週末の12指標
🔬 週末マーケット|12指標
原油が1週間で1割強下げた。WTI連動先物は$103.14から$90.137へ、ブレントは100ドルを割り、米国の5年の期待インフレは17bp縮んだ。米10年金利も4.86%へ下がった。

WTI原油の連動先物は前週末の$103.14から$90.137へ13ドル下げ、12の外のブレント原油の連動先物も$112.67から$97.24へと100ドルを割った。
米テック100の連動先物は前週末比-4.99%、日経225の連動先物は-6.84%。11月5日の米国市場でナスダック100は6.4%、フィラデルフィア半導体指数は12%下げた。
英国の中央銀行は5日に政策金利を4%へ上げ、米国の10月の雇用は16万5,000人増えた。それでも米10年金利は前週末から8bp下げ、4.86%で週を終えた。
原油が1週間で1割強下げ、長期金利も下がった。株と暗号資産の追い風になりそうな材料がそろった週に、S&P 500・米テック100・日経225の連動先物は10月4日以降の朝の最安を更新し、BTCは今朝$75,750.8とさらに安値を切り下げた。
売りは原油や金利の外から来た。半導体とデータセンター投資への疑いが、株から暗号資産へ、さらに融資と社債へ広がった。物価の重しが軽くなっても、相場の中心にあるAIの資金の流れが揺らげば支えにならない。今週の12指標は、その1週間の記録である。
【週末12指標】
数値は日本時間2026年11月7日06:35に確定した週末レコードによる。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、カッコ内は24時間比(前日終値比ではない)。株価指数・Coinbase株・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した11月6日の値、11の米10年金利は米財務省が11月6日分として公表した利回りで、カッコ内はどちらも前営業日との比較。前週末比は10月31日の週末レコードとの比較。
1|BTC
$75,750.8(-0.26%)
前週末比-1.39%(前週末$76,820.0)。3日の朝に$76,842まで下げ、5日の朝に$80,106.5へ戻して8万ドル台に乗せたが、翌6日の朝に-5.08%と下げて8万ドルを失った。今朝は10月4日以降の朝で最も低い。10月6日の朝の$85,878からは11.8%下げている。
2|ETH
$2,225.9(-0.32%)
前週末比-0.57%(前週末$2,238.7)。5日の朝に+5.26%で$2,419.9まで上げ、6日の朝に-7.48%で上げの分を超えて返した。週の下げはBTCより小さいが、今朝の値は10月4日以降の朝で最も低く、10月6日の朝の$2,715.6からは18.0%下げている。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$134.51(-0.80%)
前週末比-6.47%(前週末$143.82)。米国の暗号資産取引所Coinbase Globalの株価に連動する先物の値。3日の朝から6日の朝まで-5.77%、+6.41%、+3.22%、-10.40%と振れ、今朝は10月4日以降の朝で最も低い。前週末比の下げがBTC・ETHより深いのは4週続けてで、10月6日の朝の$187.97からは28.4%下げている。
4|S&P 500 連動先物
7,381.7(+0.57%)
前週末比-2.64%(前週末7,581.6)。5日の朝に7,701.0まで上げたのち、6日の朝に1日で4.54%下げて7,351.6を付け、10月4日以降の朝で最も低い値になった。今朝はそこから30.1戻した。株価指数の先物3本では週の下げが最も小さい。
5|米テック100 連動先物
26,981(+1.57%)
前週末比-4.99%(前週末28,398)。6日の朝に1日で6.65%下げ、26,616と10月4日以降の朝で最も低い値を付けた。今朝は365戻したが、27,000には届いていない。10月7日の朝の31,251からは13.7%下げている。
6|日経225 連動先物
58,158(+1.30%)
前週末比-6.84%(前週末62,426)。4日と5日の朝は63,000台にいたが、6日の朝に1日で9.07%下げて57,373を付け、10月4日以降の朝で最も低い値になった。株価指数の先物3本で週の下げが最も大きく、10月7日の朝の70,885からは18.0%下げている。
7|EUR/USD
1.1147(-0.67%)
前週末比+0.02%(前週末1.1145)。5日の朝に1.1233まで上げ、10月22日の朝以来のユーロ高を付けたが、今朝の1日で0.67%下げて週初めの水準へ戻った。週を通すとほとんど動いていない。
8|USD/JPY
158.325円(11月6日・前営業日比-0.08%)
前週末比+0.68%の円安(前週末157.25円)。参照レートの日付で並べると、2日157.899円、3日158.288円、4日158.25円、5日158.455円、6日158.325円。5日は10月14日の158.455円に並んだ。株が大きく売られた週でも円は買われず、158円台で週を終えた。
