォーム WAVIST も以前は Story で資産を発行していた。Soneium は、イーサリアムの上に乗るレイヤー2 として、規格案 ERC-8432 という開かれた土台の側で勝負に出た。250 を超えるアプリを抱えるチェーンが、決済や送金の器から、権利でお金を集める市場へ軸足を移す。日本のアニメやキャラクターの資金は、長く製作委員会を通じて集められてきた。そこにファンが直接資金を出す道を足せるかが、この構想の試金石になる。

11 月 5 日、もりうさの条件が出る

確認できる次の一点は、Soneium Portal で予告された 11 月 5 日(木)のもりうさの発表だ。価格、参加できる人と地域、集めた資金の使い道、ファンへの還元の形が、ここで初めて数字になる。

日本の読者にとっては、日本の居住者が参加できるかが最初の分かれ目になる。日本では 7 月に改正金融商品取引法が成立し、暗号資産を金融商品として扱う枠組みへ移る途中にある。収益の分配がつくトークンを日本の居住者にどう届けるかは、今回の発表文には書かれていない。$SONEIUM の TGE の日付と発行量は、その後に続く二つ目の確認点である。

ことば

  • トークン化 IP — 作品やキャラクターの権利と、そこから生まれる収益をブロックチェーン上の記録として扱う考え方。権利の売買だけでなく、次の作品の資金集めや収益の自動分配に使う点が、従来の NFT と違う。
  • TGE — Token Generation Event の略。新しいトークンを最初に生成して配布する時点を指す。$SONEIUM はこの日付も発行量も未定で、発表文は「後日発表」としている。
  • レイヤー2 — イーサリアムの上で取引をまとめて処理し、手数料を下げる仕組み。Soneium は OP Stack という共通の部品で作られ、9 月にはチェーンの日々の運用を OP Labs の法人向けサービスに委ね、所有と方針の決定は手元に残した。

🔗 一次ソース

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