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SNAPSHOT 2026-10-23 07:30 JST

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📡 Signal|J.P. モルガンのトークン化 MMF、Solana でも提供開始

J.P. モルガン・アセット・マネジメントが、トークン化 MMF の MONY と JLTXX を Solana でも提供し始めた。対象は米国の適格投資家。ステーブルコインの裏付け資産の置き場所が、発行体のいるチェーンへ近づく。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|J.P. モルガンのトークン化 MMF、Solana でも提供開始

J.P. モルガン・アセット・マネジメントは10月22日、トークン化したマネー・マーケット・ファンド (MMF) 2 本、「MONY」と「JLTXX」を Solana のブロックチェーンでも提供し始めたと発表した。対象は米国の適格投資家で、申し込みと解約、トークン残高の受け取りは同社の流動性管理の基盤「Morgan Money」の 1 か所で扱う。

2 本はこれまで Ethereum だけで動いていた。世界的なシステム上重要な銀行 (G-SIB) の運用会社が、同じファンドを 2 つ目の公開チェーンへ広げたことになる。顧客がいるチェーンへ、ファンドのほうが出ていく段階に入った。

2 本のファンドの中身

発表とこれまでの開示を並べると、2 本の性格は違う。

  • MONY (My OnChain Net Yield Fund): 2025年12月に Ethereum で始まった、規則 506(c) に基づく私募のファンド。適格投資家が米ドルの利回りを得る手段で、対象は原則として適格購入者 (Qualified Purchasers) と認定投資家
  • JLTXX (JPMorgan OnChain Liquidity-Token Money Market Fund): 2026年5月13日に Ethereum で始まった、米国で登録された政府系 MMF。ステーブルコイン法 (GENIUS 法) の下でステーブルコイン発行体を支える運用を想定して設計されている。開始時に同社は 1 億ドルを投じ、Anchorage Digital も加わった

どちらも基準価額 1 ドルの維持を目指すが、保証はない。銀行預金ではなく、米連邦預金保険公社 (FDIC) などの保険の対象でもない。

JLTXX の Solana 対応は、10月1日付で米証券取引委員会 (SEC) に出された目論見書の補足で、すでに予告されていた。補足は「ファンドのトークンは Solana のブロックチェーンでも利用できるようになる」と書き、取引手数料の例として Ethereum の Ether と並べて Solana の SOL を挙げている。

「顧客は複数のネットワークで動いている」

同社でデジタル・トークン化資産の商品を統括する Paul Przybylski 氏は、発表で「顧客は複数のネットワークで動いている。顧客の流動性もそうあるべきだ」と述べた。ステーブルコインの発行体や機関投資家が、自分たちが動いているネットワークの上で同じファンドを使えるようにするのが狙いだという。

この一言に、トークン化 MMF の役割の変化が出ている。ステーブルコインの発行体は、発行残高の裏付けとして短期国債や MMF を持つ。発行体が Solana の上でステーブルコインを出しているなら、裏付けの資産も同じチェーンの上にあれば、移し替えの手間と時間が減る。JLTXX が GENIUS 法の下の発行体向けに設計されている以上、Solana への展開は、Solana の上のステーブルコインの裏付けの置き場所を J.P. モルガンが取りに行く動きとして読める。

チェーンの選択は、顧客の所在で決まり始めている。Ethereum で始めた 2 本を Solana へ広げたのは、片方に賭けずに両方へ置く判断で、今後ほかのチェーンへ広げる時も同じ理屈が使える。

何が変わらないか

Solana 版でも、買える人は変わらない。MONY は私募のままで、対象は適格投資家に限られる。JLTXX も Morgan Money を通じて申し込み、ファンドが承認したブロックチェーンのアドレスでしか持てない。許可された参加者の間だけで動く仕組みが、公開チェーンの上に載っている形だ。

発表は Solana 上の 2 本のトークンのアドレスを公開しており、発行量や保有アドレスの数はチェーン上で誰でも確かめられる。運用残高は、Solana 版・Ethereum 版のどちらも発表に数字がない。

次に見るもの

確認先は Solana のエクスプローラーで、発表に載った 2 本のトークンのアドレス (MONY は EToDtBM2knZ8N1BHyUq2Riq5ngWTcoD3k6qpsgf7CKYY、JLTXX は J4cTuCH6frt4AnEmKfMS2k8hsUf7K94PV62sjUJno8Cz) の発行量が、今後数週間でどこまで積み上がるかを見る。もう 1 つは SEC の EDGAR で、JLTXX の次の月次の保有開示 (N-MFP) と目論見書の補足に、Solana 版の残高や新しいチェーンの名前が出てくるかを確かめる。

ことば

  • トークン化 MMF — 短期国債などで運用するマネー・マーケット・ファンドの持ち分を、ブロックチェーン上のトークンとして持てるようにしたもの。残高を 24 時間、チェーン上で移せる。
  • GENIUS 法 — 2025年に成立した米国のステーブルコイン法。発行体に、発行残高を現金や短期国債などで裏付けることを求める。裏付けの置き場所として MMF の需要が生まれる。
  • 規則 506(c) — 米国の私募の規則の 1 つ。広く募集の告知はできるが、買い手は認定投資家に限られ、発行体が資格を確かめる必要がある。

🔗 一次ソース

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