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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

Signal

📡 Signal|OpenRouter のエージェント利用、半年で14倍の7.3兆トークン

a16z のチャートで、OpenRouter の AI エージェントの利用は7日平均7.3兆トークン、2月から約14倍に。85%超はキャッシュした文脈の使い回しだ。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|OpenRouter のエージェント利用、半年で14倍の7.3兆トークン

複数の AI モデルへの接続を仲介するサービス OpenRouter で、AI エージェントが使うトークンの量が、人が直接使う量の約 5 倍に達している。ベンチャーキャピタルの a16z (Andreessen Horowitz) が8月21日の週刊ニュースレターで示したチャートでは、エージェントの利用は 7 日移動平均で7.3兆トークンにのぼり、エージェントが人を初めて上回った2026年2月6日から約 14 倍に増えた。

AI の利用の主役が、画面の前で質問を打ち込む人から、人の代わりに作業を繰り返すソフトウェアへ移りつつある。ただしこのデータは 8 月上旬までのもので、10月8日に Cointelegraph が改めて伝えたことで再び広がった。数字の中身と、そこから言えることの範囲を分けて見る。

本サイトの速報 (OpenRouter上のAIエージェント利用が14倍増、人間利用を大幅上回る) の続報として、a16z の原典から確かめる。

チャートが測っているもの

a16z のチャートの題は「Agents Are Using Far More Tokens Than People」、副題は「OpenRouter のトークン利用量 (7 日平均・種類別)」だ。利用を「エージェント」「人」「混在」の 3 種類に分け、2025年9月から2026年8月上旬までの推移を描いている。出典欄には OpenRouter の公開ランキング (openrouter.ai/rankings) が挙げられ、データの作り手は OpenRouter のデータを分析した Peter Walker 氏とされている。

チャートの注記は 2 つある。2026年2月6日に「エージェントのトークンが人のトークンを上回った」こと、そして最新の点で「エージェント 7.3 兆トークン、14 倍」であることだ。ニュースレターの本文も、エージェントが人の約 5 倍のトークンを使い、2 月から約 14 倍に増えたと書いている。

注意がいるのは単位だ。7.3兆は 7 日間の移動平均で、累計でも月間の合計でもない。1 日あたりか 1 週間あたりかはチャートに明記されておらず、報道でも書き方が分かれている。ここでは「7 日移動平均で7.3兆」とだけ書く。

人の利用も増えている

エージェントが人を追い抜いたのは、人の利用が減ったからではない。チャートを読み取ると、人の利用は 2 月の約0.5兆から 8 月上旬の約1.4兆へと、ゆるやかに増えている。エージェントの線がそれを大きく上回る角度で伸びた。

伸び方は一直線でもない。エージェントの利用は 4 月上旬に一度跳ね上がって急落し、7 月中旬に約6.8兆まで上がったあと約5.6兆まで下げ、8 月上旬に7.3兆へ戻している。週単位の上下が大きく、最新の 1 点だけで傾きを測ると強く出すぎる。

トークンの 85% 以上は「使い回し」

a16z のニュースレターは同時に、エージェントが消費するトークンの 85% 超が、キャッシュされたプロンプト (一度読み込ませた指示や文脈の使い回し) から来ていると書いている。トークンの相対的な伸びのほぼすべてが、このキャッシュ分によるものだという。

エージェントは目標に向かって何度も試行を重ね、そのたびに同じ文脈を読み直す。トークンの量が 5 倍でも、新しく読み込む情報や支払う金額が 5 倍になるわけではない。キャッシュされた入力は通常、新しい入力より安く課金される。この数字が示すのは、AI の「計算の総量」の主な使い手がエージェントに移ったことで、AI に払われるお金の配分がそのまま同じ比率で動いたことまでは言っていない。

もう一つの限定は範囲だ。OpenRouter は開発者が多数のモデルを切り替えて使うための仲介サービスで、AI の利用全体を代表するものではない。エージェントを組む開発者が集まりやすい場所の数字として読むのが妥当だ。なお a16z は、2025年6月に OpenRouter が調達した4,000万ドルの資金調達を Menlo Ventures とともに主導した出資者でもある。

次に見るもの

確認できる次の一点は、OpenRouter の公開ランキングのページ (openrouter.ai/rankings) と、a16z の週刊ニュースレター「Charts of the Week」での続報だ。8 月上旬以降、エージェントの利用が7.3兆の水準を保っているか、そしてキャッシュ分の比率が 85% からさらに上がるかを見る。キャッシュ比率が上がり続けるなら、使い回す文脈が増えるほどメモリの需要が膨らむ、という a16z の見立てが数字で裏付けられていく。

ことば

  • トークン — AI モデルが文章を処理する単位で、単語や文字のかけらにあたる。AI の利用量や料金は、読み込んだトークンと書き出したトークンの数で測られることが多い。
  • AI エージェント — 人が 1 回ずつ指示する代わりに、目標を与えられると自分で手順を組み、ツールを呼び出しながら作業を繰り返すソフトウェア。試行を重ねる分、トークンを大量に使う。
  • プロンプトキャッシュ — 一度読み込ませた長い指示や文脈を保存し、次の呼び出しで使い回す仕組み。同じ文脈を何度も読むエージェントで効果が大きく、料金も通常の入力より安くなる。

🔗 一次ソース

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