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SNAPSHOT 2026-11-01 18:03 JST

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📡 Signal|Alphabet 株が12.6%安、過去10年で最大の下げ

Cloudは103%増でも、設備の購入は前年の2.1倍。四半期のフリーキャッシュフローは2期連続のマイナスに。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Alphabet 株が12.6%安、過去10年で最大の下げ

Alphabet の株価は 10 月 29 日、前日比 12.6% 安の 283.82 ドルで取引を終えた。前日の取引終了後に出した 2026 年 7〜9 月期決算は、売上高が前年同期比 25% 増の 1,276 億ドル、Google Cloud が 103% 増と、同社が「記録的」と呼ぶ伸びだった。Nasdaq が公開する過去 10 年分の日次データで見ると、この 12.6% は期間内で最大の 1 日の下落率になる。

決算資料で前年から最も大きく変わったのは、現金の流れだ。7〜9 月期の設備の購入は 514 億ドルと前年同期の 2 倍強になり、四半期のフリーキャッシュフローは 2 期続けてマイナスになった。売上の伸びより速く、現金が計算基盤に出ていく。

決算後の株価の動きは 速報 で伝えた。本稿は、決算資料と株価のデータから、何が変わったのかを読む。

Cloud は 2 倍、検索は 5 年で最も高い伸び

部門の数字は強い。

  • 売上高: 1,276 億ドル(25% 増)。サンダー・ピチャイ CEO は年換算で 5,000 億ドルの規模に入ったとした
  • Google Cloud: 売上 307 億ドル(103% 増)、営業利益 111 億ドル(前年同期 36 億ドル)
  • Google のサービス部門(検索・YouTube など): 売上 963 億ドル(11% 増)。YouTube 広告は 112 億ドル
  • 営業利益: 406 億ドル(30% 増)、営業利益率 31.8%

ピチャイ氏は、検索の問い合わせ件数の伸び率が「過去 5 年で最も高い」と述べ、自社の AI モデルの API が処理する量は毎分約 320 億トークンと 1 年前の 4 倍を超えたとした。Gemini アプリの利用者は 10 億人に達した。Cloud では、自社開発の AI 半導体 TPU を組み込んだシステムの販売も伸びに効いたという。

純利益は 262 億ドルと前年同期の 350 億ドルから 25% 減った。保有する株式の評価損 87 億ドルが利益を押し下げたためで、1 株あたりでは 0.55 ドルの押し下げになった。前年同期は、こうした営業外の損益が 128 億ドルのプラスだった。

四半期のフリーキャッシュフローは 2 期連続のマイナス

決算資料の調整表は、直近 4 四半期のフリーキャッシュフローを並べている。

  • 2025 年 10〜12 月期: 246 億ドル
  • 2026 年 1〜3 月期: 101 億ドル
  • 2026 年 4〜6 月期: マイナス 59 億ドル
  • 2026 年 7〜9 月期: マイナス 91 億ドル

7〜9 月期の営業活動による現金は 423 億ドルで、前年同期の 484 億ドルから減った。設備の購入は 514 億ドルで、前年同期の 240 億ドルから 2.1 倍になった。1〜9 月の累計では 1,320 億ドルと、前年同期の 636 億ドルの 2 倍強に達した。直近 12 か月のフリーキャッシュフローは 197 億ドルのプラスを保っているが、その中身はすでに前半の 2 四半期の貯金で支えられている。

1 日で 41 ドル、出来高は前日の 2 倍強

Nasdaq の日次データでは、10 月 28 日の終値は 324.89 ドル、29 日は 283.82 ドルだった。出来高は 1 億 3,974 万株と、前日の 6,311 万株の 2 倍強に膨らんだ。翌 30 日も 279.84 ドルと 1.4% 下げ、戻りは見られなかった。

同じデータで過去 10 年の 1 日の下落率を並べると、これまでの最大は新型コロナの売りが広がった 2020 年 3 月 16 日の 11.6% 安、次いで 2023 年 10 月 25 日の 9.5% 安だった。今回は Cloud が 2 倍に伸びた決算の翌日に、そのどちらも上回る下げになった。

売上の伸びだけでは、AI への投資の回収を市場に納得させられない段階に入ったことを、この 1 日は示している。翌日に決算を出した Amazon は、クラウド部門の 2027〜28 年の成長見通しを数字で添え、株価の反応は 1.4% 安にとどまった。

次に見るもの

最初の確認先は、米証券取引委員会(SEC)の電子開示システム EDGAR に 10 月 29 日付で載った Alphabet の四半期報告書(10-Q)だ。設備投資の内訳と、データセンターなどの契約上の支払い義務がどこまで積み上がったかが、決算発表より詳しく書かれている。

その次は、次の 10〜12 月期の決算で示される年間の設備投資の実績になる。四半期のフリーキャッシュフローが 3 期続けてマイナスになれば、直近 12 か月の数字もマイナスに近づく。Cloud の 2 倍の伸びが続くかどうかと、どちらが先に動くかが分かれ目になる。

ことば

  • フリーキャッシュフロー — 営業活動で得た現金から、設備の購入に使った現金を差し引いた額。株主への還元や新たな投資に回せる現金の量を示す。利益が出ていても、設備投資がそれを上回ればマイナスになる。
  • TPU(Tensor Processing Unit) — Google が自社で設計した AI 向けの半導体。自社のサービスに使うほか、Google Cloud を通じて外部の企業にも計算能力として貸し出しており、売上の伸びにも効き始めている。
  • 出来高 — その日に売買が成立した株数。普段の 2 倍を超える出来高を伴う大きな値下がりは、一部の投資家ではなく幅広い売りが出たことを示す目安になる。

🔗 一次ソース

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