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📡 Signal|Janus Henderson、Nasdaq-100 連動の JQQQ を Stellar で開始
Janus Henderson と Centrifuge が Nasdaq-100 連動のトークン化ファンド JQQQ を Stellar で開始。運用会社が自らファンドとして発行し、米国居住者は対象外。指数の株主の権利は付かず、DeFi での利用は第三者の提供と線を引く。

米運用大手 Janus Henderson と、資産のトークン化を手がける Centrifuge は10月27日、Nasdaq-100 指数に連動するファンド JQQQ をブロックチェーン Stellar 上で始めたと発表した。指数の名前は Nasdaq のライセンスにもとづいて使い、ファンドの持ち分そのものがトークンとして発行される。
米国債やクレジットから始まった運用会社のトークン化が、株価指数の商品に届いた。ここで変わったのは「誰が出すか」で、取引所や第三者が株を裏付けに作るトークンではなく、運用会社が自分のファンドとして出している。
第一報は27日の速報で報道をもとに伝えた。本稿は Stellar 側の発表文から、ファンドの組み立てと、買える人・買えない人を確かめる。
誰が、どの器で出すのか
発表によると、JQQQ の正式名称は Janus Henderson NASDAQ-100 Index® Fund Segregated Portfolio。英領バージン諸島の分離ポートフォリオ会社 Anemoy Capital SPC の 1 つの区画として組成され、運用会社は Anemoy Asset Management、Janus Henderson Investors US はその下で運用を担う副運用会社の位置にある。Centrifuge はトークンの発行から管理までの基盤を提供し、チェーンは Stellar だけで始める。
発表文は JQQQ を、Nasdaq-100 への投資機会を提供する「最初のブロックチェーン・ネイティブのファンド」と位置づけている。
買える人は限られる。JQQQ は適格な投資家だけが、法的に提供できる地域で買える商品で、米国の居住者 (U.S. persons) は対象外だ。手数料は「競争力のある水準」とだけ書かれ、数字は示されていない。
指数の「持ち主」にはならない
発表文の注意書きは具体的だ。JQQQ が与えるのは指数への間接的な経済的エクスポージャーで、指数を構成する株の実質的な所有権や株主の権利は付かない。トークン化した持ち分には、チェーン、スマートコントラクト、ウォレット、第三者のプラットフォームの障害といった固有の危険があり、法律・税・規制の扱いも定まっていないと明記している。
もう 1 つの線引きは、チェーンの上での使い道だ。JQQQ を担保にしたり貸し出したりする使い方は、Janus Henderson ではなく独立した第三者が提供するものだと書かれている。Centrifuge の基盤で出たトークンは、これまで Sky・Aave・Morpho といった貸し借りのプロトコルで使われてきた。ファンドを出す側と、それを DeFi (分散型金融) の部品として使う側の責任を、発表の段階で分けている。
Nasdaq も、ファンドの後援や推奨はしていないと明記している。Nasdaq の Sean Wasserman 氏 (指数商品管理責任者) は、Nasdaq-100 が幅広い投資商品の土台になってきたとコメントした。今回のライセンスは、その土台をトークンの器にも貸し出したことになる。
国債から株へ、トークン化の対象が広がる
Janus Henderson の運用資産はおよそ 5,000 億ドル。発表によると、同社のオンチェーンの基盤ではすでに 10 億ドルを超える機関投資家向けの戦略が動いており、対象は米国債、ストラクチャード・クレジット、上場株にまたがる。同社のイノベーション責任者 Nick Cherney 氏は、自社をトークン化ファンドの世界上位 5 社の 1 つと位置づけている。
Centrifuge の基盤は Apollo や S&P Dow Jones Indices の戦略にも使われている。トークン化の主戦場は、金利が付く国債ファンドで始まり、ビットコインやイーサリアムと同じウォレットで持てる株のエクスポージャーへ移りつつある。
チェーンの選び方も一つの論点だ。Centrifuge のトークンが使われてきた Sky・Aave・Morpho は Ethereum を中心に動く貸し借りの場だが、JQQQ は Stellar 単独で出た。Stellar Development Foundation の CEO Denelle Dixon 氏は、Stellar は規制された金融のために作られたチェーンで、同種の商品が続くと見込むと述べた。発表文は、Stellar 上の実物資産が2026年に 40 億ドルを超えたとする報道を引いている。
次に見るもの
確認先は 2 つある。1 つは Stellar の発表ページ (stellar.org/press) で、Dixon 氏の言う「同種の商品」— ほかの株価指数や他社のファンド — が年内に続くかどうか。もう 1 つは Janus Henderson と Centrifuge の次の発表で、JQQQ の運用残高と、担保として受け入れる DeFi のプロトコル名が示されるかだ。そこで、指数ファンドのトークンが「保有するもの」にとどまるのか、「担保として回るもの」になるのかが分かる。
ことば
- トークン化ファンド — ファンドの持ち分をブロックチェーン上のトークンとして発行したもの。持ち分の移転や記録がチェーンの上で行え、DeFi の担保などに組み込める可能性がある。
- 分離ポートフォリオ会社 (SPC) — 1 つの会社の中に、資産と負債を互いに切り離した区画を複数持てる会社の形。区画ごとに別のファンドを組成でき、ほかの区画の損失が及ばない。
- Nasdaq-100 指数 — Nasdaq に上場する金融以外の大型株 100 銘柄で構成する株価指数。指数の名前を商品に使うには Nasdaq のライセンスが要る。
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