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100万円の上限がない円ステーブルコイン——SBIが日本株をオンチェーンに載せる前提
SBIホールディングスが16日、米Ondo Financeとの戦略提携を発表した。日本株をトークン化してOndoのプラットフォームで提供し、決済と担保に円建てステーブルコインJPYSCの活用を検討する。見出しは「日本株が世界へ」だが、この構想を成立させているのは別の一行だ。JPYSCには、100万円の上限がない。
■ 発表されたこと
提携の中身は三つ。日本株式などの日本の資産をトークン化してOndoのプラットフォームで提供すること。Ondoのトークン化商品をSBIグループのエコシステム全体で提供すること。そしてオンチェーン決済と、信託型円建てステーブルコインJPYSCの活用を検討すること。
北尾吉孝会長兼社長は、Ondoをトークン化株式の市場で世界最大級のシェアを持ち、RWAトークン化で世界をリードする企業の一つだと認識している、と述べている。
ただし具体的な提供内容は「関係法令・規制や必要な手続き等を踏まえ、今後決定していく」。これは契約の完了ではなく、方向の宣言だ。
■ 効いているのは、上限がないほう
JPYSCは6月24日にSBI新生信託銀行が発行を開始した、国内初の信託型円建てステーブルコインである。報じられているところでは、第3号電子決済手段として100万円の上限なく大口送金に対応する。資金移動業型のステーブルコインが受ける発行額の制約を、この型は受けない。
ここが分岐点だ。1件100万円までしか動かせない決済手段の上では、株式のトークン化は個人の小口実験にしかならない。上限がなくなって初めて、機関の資金が同じレールに乗る。
日本株を世界に出す話に見えて、実際に用意されたのは、大口が通れる管の太さだ。
■ 三日で二件
SBIは13日にソラナ財団との提携を発表し、16日にOndoと組んだ。三日で二件。
これはチェーンを選ぶ動きではない。発行の器(JPYSC)、載せる資産(日本株)、届ける先(Ondoの流通面)を、別々に押さえにいく動きだ。どの鎖の上で動くかは、その後で決まる。順番が逆になっていない。
■ 今後 48-72 時間
・「今後決定していく」とされた提供内容に、具体的な商品名と時期が付くか ・JPYSCの発行残高と、大口送金の実績が出てくるか ・金商法改正の施行日が政令で定まるとき、トークン化株式がどの区分に入るか
日本株がオンチェーンに載るかどうかは、まだ決まっていない。決まったのは、載せるための管を先に敷いたことだ。
一次ソース:
SBI、RWAトークン化大手オンドと提携 日本資産のトークン化やJPYSC活用などを検討(CoinPost・2026-07-17 07:05) https://coinpost.jp/?p=725532 SBI extends onchain finance push with Ondo deal to tokenize Japanese stocks(The Block) https://www.theblock.co/post/408633/sbi-extends-onchain-finance-push-with-ondo-deal-tokenize-japanese-stocks SBIと米オンドファイナンスが提携、トークン化日本株式の提供へ、JPYSCでの決済担保活用も(あたらしい経済) https://news.yahoo.co.jp/articles/050f18e8fc9e6018e39a1812ed074552ffd89921 SBI、日本株トークン化で米Ondoと提携|JPYSC決済の活用も検討(ビットタイムズ) https://bittimes.net/news/225658.html 📌 関連記事: SBIとSolanaは日本の金融市場をオンチェーンへつなぐ https://x.com/SITIONjp/status/2076801882853699928
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