9|金
$4,066.3(-0.52%)
前週末比+4.81%(前週末$3,879.7)。3日の朝に+1.54%、5日の朝に+3.36%と上げ、4,000ドルの上へ戻った。6日の朝の$4,089.6は10月22日の朝の$4,139.0以来の高さである。先週は米国の実質利回りが下がるなかで下げ、今週は実質利回りが上がるなかで上げた。
10|WTI 原油
$90.137(-0.93%)
前週末比-12.61%(前週末$103.14)。3日の朝に-6.07%で100ドルを割り、5日の朝に-8.63%で$88.497まで下げて10月4日以降の朝で最も低い値を付けた。6日の朝に+3.08%戻し、今朝も90ドルの上にいる。12の外のブレント原油連動先物は$97.24(-1.51%)で、前週末の$112.67から13.69%下げ、5日の朝に10月4日以降で初めて100ドルを割った。ブレントとWTIの差は9.53ドルから7.10ドルへ縮んだ。
11|米10年金利
4.86%(11月6日・前営業日比+2bp)
前週末比-8bp(-1.62%・前週末4.94%)。5日に6bp下げて4.84%と9月9日の4.83%以来の低さになり、雇用統計の出た6日に2bp戻した。2年債は同じ週に5bp下げて4.51%で終えた。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
41.418(-1.13%)
前週末比-3.09%(前週末42.739)。BTCのオプション価格から算出される先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。5日の朝に39.83と40を割り、6日の朝に+5.17%で41.891へ戻した。BTCは今朝10月4日以降の最安にあるが、BVIVは10月31日の朝の水準より低い。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 10上昇・10下落・0横ばい|中央値 +0.08%|BTC より強い 12銘柄・ETH より強い 14銘柄
1.BNB $692.32(+0.30%)
2.XRP $1.17(-4.15%)
3.SOL $89.74(-0.33%)
4.TRX $0.3184(-0.02%)
5.ZEC $1,324(+4.53%)
6.HYPE $78.11(-0.44%)
7.DOGE $0.0725(+0.51%)
8.XMR $619.07(+0.18%)
9.LINK $10.85(+1.34%)
10.ADA $0.1852(+1.19%)
11.XLM $0.1542(-0.05%)
12.NEAR $3.70(-0.26%)
13.BCH $262.63(-3.87%)
14.LTC $52.69(+1.13%)
15.CC $0.0942(-2.93%)
16.UNI $6.88(+0.64%)
17.AVAX $8.35(+0.47%)
18.SUI $0.8693(+2.43%)
19.GRAM $1.10(-1.60%)
20.HBAR $0.0677(-0.30%)
今朝の24時間は10銘柄が上げ、中央値は+0.08%で、BTCとETHはどちらも中央値より弱い。前週末の朝と比べると上げたのはZEC(+6.66%)とXMR(+3.96%)だけで、中央値は約-4.2%とBTCの-1.39%より深く、BTCより下げが深い銘柄は20銘柄中15ある。
【日米の長期金利】
米国は、名目の利回りが下がるなかで実質の利回りが上がった。
米財務省の日次利回りで10月30日と11月6日を並べる。1年債4.36%→4.33%、2年債4.56%→4.51%、3年債4.65%→4.59%、5年債4.71%→4.64%、7年債4.80%→4.74%、10年債4.94%→4.86%、20年債5.34%→5.29%、30年債5.31%→5.26%。2年と10年の差は38bpから35bpへ3bp縮んだ。
中身を分けると、今週の低下は期待インフレの側が担った。実質利回りは10年が2.60%から2.63%へ、5年が2.25%から2.35%へ上がり、名目から実質を引いた期待インフレの部分は、10年が2.34%ポイントから2.23%ポイントへ11bp、5年が2.46%ポイントから2.29%ポイントへ17bp縮んだ。先週は実質の側が下げ、期待インフレの部分はほぼ動かなかった。今週の動きはその逆で、原油の13ドルの下げと同じ向きにある。
日を追うと、2年債は週の半ばまで4.6%前後にいて、5日の1日で12bp下げて4.46%と9月9日の4.43%以来の低さになった。同じ5日にナスダック100が6.4%下げている。翌6日に米労働統計局が公表した10月の雇用は、非農業部門で16万5,000人増、失業率は4.1%、8月と9月の分は合わせて8万4,000人上方修正された。平均時給は前月比0.4%増、前年同月比3.1%増である。この日、2年債は5bp、10年債は2bp戻した。
