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📡 Signal|ルビオ国務長官、G20 でホルムズとバブ・エル・マンデブの開放を要求
ルビオ国務長官が G20 外相会合の閉幕でホルムズとバブ・エル・マンデブの航路の確保を求めた。会合は共同声明なしで議長声明に。ホルムズの迂回路の原油が紅海の出口に頼る構図が背景にある。

ルビオ米国務長官は米国時間 10 月 31 日(土)、アトランタで開いた 20 か国・地域(G20)外相会合の閉幕にあたり、公式 X で「ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡を含む重要な交易路は、安全で通商に開かれていなければならない」と書いた。重要鉱物の供給網を強め広げる必要も、同じ投稿で並べた。
2 日間の会合は、共同声明を出せずに終わった。議長の米国がまとめる議長声明で代える。ペルシャ湾の出口と紅海の出口を一つの文に並べたのは、ホルムズを避けて紅海側から積み出す原油の流れが、もう一方の海峡に頼っているからだ。11 月 3 日の米中間選挙を前に、米国は 2 つの海峡を「供給網」の言葉で語り直した。
共同声明なし、議長声明で閉幕
AP 通信によると、会合は 30 日(金)と 31 日の 2 日間で、ロシアのウクライナ侵攻を巡る対立から、主要な安全保障の論点で合意に至らなかった。ルビオ長官は記者会見で「これらの問題に、誰もが受け入れる解決が近いと言うつもりはない」と述べた。
会合の空気は割れていた。欧州の外交官がロシアのラブロフ外相の参加に反発し、恒例の集合写真は取りやめになった。米国が南アフリカを招かなかったことにも異論が出た。ポーランドのシコルスキ外相が初めて招待客として参加し、ロシアはポーランドの G20 入りに反対した。
議長声明は、エネルギーと食料の安全から航行の自由まで、優先課題を並べたとされる。最終の会合は、ホルムズ海峡と紅海・黒海・南シナ海の航行の自由と、供給網を主題にした。
2 つの海峡を一つの文に並べた理由
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾の原油の出口だ。戦争が始まった 2 月末から、湾岸の産油国は海峡を通らない積み出しを増やしてきた。海運データ会社 Kpler の分析を伝えた The Epoch Times によると、湾岸を出る原油のうち海峡を通らない割合は、紛争前の 17% から約 40% に上がった。その受け皿の一つが、サウジアラビアの紅海側の港へ原油を送るパイプラインだ(アラブ首長国連邦はオマーン湾側のフジャイラ港への管を使う)。
紅海側から積み出した原油は、アジアへ向かうなら紅海の南の出口バブ・エル・マンデブ海峡を通る。ペルシャ湾の出口を迂回しても、もう一つの出口を通ることになる。2 つの海峡を一つの文に並べたのは、この依存の連鎖をそのまま言葉にした形だ。
紅海の側の緊張も消えていない。Fox News によると、サウジアラビアの防空部隊は 31 日、首都リヤドの周辺で敵対的な無人機を撃ち落とした。在リヤドの米国大使館は、続くフーシ派の攻撃と移動の混乱を理由に、サウジアラビアにいる米国人に空港の周辺での警戒を呼びかけている。
攻撃の再開は「まだ決めていない」
会合の外では、イランへの攻撃の再開が影を落としていた。CBS によると、ルビオ長官は 31 日の記者会見で、トランプ大統領は攻撃の再開について「まだ決めていない」と述べ、「平和的に進めたい」とも話した。AP 通信は、米国の当局者が中東の国々に、中間選挙のあとの攻撃の再開に備えるよう伝えたと報じている。
同じ日、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、どんな脅しにも「地理的な制約なし」で応じるよう軍に命じた。地理の制約を外すという言い方は、反撃の場がペルシャ湾の内側に限られないことを示す。ルビオ長官が紅海の出口まで名指ししたのは、その広がりを見込んだ線引きとも読める。
次に見るもの
最初の確認先は、国務省の公式サイトに載る G20 外相会合の議長声明だ。バブ・エル・マンデブの名が声明の本文に入るか、ルビオ長官の投稿だけにとどまるかで、2 つの海峡を一つの課題として扱う考えが参加国にどこまで共有されたかが分かる。
その次は、11 月 3 日の中間選挙のあとの米中央軍の発表と、英国海運貿易オペレーション(UKMTO)の事案の告知だ。紅海側でも事案が出始めれば、迂回路の原油も無傷ではなくなる。議長声明が向かう先は、トランプ大統領が 12 月にマイアミで開く G20 首脳会議になる。
ことば
- バブ・エル・マンデブ海峡 — アラビア半島の南西端とアフリカの角の間にある海峡で、紅海とアデン湾を結ぶ。スエズ運河を通る船も、紅海の港からアジアへ向かう船も、ここを通る。
- 議長声明 — 国際会議で参加国の合意がまとまらないとき、共同声明の代わりに議長国が自分の責任で議論の中身をまとめて出す文書。全参加国の同意を前提にしない。
- 重要鉱物 — リチウム、ニッケル、レアアースなど、電池や半導体、防衛装備に欠かせない鉱物。産地と精製が一部の国に偏っており、各国が供給網の多様化を急いでいる。
🔗 一次ソース
- ルビオ国務長官の公式 X の投稿(2026年10月31日・ホルムズとバブ・エル・マンデブの航路の確保と重要鉱物の供給網)
AP 通信(KSAT 転載)「G20 foreign ministers in Atlanta meeting head to an ending without consensus on key issues」(2026年10月31日・共同声明なし・議長声明・集合写真の取りやめ・選挙後の攻撃の備え)KSAT
CNBC「G20 foreign ministers end Atlanta meeting without consensus on key issues」(2026年10月31日・ルビオ長官の発言・最終の会合の主題)CNBC
CBS News のライブ報道(2026年10月31日・攻撃の再開は「まだ決めていない」・最高指導者の声明)CBS News
Fox News のライブ報道(2026年10月31日・リヤド周辺での無人機の撃墜と米大使館の注意喚起)Fox News
The Epoch Times(2026年10月1日・Kpler の分析による海峡を通らない原油の割合)The Epoch Times
