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📡 Signal|Dune、200超のオンチェーン市場の約定データ配信を開始
Dune が200超のオンチェーン取引の場の約定を約1秒で届ける市場データ配信を開始。現物12チェーン、永久先物は Hyperliquid と Lighter、XLayer のトークン化株式にも初日から対応。

オンチェーンデータの提供会社 Dune は10月22日、ブロックチェーン上の200を超える取引の場で成立した売買を、約定からおよそ1秒で届ける「Dune Market Data Feeds」の提供を始めた。顧客に想定するのは、ヘッジファンド、資産運用会社、マーケットメーカー、証券会社だ。
株式や為替の市場には、取引所の約定をまとめて配る情報ベンダーが昔からある。ブロックチェーン上の売買は誰でも見られる反面、場ごとに形式がばらばらで、機関投資家が普段の取引システムで追うには手間がかかった。米国株のトークン化が進むなか、その手間を引き受ける事業者が出てきた。発表の第一報は、23日朝の 速報 で伝えた。
現物と永久先物、2本のフィード
発表によると、サービスは3つの部分からなる。
- 現物フィード: 12のブロックチェーンにまたがる200超の取引の場の約定。発表文が名前を挙げたのは Solana、Ethereum、Base、BNB Chain、XLayer
- 永久先物フィード: Hyperliquid と Lighter での約定
- 参照データ: 2本のフィードに出てくる全ての資産・取引の場・市場の識別子と分類
それぞれの約定は、価格・数量・売り買いの別と、場をまたいで変わらない識別子を持つ一つの形式にそろえて届ける。どの約定にも、それを決済したブロックチェーン上の取引がひもづく。過去最大8年分の分析用データは、売買戦略の検証用に別に用意する。
発表が挙げた数字
Dune は発表の中で、オンチェーンの売買が伸びている根拠として次の数字を挙げた。いずれも同社の集計だ。
- 分散型取引所 (DEX) の現物の売買高は昨年、2倍超の6兆8,000億ドルに増えた
- 暗号資産の現物の売買の約25%が、いまはオンチェーンで行われている
- トークン化された株式と ETF は、2026年7〜9月期にオンチェーンで370億ドルを超えて売買され、月間の売買高は1月から約18倍になった
- 株式・ETF・株価指数を対象にした永久先物は、7〜9月期に Hyperliquid で2,010億ドル売買された。1年前、この市場は Hyperliquid に存在しなかった
Dune の共同創業者で最高経営責任者 (CEO) の Fredrik Haga 氏は、オンチェーンの売買がいまや暗号資産の現物の売買高の約25%を占めると述べた。
XLayer に初日から対応
発表は、米証券取引委員会 (SEC) が9月に、トークン化された米国株がオンチェーンで売買される道を開いたと書いている。暗号資産取引所 OKX と、ニューヨーク証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所 (ICE) の合弁は、OKX のブロックチェーン XLayer で63銘柄のトークン化株式を上場する申請を出した。Dune のフィードは、この XLayer のデータに初日から対応する。
ここに今回の発表の重心がある。米国株のトークン化が進むほど、同じ銘柄の値段が、ニューヨークの取引所と、ブロックチェーン上の複数の場で同時に付く。機関投資家は、上場市場で使っているのと同じシステムの中で、オンチェーンの値付けも見る必要が出てくる。Dune は、上場市場で情報ベンダーが担ってきた役割を、オンチェーンの側で引き受けようとしている。
次に見るもの
確認先は、OKX と ICE の合弁が XLayer で始めるトークン化株式の取引の開始日だ。取引が始まった時点で、63銘柄のトークン化株式の値段が、ニューヨークの取引所の株価からどれだけ離れて付くかが、オンチェーンの値付けを見る意味を決める。Dune の側では、発表文が名前を挙げていない残り7つのブロックチェーンがどこかを、同社のフィードの案内ページで確かめる。
ことば
- 永久先物 (perps) — 満期のない先物取引。資金調達率と呼ばれる定期的な支払いで、価格を現物に近づける。Hyperliquid では暗号資産に加え、株式や株価指数を対象にした永久先物も売買されている。
- XLayer — 暗号資産取引所 OKX が運営するブロックチェーン。OKX と ICE の合弁が、ここでトークン化株式の上場を申請しており、Dune は提供初日から対応する。
- 参照データ — 売買のデータに付ける、銘柄や取引の場の識別子と分類の一覧。場ごとに名前の違う同じ資産を一つにまとめるために使い、異なる場の値段を並べて比べる土台になる。
🔗 一次ソース