日本は、週の中ほどに上げ、入札の日に下げた。
財務省の国債金利情報で10月29日と11月5日を並べる。1年債1.677%→1.658%、2年債1.901%→1.860%、5年債2.285%→2.210%、7年債2.479%→2.396%、10年債2.876%→2.806%、20年債3.701%→3.640%、30年債3.956%→3.915%、40年債3.984%→3.929%。10年は8月7日の2.804%以来の低さである。4日に10年が2.855%、30年が3.979%へ上げたのち、5日の1日で10年が4.9bp、30年が6.4bp下げた。
その5日の10年利付国債(第384回)の入札は、価格競争入札の応募額6兆3,355億円に対して募入決定額1兆9,719億円で、募入平均利回りは2.768%、募入最高利回りは2.800%だった。
金利差は、10年で2.064%ポイント(米10月30日4.94%と日本10月29日2.876%)から2.054%ポイント(米11月6日4.86%と日本11月5日2.806%)へ1.0bp、2年で2.659%ポイント(米4.56%と日本1.901%)から2.650%ポイント(米4.51%と日本1.860%)へ0.9bp縮んだ。日米の利回りがほぼ同じ幅で下がり、差はほとんど動いていない。円はその間に前週末比0.68%下げた。
【12指標の読み方】
今週の12指標は、週の前半の原油と、週の後半の半導体という2つの大きな動きでできている。
原油の連動先物は、3日の朝と5日の朝の2回で合わせて14.5ドル下げた。3日の朝の下げは、イランとカタールの協議で戦争を終わらせる案が出回ったとの報道と重なる。CBS Newsによると、カタール外務省の報道官は合意の余地がまだあるとの見方を示した。5日の朝の下げは3日の米中間選挙の翌日の取引を含み、CNBCはJulius Baerのアナリストの見方として、選挙が外交の道を開くとの期待が市場で強まっていると伝えた。ただ合意はまだない。イランは7項目の要求が満たされることを条件に挙げ、米国は提案を検討している段階で、Rapidan Energyの最高経営責任者は戦闘が再開する確率を80%と見る。
値段の下げは、米国内の在庫の実数からは来ていない。米エネルギー情報局の週次統計で、10月30日時点の商業用原油在庫は4億980万バレルと前週から約90万バレル減り、5週続けて減った。国内の原油生産は日量1,400万3,000バレルで、留出油の在庫は360万バレル減っている。13ドルの下げは、交渉への期待で付いた部分が大きいと読める。
その原油の下げが支えに見えたのは、1回の朝だけだった。5日の朝はWTIが-8.63%下げた一方で、BTC +2.66%、ETH +5.26%、S&P 500連動先物 +1.59%、金 +3.36%と、ほかの資産がそろって上げた。翌6日の朝には、BTC・ETH・S&P 500連動先物がその上げを超えて下げた。
5日の米国市場で、ナスダック100は6.4%、フィラデルフィア半導体指数は12%下げた。CoinDeskとBloombergはどちらもナスダック100の下げを2020年3月以来の大きさと伝えている。CoinDeskはGSRのアナリストの見方として、選挙をきっかけにデータセンター建設が遅れるとの懸念が売りを呼び、半導体企業の決算の失望が重なったと書く。CNBCは民主党が上下両院の選挙で勝利したと報じ、データセンターへの地域の反対が争点の一つだったと伝えた。6日の朝の連動先物では、AMD(-16.46%)とMicron(-16.31%)が大きく下げ、Amazon(-3.06%)とMicrosoft(-4.32%)の下げは小さかった。投資を売上にする側が先に崩れた。
同じ5日、英国の中央銀行は8対1で政策金利を4%へ上げたと公表した。反対の1票は0.5%ポイントの利上げを求めた。声明は中東の衝突が9か月目に入ったとし、9月に3.5%だった消費者物価の伸びが来年半ばに5%前後へ上がると見込む。米国の5年の期待インフレの部分が17bp縮んだ週に、中央銀行はエネルギー高を理由に引き締めへ動いた。先週に続き、中央銀行と市場の見ているものが食い違う。
先週この欄が挙げた5つの観測点の答えを置く。米国の原油在庫は5週続けて減り、WTIは100ドルを割った。日本の10年債は2.806%と2.8%台前半へ戻った。英国は据え置きではなく利上げで、反対票は利上げ幅を大きくする側だった。ZcashのNU7は予定の高さで有効化され、ZECは中央値より強かった。雇用は強く出たが、2年債は4.6%台へ戻らず4.51%で止まった。
【暗号資産の分岐】
今週の暗号資産は、株の売りに連れて下げる側と、自前の節目を持つ側に分かれた。
BTCとETHは株と同じ動きをした。6日の朝にBTCは-5.08%、ETHは-7.48%、Coinbaseは-10.40%で、主要アルトコイン20はすべて下げた。CoinDeskはCoinGlassの集計として、暗号資産のデリバティブで10億ドルを超えるポジションが清算されたと伝えている。ETHの前週末比が-0.57%にとどまったのは、5日の朝の+5.26%が効いたためで、水準は今朝が10月4日以降の朝で最も低い。
