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📡 Signal|Binance、出金再開の第2段階で9ネットワーク103組を追加
Binance が出金の第2段階を開始。9ネットワーク・のべ103組と全 bStocks が対象で、USD1 と RLUSD が入った一方、ADA や LTC は BSC 上の版だけが開く。

Binance は11月3日、流出事件の6本目の公式更新を出し、止めていた出金の第2段階を同日の協定世界時4時 (日本時間13時) から始めると告知した。対象は BSC・Ethereum・Solana など9つのネットワークの、のべ103のネットワークと銘柄の組み合わせで、BSC 上の株式トークン「bStocks」もすべて含む。
11月1日の第1段階は15のネットワークの主要な資産だけだった。第2段階は銘柄の数を一気に広げる一方、Cardano や Litecoin のように独自のチェーンを持つ銘柄は、BSC 上で発行された版から先に開く形になった。初期報は3日昼の 速報 で伝えた。
第1段階の段取りは11月1日の Signal、再開初日の純流出は11月2日の Signal で読んだ。本稿は、6本目の更新と、前日の5本目の更新で新しく分かったことを拾う。
第2段階の103組
告知の表を、ネットワークごとに数えると次のとおりだ。
- BSC — 31銘柄 (USD1・FDUSD・ADA・LTC・BTC・ETH・XRP・NEAR・DOT・LINK・XLM・HBAR など) と、すべての bStocks
- Ethereum — 38銘柄 (RLUSD・USD1・ENA・USDE・PENDLE・WLD・ONDO・LINK・STRK・POL など)
- Solana — 22銘柄 (USD1・PUMP・RENDER・JUP・PYTH・BONK・WIF・TRUMP など)
- Base 4銘柄、Sui・Arbitrum・Optimism 各2銘柄、XRP Ledger と Tron 各1銘柄
重複を除くと85銘柄になる。表の全部が一度に開くわけではなく、第1段階と同じように、安全と準備の確認が済んだ組み合わせから順に開ける。選ぶ順番は「過去1週間の利用者の需要」で、表にない資産は準備ができ次第加える。入金は従来どおり止めていない。
USD1 と RLUSD が入り、ネイティブのチェーンは残った
11月1日の Signal で指摘した「ずれ」の一つは、これで埋まった。残高の100%の裏付けを明記した10銘柄のうち、USD1 と RLUSD だけが第1段階の表になかった。第2段階では、USD1 が BSC・Ethereum・Solana の3つ、RLUSD が Ethereum と XRP Ledger の2つで開く。
一方で、ADA・LTC・NEAR・DOT・XLM・HBAR は、表の上では BSC の列にしか出てこない。Cardano や Litecoin、Polkadot など、それぞれのネイティブのチェーンでの出金は、今回の表に含まれていない。Binance の口座から ADA を出すなら、当面は BSC 上の版で受け取るか、ネイティブのチェーンが開くのを待つことになる。Binance が立ち上げた BSC に寄せれば、確認する接続を一つのチェーンにまとめられる。銘柄の数を早く広げる手としては筋が通る。ただ、受け取る側のウォレットが BSC に対応しているかは、利用者が自分で確かめる必要がある。
5本目の更新: 準備金の証明は利用者が検証できる状態に
前日11月2日の5本目の更新は、10月31日0時 (協定世界時) の準備金の証明のスナップショットについて、ゼロ知識証明の計算を終えたと告知した。BTC・ETH・USDT・BNB・SOL・USDC・XRP・USD1・RLUSD・ZEC の10銘柄を持つ利用者は、準備金の証明のサイトの検証ツールで、自分の残高が最低1対1で裏付けられていることを自分で確かめられる。
次のスナップショットは11月4日に取り、対象の銘柄を広げる。証明の計算には40〜50時間ほどかかる見込みだという。流出した資産の穴埋めは約95%で変わらず、残る5%は10銘柄の外にある流動性の低いトークンで、必要な量を集めるのに時間がかかるとしている。盗まれた資金の損失は利用者に回さず会社が負う、という一文は6本目の更新にも残った。
出金の口と、裏付けを確かめる口が、同じ速さでは開いていない。第2段階で出金できる85銘柄のうち、利用者が自分で裏付けを検証できるのは、まだ10銘柄に限られる。4日のスナップショットが、その差をどこまで詰めるかが次の段階になる。
次に見るもの
最初の確認先は、Binance のネットワークの稼働状況のページと公式 X だ。第2段階の103組のうちどれが実際に開いたか、Cardano や Litecoin のネイティブのチェーンがいつ表に加わるかが、ここで分かる。その次は、11月4日のスナップショットにもとづくゼロ知識証明で、40〜50時間の計算の後、早ければ11月5日の後半から6日ごろに、検証できる銘柄がいくつに増えるかを見る。
ことば
- BSC (BNB Smart Chain) — Binance が立ち上げたブロックチェーン。他のチェーンの資産を、BSC 上の「版」として発行したトークンが多く流通している。元のチェーンの資産と1対1で対応するが、送受信には BSC に対応したウォレットが要る。
- bStocks — Binance が扱う、米国の株式や ETF に連動するトークン。今回の第2段階で、BSC 上のすべての bStocks の出金が開く対象に入った。
- ネイティブのチェーン — その暗号資産がもともと発行され、取引が記録されるブロックチェーン。ADA なら Cardano、LTC なら Litecoin がこれにあたる。
🔗 一次ソース
- Binance「Security Incident | Recovery Update #6: Withdrawals Reopen for More Assets (2026-11-03)」(第2段階は協定世界時11月3日4時から・9ネットワークの対象銘柄とすべての bStocks)binance.com
- Binance「Security Incident | Recovery Update #5」(2026年11月2日・10月31日のスナップショットのゼロ知識証明が完了、次は11月4日、穴埋めは約95%)binance.com
- Binance 準備金の証明 (Proof of Reserves) のページbinance.com