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SNAPSHOT 2026-10-29 18:03 JST

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📡 Signal|ユタ州、Kalshi と創業者 2 人を違法賭博で刑事訴追

ユタ州が予測市場 Kalshi の運営会社を 14 件の罪状で刑事訴追し、CEO と COO を共同被告に。連邦地裁で州が勝った判断を足場に、民事から刑事へ踏み込んだ。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|ユタ州、Kalshi と創業者 2 人を違法賭博で刑事訴追

米ユタ州の司法長官室は10月28日、予測市場 Kalshi の運営会社 KalshiEX を、州の賭博禁止法違反などで州の地裁に刑事訴追した。罪状は 14 件で、創業者の CEO タレク・マンスール氏と COO ルアナ・ロペス・ララ氏を共同被告に名指ししている。

ユタ州は10月20日に Kalshi を民事で訴え、CFTC (米商品先物取引委員会) がそれに対抗して州を訴えたばかりだ (10月28日の記事)。州は差し止めを求める民事から、事業者と経営者を被告にする刑事へ、手段を一段上げた。

14 件の罪状は、捜査官が自分で張った 12 回の賭け

起訴状 (Information) は、ソルトレイク郡の第 3 地区裁判所あてに出された。署名は刑事担当の副司法長官で、日付は10月28日。罪状は次の 3 種類に分かれる。

罪状件数区分
違法行為の反復 (Pattern of Unlawful Activity)1第 2 級重罪
オンライン賭博の勧誘・運営12第 3 級重罪
賭博の勧誘・運営1A 級軽罪

オンライン賭博の 12 件は、司法長官室の捜査官が9月13〜24日、ユタ州内から自分の Kalshi の口座で行った賭けの 1 回ずつに対応する。対象は NFL・大学フットボール・MLS・MLB・NHL の試合で、ある試合の得点や選手の成績に賭け、Kalshi が手数料を取ったことを罪の中身としている。コルツ対チーフスの試合では、捜査官は 5 ドルを失ったと書かれている。

違法行為の反復は、こうして得た収益を会社の運営につぎ込んだという罪だ。起訴状は、取締役会や経営幹部がその行為を認めたか、少なくとも見過ごしたとしている。各罪状の主語は会社だが、理由の説明では、マンスール氏とロペス・ララ氏が創業者として会社の運営を支配していたと書いている。

ユタ州が刑事に踏み込めた理由

起訴状は、ここに至る経緯も書いている。Kalshi は2026年2月23日、州法の執行を止めるためユタ州知事を相手に連邦地裁へ訴えた。商品取引所法 (CEA) が州の賭博法に優先する、という主張だ。

ところが8月4日、連邦地裁のロバート・シェルビー判事は、CEA はユタ州の賭博禁止法の執行を妨げないと判断した。Kalshi は第 10 巡回区控訴裁判所に控訴し、控訴審の間の差し止めを求めたが、9月8日に退けられた。起訴状は、その後も Kalshi と 2 人の経営者がユタ州の住民に賭けを提供し続けたとしている。

ほかの州では流れが逆だ。アリゾナ・イリノイ・ミネソタでは州の執行を止める仮差し止めが出ており、控訴裁の判断も割れている (10月10日の Deep Dive)。ユタ州は連邦地裁で州の側が勝った州で、その判断を足場に刑事の手続きへ進んだ。

争いは「誰が監督するか」から「誰が責任を負うか」へ

これまでの州と Kalshi の争いは、州が事業を止められるかどうかを問う民事の形をとってきた。CFTC は、指定を受けた取引所の上の取引は連邦だけが監督するとして、これまでに 10 州を相手に争っている。

刑事訴追は、問いの形を変える。罪に問われるのは事業の可否ではなく、すでに行われた取引で、被告席には会社に加えて経営者の個人が座る。連邦の監督下にあるという主張が州の刑事裁判所で通るかどうかは、民事の差し止めの争いとは別の場で試される。

The Block によると、ブラウン司法長官は「賭けをする者も、胴元も、勧誘する者も、ユタでは違法だ」と述べた。Kalshi のコメントは、The Block・CoinDesk とも記事の時点で得られていない。

次に見るもの

確認先は 2 つある。1 つは第 10 巡回区控訴裁判所の本案の判断で、CEA が州の賭博法に優先するかについて、ユタ州を含む地域の連邦控訴裁としての答えになる。もう 1 つは、ユタ州第 3 地区裁判所の事件記録だ。召喚に応じた最初の出廷の期日と、Kalshi が刑事の手続きを連邦の裁判所へ移そうとするかどうかが、ここで分かる。

ことば

  • 予測市場 — 選挙やスポーツ、経済指標などの結果に連動する「イベント契約」を売買する市場。Kalshi は CFTC から取引所の指定を受け、連邦の監督下にあると主張している。
  • 商品取引所法 (CEA) の優先 — 連邦法が州法に優先するという考え方。Kalshi と CFTC は、CFTC が監督する取引所の取引には州の賭博法が及ばないと主張し、州と争っている。
  • 起訴状 (Information) — 検察官が大陪審を通さずに裁判所へ出す、罪状を記した書面。今回は召喚 (Summons) の形で、被告に出廷を求めている。

🔗 一次ソース

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