節目を持つ側の代表がZECである。Zcashの大型アップグレードNU7は、Zebra 7.0.0が定めたブロックの高さ3,543,405で、世界標準時11月6日02時34分に有効化された。The Blockによると、目標のブロック時間は75秒から25秒へ縮まり、取引手数料の60%を流通から外して準備に積む仕組みも入った。ZECは前週末の$1,241.5から$1,324.2へ6.66%上げ、取引の秘匿を設計の中心に置くXMRとともに、3週続けて上げた側に並ぶ。
下げの先頭はNEAR(-14.47%)、HYPE(-12.94%)、BCH(-9.36%)だった。先週+15.65%で飛び抜けて上げたHYPEは、今週その多くを返した。
先週この欄は、BTCが$76,820を割るか、BVIVが40の上を保つかを来週の分かれ目に挙げた。BTCは6日の朝に$76,096と割り、今朝はさらに$75,750.8まで下げた。BVIVは5日の朝に一度40を割ったが41台へ戻り、10月31日の朝の42.739は超えていない。値段は安値を更新し、変動への備えは先週の水準に届かない。今朝の$75,750.8をさらに割るか、5日の朝の$80,106.5の上へ戻るか、BVIVが42.739を超えるかが、来週の暗号資産の分かれ目になる。
🛰️【補助シグナル|サテライト】
AI Capital Cycle|売りは株の外へ広がっている。Bloombergは5〜6日に、データセンター向け融資5億ドル分の売却に動く売り手の存在、ヘッジファンドによるAI関連債の大量売却、CoreWeaveの社債利回りの急上昇を報じた。英国の中央銀行が高リスクのデータセンター事業について市場関係者に聞き取りをしているとも伝えている。
Private Markets・RWA|Bloombergは6日、格付け会社KBRAの集計として、プライベートクレジットのデフォルトが7〜9月に過去最大の増加になったと報じた。AIの融資の売却と同じ週に、未公開市場の信用の側にも数字が出た。
【SITIONの見方】
今週の主題は、原油が1割強下げて期待インフレが縮んだのに、株と暗号資産の支えにならなかったことだ。
支えは5日の朝にだけ効いて見えた。翌朝、半導体とデータセンターから来た売りがそれを上回り、ナスダック100の6.4%の下げが日経225の連動先物の9.07%の下げへ広がった。原油の値段は物価の不安を和らげられるが、AI投資の資金が回るかどうかの不安には届かない。今週の売りは後者のものだった。
その不安の置き場所が、株から融資と社債へ移りつつある。株は買い戻しで戻せても、借りて建てる投資の資金調達は、貸し手の条件が変わると元の形に戻りにくい。米テック100の連動先物が今朝+1.57%戻したことより、来週の実数のほうが読みの材料になる。
原油の側の読みも固まっていない。13ドルの下げは合意の前に付いた値で、交渉が崩れれば同じ速さで戻りうる。金が実質利回りの上昇のなかで上げ、円が株安のなかで買われなかったことも含め、今週は教科書どおりの組み合わせが少ない。
来週見るべきポイントは5つ。
【1】米国の10月の消費者物価(11月10日)
米労働統計局の予定で、10日8時30分(米東部時間)に公表する。9月は総合が前年同月比3.7%、前月比0.6%上げ、ガソリンは前月比9.1%上げた。WTIの連動先物は10月4日の朝の$91.161から10月31日の朝の$103.14へ上げており、今週の原油の下げはこの数字に入らない。総合が3.7%の上か下かで、5年の期待インフレの部分(今週2.29%ポイント)と2年債の4.51%がどう反応するかを見る。
【2】米財務省の定例入札(11月9日・10日・12日)
11月4日の四半期定例発表で、3年債580億ドルを9日、10年債420億ドルを10日、30年債250億ドルを12日に入札すると決まった。10年は4.86%、30年は5.26%。10年が5日の4.84%を割るか、4.9%台へ戻るかで、今週の低下を買い手が受け入れるかを見る。実質利回りが上がった週の次なので、5年と10年の実質利回りの向きもあわせて見る。
【3】日本の30年利付国債の入札(11月10日)
財務省の11月の入札予定で、10日に30年利付国債を入札する。30年債は5日に3.915%で、4日の3.979%から6.4bp下げた。入札を受けて10月26日の3.884%へ近づくか、4日の3.979%を超えて4%を試すかを見る。
【4】TSMCの10月売上とソフトバンクグループの決算(11月10日)
TSMCは財務カレンダーの予定で10日13時30分(台北時間)に10月の売上を公表し、ソフトバンクグループは同じ10日に7〜9月期の決算を公表する。TSMCの9月の売上は5,118億5,700万台湾ドルで前年同月比54.6%増だった。半導体の売上の実数と、AI投資の資金の出し手の決算が同じ日に出る。前年同月比が50%台を保つか、米テック100の連動先物が27,000の上へ戻るか、日経225の連動先物が60,000の上へ戻るかを見る。
