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SNAPSHOT 2026-10-28 07:30 JST

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📡 Signal|CFTC、Kalshi を訴えたユタ州を 6 日後に提訴

ユタ州が Kalshi を州の賭博禁止法違反で訴えた 6 日後、CFTC が州を連邦地裁に訴えた。CFTC が州を訴えるのは 10 州目。訴状で、州の請求と CFTC の言い分を確かめた。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|CFTC、Kalshi を訴えたユタ州を 6 日後に提訴

米商品先物取引委員会 (CFTC) と米国は10月26日、ユタ州とデレク・ブラウン州司法長官を相手に、ユタ州連邦地裁へ訴えを起こした。ユタ州が6日前の10月20日に、予測市場の Kalshi と、取引の相手役を務める Susquehanna の 2 社を州の賭博禁止法違反で州裁判所に訴えたことへの対抗で、CFTC が州を訴えるのはこれで 10 州目になる。

CFTC が求めるのは、ユタ州の州法を CFTC の監督下の取引所には使えないと裁判所に宣言させ、州の訴訟と今後の調査を止めさせることだ。予測市場を誰が監督するのかという争いは、州が一つずつ動き、CFTC が一つずつ訴え返す形で広がっている。

報道を起点にした初期報は、28日未明の速報で出した。本稿では CFTC の発表と訴状で中身を確かめる。

ユタ州が Kalshi に求めたもの

訴状によると、ユタ州は10月20日、ソルトレイク郡の州地裁に Kalshi のグループ各社と Susquehanna International Group などを訴えた。州は、Kalshi が遅くとも2024年9月からスポーツなどの賭けをユタ州の住民に提供してきたとし、「従来のスポーツ賭博と見分けがつかない」と主張している。

州が使った条文は、賭博・オンライン賭博を禁じる州法 (Utah Code 76-9-1402 など)、選挙の結果に賭けることを禁じる条文 (20A-1-606)、公的な迷惑行為 (パブリック・ニューサンス) の条文だ。求めているのは、差し止め・不当に得た利益の返還・損害賠償・懲罰的賠償で、対象には「選挙」「政治」「文化」「スポーツ」「発言 (Mentions)」の各カテゴリーが入る。

CFTC の言い分は「取引所の監督は連邦だけ」

CFTC の主張の柱は、商品取引所法 (CEA) が、CFTC が指定した取引所 (DCM) で取引されるスワップについて CFTC に「排他的な管轄権」を与えているという点だ。予測市場のイベント契約は CEA の定めるスワップにあたり、Kalshi は2020年11月に DCM の指定を受けている。だから州の賭博法は、CFTC の監督下の取引所での取引には及ばない、という組み立てになる。

訴えで求めているのは 2 つだ。ユタ州の州法が、CFTC の監督下の取引所での取引に使われる限り、憲法の最高法規条項に反して無効だという宣言。そして州と司法長官が、CFTC の監督下の事業者やその関連会社・取引先を、州法違反で調べたり訴えたりすることを禁じる仮差し止めと本差し止めだ。

セリグ委員長は発表で、ユタ州は「幅広い分野の予測市場を閉じさせようとしている」と述べた。

訴状は、州とのすみ分けにも触れている。CFTC と SEC は10月19日、州や部族の免許を受けたカジノ・スポーツブックの賭けをスワップの定義から外す暫定最終規則を出した。CFTC は、州の免許の下にある賭博には手を出さない代わりに、連邦の取引所の上の取引には州を入れない、という線を引こうとしている。

10 州と、先に出た 3 つの差し止め

訴状は、これまでに CFTC (と連邦政府) が州の法律の適用を争ってきた相手として、アリゾナ・コネチカット・イリノイ・ケンタッキー・ミネソタ・ニューメキシコ・ニューヨーク・ロードアイランド・ウィスコンシンの 9 州を挙げている。アリゾナ・コネチカット・イリノイは4月2日の同じ日の提訴で、ユタ州は 10 州目にあたる。

このうちアリゾナ・イリノイ・ミネソタでは、州の執行を止める仮差し止めが出ている。訴状は第 3 巡回区の控訴裁判所も州の執行を止める判断を支持したと書いている。一方、ウィスコンシンの件は第 7 巡回区に控訴されている。ユタ州の連邦地裁がどう出るかは、これらの先例に連なる一件になる。

同じ26日には、NBA が CFTC と情報共有の覚書を結んだ。MLB (3月)・NHL (5月) に続く 3 つ目のリーグで、訴状もこの覚書を、CFTC が予測市場の公正さを自ら見ている証拠として挙げている。州が賭博法で止めにかかる動きと、リーグが連邦の監督と組む動きが、同じ週に並んだ。

次に見るもの

確認先は、ユタ州連邦地裁の事件 (Case 2:26-cv-01055) の記録だ。CFTC が仮差し止めの申し立てを出すか、裁判所が審理の日程をいつに置くかを見る。並行して、ソルトレイク郡の州地裁で Kalshi 側がユタ州の訴えを連邦の裁判所へ移す手続きをとるかどうかも、州の訴訟が止まるかを左右する。ウィスコンシンの控訴が第 7 巡回区で判断されれば、州と連邦の線引きは控訴裁判所の段で 2 つ目の答えを持つことになる。

ことば

  • DCM (指定契約市場) — CFTC が指定した先物・スワップの取引所。Kalshi は2020年に指定を受けた。指定を受けた取引所の上の取引は CFTC の監督に入る、というのが今回の CFTC の立場の出発点になる。
  • 最高法規条項 (Supremacy Clause) — 連邦法が州法に優先すると定めた合衆国憲法 6 条の条項。州法が連邦法とぶつかるとき、州法は効力を失う (専占) とされ、CFTC の訴えはこの条項を根拠にしている。
  • イベント契約 — 選挙の結果やスポーツの勝敗など、ある出来事が起きるかどうかで支払いが決まる契約。CFTC はこれを CEA のスワップと位置づけ、州はスポーツ賭博と同じだと見ている。

🔗 一次ソース

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