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SNAPSHOT 2026-11-03 12:03 JST

Signal

📡 Signal|CFTC のセリグ委員長、Binance 流出でオフショア取引所の登録を提唱

CFTC のセリグ委員長が Binance の流出を「規制されていないオフショアの取引所」の問題と位置づけ、海外の取引所が連邦に登録しサイバー基準を満たす選択肢を語った。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|CFTC のセリグ委員長、Binance 流出でオフショア取引所の登録を提唱

米商品先物取引委員会 (CFTC) のマイケル・セリグ委員長は10月30日、CNBC の番組「Squawk on the Street」に出演し、Binance から60億ドルを超える暗号資産が盗まれた事件について「これらは規制されていないオフショアの取引所だ」と述べた。事件は、CFTC が暗号資産の市場に規則を提案している理由を「まさに裏づける」とも語った。

CNBC「CFTC chair on Binance hack: 'These are unregulated offshare exchanges'」(Squawk on the Street・2026年10月30日・映像1分24秒)CNBC

米国の当局が監督していない海外の取引所の事故を、米国の規制の枠組みを広げる理由として当局のトップが名指しした。CFTC は10月5日、暗号資産の取引所が連邦に登録する新しい区分を含む枠組みについて、意見募集を始めている。

セリグ委員長が述べたこと

CNBC が公開した1分24秒の映像の説明文によれば、委員長はこの流出が「暗号資産の市場の規制を提案している我々の論点を、まさに裏づける」と述べた。映像の題は、委員長の「これらは規制されていないオフショアの取引所だ」という言葉から取られている。

同じインタビューを伝えた Decrypt によると、委員長は次の3点も語っている。

  • オフショアの取引所には、米国の市場と同じ種類の安全策がない。CFTC は「連邦の選択肢」として、海外の取引所が CFTC に登録し、米国の市場に適用されるサイバーセキュリティの基準を満たす道を用意したい
  • 侵入の弱点は「誰かのノートパソコンから持ち込まれた」もので、Ethereum そのものやスマートコントラクトが破られたわけではない
  • 資金の動きは、隠そうとする技術が使われてもチェーン上で追える。規制当局は「巡回する警官」の役を果たせる

一方で Binance は、技術者1人のノートパソコンの侵害から始まったとした当初の説明のあと、調査で「追加の侵入点」が見つかったとしている。委員長の説明は、事件の初期の見立てに沿ったものだ。

10月5日の事前通知が用意する「登録の区分」

委員長が「提案している規則」と呼んだのは、CFTC が10月5日に出した規則案の前段階の通知 (ANPRM・発表 9307-26) を指すとみられる。通知は商品取引所法の 2(c)(2)(D) 条にもとづき、個人がレバレッジや信用を使って行う暗号資産の取引 (CTX) を規則で扱う枠組みについて意見を求めている。

柱の一つが、指定契約市場 (CFTC の認可を受けた先物の取引所) の下に、暗号資産の取引向けの登録の区分「暗号資産市場 (CAM)」を設けることだ。意見の締め切りは連邦官報への掲載から60日で、集まった意見は今後の規則づくりに使う。発表の中で委員長は、FTX のような詐欺を「事後に訴追するだけでなく、未然に防ぐ」ことを目的に挙げていた。この通知の解釈の論点は、10月6日の Signal で読んでいる。

通知は、オフショアの取引所やサイバーセキュリティの基準を名指ししてはいない。委員長がインタビューで語った「海外の取引所の登録」と「サイバーの基準」は、この区分の使い方として示された考えで、規則の文言にはまだなっていない。

選択肢は、登録しない取引所に何を迫るか

選択肢としての登録には、限界がはっきりある。選ぶかどうかは取引所の側にあり、登録しない取引所を縛る力はない。取引所の監督の範囲を法律で広げるはずだった市場構造法案の CLARITY 法は、9月15日の上院の採決で止まったままだ。

それでも、事件は登録の区分に別の意味を足した。60億ドル規模の流出のあと、取引所の安全の水準は利用者と取引の相手方が見る指標になる。米国の基準を満たしたことを示せる登録は、海外の取引所にとって、信用を取り戻す手段として値段がつきうる。CFTC が規則で強いるのではなく、事故が取引所の側に登録を選ばせる構図だ。

次に見るもの

確認先は、Regulations.gov に載る CFTC の事前通知 (91 FR 64811) への意見の一覧だ。締め切りまでに、海外の大手取引所が意見を出し、CAM の区分への関心を示すかを見る。もう一つは、FBI の Binance の事件の告知ページで、洗浄の経路が米国の登録事業者を通るたびに、委員長が言う「チェーン上で追える」が実際の凍結や差し押さえとして積み上がるかが分かる。

ことば

  • オフショア取引所 — 本社や登録を米国の外に置き、米国の当局の監督を受けずに営業する暗号資産の取引所。米国の利用者の受け入れを制限していることが多い。
  • 事前通知 (ANPRM) — 規則の案を出す前に、当局が考えている枠組みを示して意見を集める手続き。規則としての効力はなく、集めた意見をもとに次の規則案をつくる。
  • 指定契約市場 (DCM) — CFTC の認可を受けて先物やオプションを上場する取引所。CME などがこれにあたる。CFTC は、この下に暗号資産の取引向けの区分を設ける案を示した。

🔗 一次ソース

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