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📡 Signal|Canary の INJC が Nasdaq で取引開始、米国初の INJ ETF
Canary のステーキング型 INJ ETF が11月5日に Nasdaq で動き出した。前回の上場準備の記事から、何が新しく分かったかをまとめる。

Canary Capital のステーキング型 Injective 上場投資信託「Canary Staked INJ ETF」が11月5日、Nasdaq で動き出した。銘柄コードは INJC で、Injective の公式 X は「米国で初の INJ の ETF」が、ステーキングを組み込んだ形で稼働したと告知した。
INJ を預けて得る報酬まで証券口座から持てるようになった。ビットコインの現物 ETF にはない中身だ。投資家にとっての次の問いは、この仕組みに実際にお金が入るかどうかに移る。
前回の11月5日の記事では、目論見書の条件を確かめたうえで、取引の開始日が示されていない点を確認先に置いた。本稿はその答えと、新しく分かったことを書く。条件の細部は前回の記事にある。
前回から変わったこと
公式の告知と The Block の報道で、次の点が新しい。
- 取引の開始: 「Coming Soon」のままだった日付が、11月5日に確定した
- 報酬の反映: ステーキングの報酬は純資産価値に反映される (The Block)
- 当事者の説明: Canary の Steven McClurg CEO は、投資家が主要なデジタル資産以外の専門特化したネットワークに目を向けていると述べた。Injective の Eric Chen CEO は、既存の証券口座から INJ に投資できるようになったと述べた
- 残る競合: INJ に関連する ETF の申請は、ほかに 21Shares と REX-Osprey の2件がある
変わっていないのは費用の構造だ。最終の目論見書によると、信託報酬は年1.10%で、通常時は保有する INJ の90%以上をステーキングに回す。報酬のうち30%は手数料として運営会社・保管銀行・事業者に分かれる。
急落の日の上場
取引が始まった日は、米国株と暗号資産がそろって大きく下げた日と重なった。ビットコインは24時間で約5%下げている (CoinDesk)。一方、The Block は INJ が記事の時点で5%超高いと伝えた。上場の材料を映した動きとみられるが、1日の値動きで ETF の需要までは読めない。
需要を測れる数字は、まだ手元にない。初日の出来高も、設立時の資金の実額も、公表された形では確認できていない。目論見書が示すのは、Injective の開発を支える Injective Foundation が1口25ドルで最大1,500万ドル分の株を INJ の現物で買う意向までだ。つまり最初の資産の一部は、INJ の発展に利害を持つ財団から来る。外からの資金がどれだけ加わるかは別に見る必要がある。
Injective が語る数字
The Block によると、Injective はこれまでに10億ドルを超える資産をトークン化し、10月22日時点で31億3,000万件を超える取引を処理し、毎月の買い戻しで727万 INJ 超を焼却したとしている。いずれも発行側の主張で、ETF の価値を保証するものではない。
チェーンの側では、9月の規格 と 11月の機関向けの入口が続いた。機関向けの道具と証券口座の入口がそろった以上、次に試されるのは使う側の数字だ。
次に見るもの
確認先は2つ。1つは Nasdaq の INJC の銘柄ページで、日々の出来高と純資産が出る。もう1つは SEC の EDGAR に上場後に出る信託の報告で、保有する INJ のうちどれだけが実際に預けられ、報酬がいくら入ったかが分かる。最初の四半期報告で、財団の資金以外の流入があったかを確かめられる。
ことば
- ステーキング型 ETF — 保有するトークンをネットワークに預け、報酬を基準価額に上乗せする ETF。価格の連動に加えてネットワーク運営の対価が付くが、預ける期間の制約と手数料も同時に背負う。
- 純資産価値 (NAV) — ETF が持つ資産の時価を口数で割った値。市場の取引価格はこの値から離れることがあり、設定と解約の仕組みが差を埋める。
🔗 一次ソース