【5】米週次石油統計とイラン交渉(11月12日)
米エネルギー情報局の予定で、11日の連邦の祝日のため12日木曜12時(米東部時間)に公表する。10月30日時点の商業用原油在庫は4億980万バレルで5週続けて減った。6週続けて減るかを見る。交渉の側では、米国がイランの提案にどう答えるかが値段を動かす。WTIの連動先物が90ドルを保つか、ブレントが100ドルの上へ戻るかで、13ドルの下げが残るかを読む。
今週は、原油と期待インフレと長期金利がそろって下がった週で、それでも株と暗号資産の連動先物は安値を更新し、売りは融資と社債へ広がった。
来週いちばん多くの答えが出るのは11月10日である。米労働統計局の消費者物価、TSMCの月次売上、ソフトバンクグループの決算、米財務省の10年債入札、財務省の30年債入札が同じ日に並ぶ。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出・11月6日 158.325円)European Central Bank- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月30日 1年4.36%・2年4.56%・3年4.65%・5年4.71%・7年4.80%・10年4.94%・20年5.34%・30年5.31%、11月4日 2年4.58%・10年4.90%、11月5日 2年4.46%・10年4.84%、11月6日 1年4.33%・2年4.51%・3年4.59%・5年4.64%・7年4.74%・10年4.86%・20年5.29%・30年5.26%、9月9日 2年4.43%・10年4.83%)home.treasury.gov
- 米財務省「Daily Treasury Par Real Yield Curve Rates」(5年 10月30日2.25%・11月6日2.35%、10年 10月30日2.60%・11月6日2.63%)home.treasury.gov
- 米財務省「Quarterly Refunding Statement」(2026年11月4日・3年債580億ドル 11月9日・10年債420億ドル 11月10日・30年債250億ドル 11月12日)home.treasury.gov
米労働統計局「Employment Situation Summary」(10月・非農業部門16万5,000人増・失業率4.1%・8月と9月の改定で計8万4,000人増・平均時給 前月比0.4%増 前年同月比3.1%増)Bureau of Labor Statistics
米労働統計局「Consumer Price Index」(9月・総合 前月比0.6% 前年同月比3.7%・ガソリン 前月比9.1%)Bureau of Labor Statistics
米労働統計局「Schedule for the Consumer Price Index」(10月分の公表は2026年11月10日8時30分・米東部時間)Bureau of Labor Statistics- 財務省「国債金利情報」(10月29日 1年1.677%・2年1.901%・5年2.285%・7年2.479%・10年2.876%・20年3.701%・30年3.956%・40年3.984%、11月4日 10年2.855%・30年3.979%、11月5日 1年1.658%・2年1.860%・5年2.210%・7年2.396%・10年2.806%・20年3.640%・30年3.915%・40年3.929%。過去分の全期間データで10年は8月7日の2.804%、30年は10月26日の3.884%) https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/index.htm
- 財務省「10年利付国債(第384回)の入札結果」(2026年11月5日・応募額6兆3,355億円・募入決定額1兆9,719億円・募入平均利回り2.768%・募入最高利回り2.800%) https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20261105.htm
- 財務省「入札カレンダー:令和8年11月」(11月10日 30年利付国債) https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/2611.htm
- イングランド銀行「Monetary Policy Summary, November 2026」(11月5日公表・8対1で政策金利を4%へ・1人が4.25%を主張・9月の消費者物価3.5%・来年半ばに5%前後の見通し) https://www.bankofengland.co.uk/monetary-policy-summary-and-minutes/2026/november-2026
