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📡 Signal|KuCoin、ロシアとベラルーシの利用者へのサービスを即時終了
全サービスを即時終了、期限はアカウントごとに個別通知。同じ10月にMEXC・Bitgetも同じ形で両国から撤退した。

暗号資産取引所の KuCoin は 10 月 29 日、ロシアとベラルーシの利用者へのサービスを即時に終了すると告知した。対象は KuCoin のすべての商品・サービス・機能で、該当する利用者には、建玉の決済と資産の出金の期限と手順を個別に通知するとしている。
同じ 10 月には、MEXC と Bitget も両国の利用者への提供を止める手続きに入ったと報じられている。大手の海外取引所が月内に相次いで両国から手を引いたことで、ロシアとベラルーシの利用者が使える国際的な取引の場は、目に見えて狭まった。
告知の第一報は 速報 で伝えた。本稿は、告知の文面に何が書かれ、何が書かれていないかを読む。
告知が決めたことは「即時」と「個別の期限」
KuCoin の告知「Discontinuation of Services in Russia and Belarus」の中身は短い。
- 適用される法令と規制上の要件に沿って、ロシアとベラルーシの利用者へのサービスを即時に終了する
- 終了はすべての商品・サービス・機能へのアクセスに及ぶ
- 対象のアカウントには、期限と手順を記した通知を送る。建玉を閉じ、資産を出金できる秩序だった終了の手続きを用意する
- 通知を受け取っていない利用者は、何もする必要はない。ただし利用規約と既存の制限は引き続き適用される
全員に共通の出金の締め切り日は書かれていない。期限はアカウントごとに通知で決まる。告知はあわせて、KuCoin を名乗る偽の連絡に注意し、公式の窓口だけを使うよう求めた。
理由の欄にあるのは「法令と規制」の一言だけ
告知は終了の理由を「適用される法令と規制上の要件に沿って」としか書いていない。どの国の、どの制裁や命令、どの免許の条件にもとづく判断なのかは示していない。
この書き方は、同じ月に動いた他の取引所とも重なる。Crypto Briefing によると、MEXC は 10 月 20 日に両国の利用者へのサービスを止めると発表し、理由を国際的な規制上の要件への対応とした。統一の締め切りは示さず、メールとアプリ内の通知で個別の期限を知らせるという。同じ記事は、Bitget がその数日前にロシア・ベラルーシ・カザフスタンを禁止対象の地域に加え、10 月 18 日から新規の取引を止めたと伝えている。
3 社とも、即時かそれに近い停止、個別の期限、理由は抽象的な規制対応、という同じ形をとった。どの規制が引き金かを書かないまま、終了の手続きだけが揃っている。
利用者に残る問い
該当する利用者にとっての実務は、通知に書かれた期限までに建玉を閉じ、資産を自分の財布か別の取引所に移すことになる。期限が個別なので、同じ国の利用者でも残された日数は人によって違いうる。通知を受けていない利用者はひとまず何もしなくてよいが、それが「対象外」を意味するのか「通知がまだ届いていない」のかを、告知の文面から区別することはできない。
次に見るもの
最初の確認先は、KuCoin の告知ページの更新だ。期限の目安や対象の範囲(居住地か国籍か、出金の手段に制限があるか)が追記されるかで、終了の手続きの実際が見える。
その次は、他の大手取引所の告知だ。同じ 10 月に 3 社が同じ形で動いた以上、残る取引所が利用規約の禁止地域の一覧に両国を加えるかどうかが、この流れの広がりを測る目安になる。
ことば
- 建玉 — 先物や証拠金取引で、決済されずに残っている取引の持ち高。サービスが終わる前に反対の売買で閉じる必要があり、期限を過ぎると取引所が強制的に決済することがある。
- 禁止対象の地域 — 取引所が利用規約で、サービスを提供しないと定めた国や地域の一覧。制裁や現地の規制への対応で加えられることが多く、一覧に載るとその地域の利用者は新規の取引ができなくなる。
🔗 一次ソース

