SNAPSHOT
BTC/USD$80,908+1.2%
ETH/USD$2,349.30+1.7%
Coinbase(perp)$158.74-0.5%
S&P 500(perp)7,722.80+0.6%
米テック100(perp)29,682.00+1.2%
日経225(perp)64,339+2.4%
EUR/USD(perp)1.1132-0.4%
USD/JPY(perp)157.880+0.3%
Gold(perp)$4,064.00+1.2%
WTI(perp)$99.78-1.5%
米10年金利4.99%-0.2%
BTCボラティリティ(BVIV)39.90-1.0%
Review status: auto_collectedSource: collected_liveas-of 07:30 JSTPacket ID: alt20_2026102807Top-page market prices are Hyperliquid perpetual-futures prices (US 10Y from the U.S. Treasury).
SNAPSHOT 2026-10-28 07:30 JST

Signal

📡 Signal|JPYC 発行1年、累計120億円に対し流通は約31億円

JPYC が発行 1 周年。累計発行額は 120 億円を超えたが、流通量は約 31 億円にとどまる。発行と流通の差、1 回 100 万円の上限、2 年目の論点を整理した。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|JPYC 発行1年、累計120億円に対し流通は約31億円

円建てのステーブルコイン JPYC は10月27日、発行開始から 1 年を迎えた。発行元の JPYC 株式会社は公式 X で、累計発行額が 120 億円、口座開設数が 2.8 万件を超えたと公表した。一方、DeFiLlama の集計では、同じ日の流通量 (発行済みで償還されていない量) は約 31 億円にとどまる。

発行された円の 4 分の 3 近くは、すでに償還されて円に戻った計算になる。決済や送金に使われ続けるお金としてどれだけ残るかが、2 年目の JPYC の評価を決める。

累計 120 億円と流通 31 億円の差

JPYC の発行と償還は、自社のサービス「JPYC EX」で行う。利用者が円を振り込むと JPYC が発行され、JPYC を戻すと円が払い戻される。累計発行額は、この 1 年に発行された量を足し上げた数字で、途中で償還された分を差し引かない。

累計の伸びは速かった。JPYC は9月18日時点で累計 100 億円を超えたと発表しており、そこから約 5 週間で 20 億円が上乗せされた。

それに対し、DeFiLlama の集計による流通量は、10月20日の約 32.8 億円から27日の約 30.8 億円へ、この 1 週間で約 2 億円減った。チェーン別では Polygon が約 16.1 億円で最も多く、Ethereum と Kaia が約 6.8 億円と約 6.5 億円、Avalanche が約 1.3 億円で続く。

CoinDesk は日経の報道を引き、流通量は初年度の目標の約 4 分の 1 にとどまったと伝えた。韓国の取引所 Upbit への上場後の9月には、価格が 1 円を上回った隙に裁定取引の発行が殺到し、流通が一時 42 億円を超えたという。発行と償還を短い時間で繰り返す取引は累計発行額を押し上げるが、流通には残らない。

1 回 100 万円の上限と、準備金の利息

伸びを抑えている仕組みの一つが、1 回あたり 100 万円の送金上限だ。JPYC は資金決済法の第二種資金移動業として登録しており、この区分では 1 回の送金額が 100 万円までに限られる。CoinDesk によると、JPYC は5月に上限を「1 日あたり」から「1 回の依頼あたり」へ緩めたが、短時間の繰り返しはなお制限している。

企業が大きな額を持つには、この上限の下で分けて積み上げるしかない。CoinDesk は、アステリアが 10 億円分の JPYC を保有する計画を分割で進めていると伝えている。

流通量は発行元の収益にも直結する。JPYC の裏付けは銀行預金と国債で、発行元はその利息を収入にする。流通が 31 億円にとどまれば、利息の元になる準備金もその規模にとどまる。岡部典孝代表は、取引の量は悪くないが、流通には満足していないという趣旨を話したと CoinDesk は伝えている。

2 年目は「使われ続ける円」を増やせるか

JPYC は10月、SBJ 銀行・LINE NEXT と、銀行口座から財布に JPYC をチャージする実証に合意した (21日の Signal)。物流の AZ-COM 丸和ホールディングスとは7月に、取引先約 2,300 社との決済の開発で提携している。どちらも、裁定取引で出入りする JPYC より、決済のために持たれ続ける JPYC を増やすための動きになる。

CoinDesk によると、JPYC の 2 年目の目標は流通量で数百億円、今の約 10 倍だ。金融庁はステーブルコインの規制を見直しており、2027 年の初めに方針の工程表が示される見通しだという。1 回 100 万円の上限が見直されるかどうかは、企業の保有と決済の規模を左右する。

次に見るもの

確認先は 2 つある。1 つは DeFiLlama の JPYC のページで、流通量が 30 億円を割り込むか、SBJ 銀行・LINE NEXT の実証の開始とともに戻すかを週ごとに見る。もう 1 つは金融庁が2027年の初めに示すとされる工程表で、第二種資金移動業の 100 万円の上限に手が入るかを見る。

ことば

  • ステーブルコイン — 法定通貨などに価値を連動させた暗号資産。JPYC は 1 JPYC = 1 円で償還できる設計で、裏付けとして銀行預金と国債を持つ。
  • 第二種資金移動業 — 資金決済法の資金移動業のうち、1 回 100 万円以下の送金を扱う区分。JPYC はこの登録の下で発行しているため、1 回の発行・送金に上限がかかる。
  • 流通量 — 発行されたうち、まだ償還されずにブロックチェーン上にある量。累計発行額と違い、使われずに戻った分は含まない。

🔗 一次ソース

Related articles