- 米エネルギー情報局「Weekly Petroleum Status Report」(10月30日時点の商業用原油在庫4億980万バレル・国内生産日量1,400万3,000バレル・留出油在庫 前週比-360万バレル) https://www.eia.gov/petroleum/supply/weekly/
- 米エネルギー情報局「Weekly Petroleum Status Report Release Schedule」(11月6日までの週の分は11月12日木曜12時・米東部時間) https://www.eia.gov/petroleum/supply/weekly/schedule.php
- Zcash Foundation「Zebra 7.0.0」(NU7を本番ネットの高さ3,543,405で有効化) https://github.com/ZcashFoundation/zebra/releases/tag/v7.0.0
- Zcash Block Explorer「ブロック 3,543,405」(2026年11月6日02時34分・世界標準時) https://mainnet.zcashexplorer.app/blocks/3543405
- The Block「Zcash's NU7 goes live」(目標ブロック時間75秒から25秒へ・手数料の60%を準備へ) https://www.theblock.co/news/defi/2026-11-06-zcashs-nu7-goes-live-435807
- TSMC「Financial Calendar」(10月の月次売上は11月10日13時30分・台北時間) https://investor.tsmc.com/english/financial-calendar
- TSMC「Monthly Revenue」(2026年9月 5,118億5,700万台湾ドル・前年同月比54.6%増) https://investor.tsmc.com/english/monthly-revenue
- ソフトバンクグループ「IR Calendar」(2026年度第2四半期決算は11月10日) https://group.softbank/en/ir/calendar
- CBS News(イラン交渉・カタールの仲介・米国の限定攻撃・11月3日更新) https://www.cbsnews.com/live-updates/iran-war-us-trump-negotiations-midterms/
- CNBC(イランの要求7項目・米国の提案検討・Julius BaerとRapidan Energyの見方) https://www.cnbc.com/2026/11/06/us-iran-war-trump-hormuz-oil-midterms.html
- Gulf News(イランとカタールの協議と原油の急落) https://gulfnews.com/business/energy/oil-plunges-8-as-us-iran-peace-hopes-ease-hormuz-fears-1.500733408
- CNBC(中間選挙と米国経済) https://www.cnbc.com/2026/11/05/emocratic-midterm-economy.html
- CoinDesk「Bitcoin, crypto stocks caught in AI trade meltdown」 https://www.coindesk.com/markets/2026/11/05/bitcoin-crypto-stocks-caught-in-ai-trade-meltdown-but-wintermute-trader-sees-glass-half-full
- Bloomberg(ナスダック100が6.4%安) https://x.com/BloombergJapan/status/2118459664786477272
- Bloomberg(データセンター融資5億ドルの売却) https://x.com/BloombergJapan/status/2118452063981973605
- Bloomberg(ヘッジファンドのAI関連債売却) https://x.com/BloombergJapan/status/2118494974924804188
- Bloomberg(CoreWeaveの社債利回り) https://x.com/BloombergJapan/status/2118498757385892181
- Bloomberg(英中銀の聞き取り) https://x.com/BloombergJapan/status/2118320270356181459
- Bloomberg(KBRAの集計) https://x.com/BloombergJapan/status/2118584768086278583
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
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