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SNAPSHOT 2026-10-26 23:03 JST

Signal

📡 Signal|Strategy、BTC 購入ゼロの週に STRC を2億490万ドル買い戻し

Strategy が10月19〜25日にビットコインを買わず、STRC を2億490万ドル買い戻した。手元資金 USD Cash は2億4,240万ドルまで減った。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Strategy、BTC 購入ゼロの週に STRC を2億490万ドル買い戻し

ビットコインの最大の保有企業 Strategy は10月26日、10月19〜25日にビットコインを1枚も買わず、優先株 STRC を2億490万ドル買い戻したと米証券取引委員会 (SEC) への臨時報告書 (8-K) で開示した。普通株 (MSTR) の売り出しもこの週はゼロだった。

買い戻しの原資はすべて手元資金 (USD Cash) から出た。USD Cash の残高は2億4,240万ドルまで減り、同じ規模の買い戻しをもう 1 週続けられるかどうかの水準にある。

前週、買い戻し枠を30億ドルに広げた経過は 10月20日の記事 で伝えた。そこでは、週に約1億9,000万ドルのペースが続けば USD Cash は 2 週半ほどで底をつくと見ていた。今週の開示で新しく分かったのは、その間ビットコインの購入が止まったこと、そして残高の減り方が想定より速かったことだ。

8-K の数字: 購入ゼロ、買い戻し206万株

10月26日付の 8-K から、10月19〜25日の動きを拾う。

  • ビットコイン — 購入も売却もなし。保有は84万8,517 BTC のまま、取得額の合計は640億2,000万ドル、平均の取得価格は1 BTC あたり7万5,446ドル (手数料込み)
  • 優先株の買い戻し — STRC を206万8,459株、2億490万ドルで買い戻した。1株あたり約99.1ドルで、額面の100ドルを下回る水準が続く。ほかの優先株 (STRF・STRK・STRD) と普通株の買い戻しはゼロ
  • 売り出し — 普通株・優先株とも、市場で随時売り出す仕組み (ATM) の利用はゼロ

前週はビットコインを267 BTC、2,210万ドルで買っていた。購入額は細っていたが、普通株を売った手取りで少しずつ積み増す形は保っていた。今週はその普通株の売り出し自体が止まり、ビットコインに回る資金もなくなった。

手元資金は2.4億ドル、枠は9.6億ドル

8-K によると、10月25日時点の残高は次のとおりだ。

  • USD Cash: 2億4,240万ドル (前週の4億4,730万ドルから2億490万ドル減少)
  • USD Reserve: 48億3,000万ドル (前週と同額)
  • 優先株の買い戻し枠の残り: 9億5,680万ドル
  • 普通株の買い戻し枠の残り: 10億ドル

USD Cash は 9 月末に約10億ドルあった。それが 4 週で 4 分の 1 を下回った。今週と同じ2億ドル規模の買い戻しを次の週も続ければ、USD Cash はほぼ使い切る計算になる。

枠と現金の差も開いた。優先株の買い戻し枠は9億5,680万ドル残っているが、それを使う現金は2億4,240万ドルしかない。枠は現金の約 4 倍だ。

USD Reserve には48億3,000万ドルがあるが、8-K はこれを優先株の配当と借入の利払いに備える資金と位置づけている。一方で USD Cash の用途には、ビットコインの購入、Reserve の積み増しと並べて「より広い資本管理」を挙げる。今週も買い戻しに Reserve は使われていない。

何が STRC を額面の下に置いているのか

Strategy は 9 月下旬から、99ドル台の STRC を買い支えることに現金を使い続けている。STRC は額面100ドル近くで取引されることを前提に設計された優先株で、額面を割っている間は新しい STRC を売ってビットコインの資金を集めにくい。買い戻しは、その資金調達の入口を開け直すための支出だ。

ただ、買い戻しの平均価格は前週の約99.6ドルから今週の約99.1ドルへむしろ下がった。買い戻しだけでは額面に戻せていない。10月28日の臨時株主総会では、STRC の配当を11月から毎日払いに変える議案を諮る (10月17日の記事)。配当の払い方を変えて STRC の魅力を上げる手と、現金で買い支える手を同時に打っている。

外からの圧力も続く。指数会社 MSCI は、事業の実体が薄い会社を指数から外す新しい基準で Strategy を除外候補に挙げている (10月18日の記事)。普通株の売り出しが止まった週と、指数の見直しを待つ時期が重なっている。

次に見るもの

確認先は二つある。一つは11月2日 (月) の週明けに出る見込みの次の 8-K で、USD Cash の残高、STRC の買い戻しが続いたか、普通株の売り出しとビットコインの購入が戻ったかを見る。もう一つは10月28日の臨時株主総会の結果を載せる 8-K で、毎日払いの配当が承認されたかを確かめる。USD Cash が尽きた後に Reserve や普通株の売り出しへ手を伸ばすかどうかが、次の分かれ目になる。

ことば

  • 8-K — 米国の上場企業が重要な出来事を随時 SEC に届け出る臨時報告書。Strategy は毎週月曜に、前週のビットコイン購入・株式の売り出し・買い戻しの数字をこの形で開示している。
  • ATM (at-the-market) — 上場企業が市場の取引に合わせて少しずつ新株を売り出す仕組み。Strategy はこの仕組みで普通株や優先株を売り、ビットコインの購入資金を集めてきた。
  • STRC (Stretch) — Strategy が発行する変動配当の永久優先株。額面100ドル近くでの取引を保つ設計で、額面を割っている間は新しい売り出しでビットコインの資金を集めにくい。

🔗 一次ソース

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