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SNAPSHOT 2026-10-30 12:03 JST

Signal

📡 Signal|ANA、委託先 Amadeus 経由で予約情報に不正アクセス

ANA の予約情報にも Amadeus 経由の不正アクセスで参照の形跡。前日の JAL、先週の大韓航空に続き、共有の予約基盤が入口になった。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|ANA、委託先 Amadeus 経由で予約情報に不正アクセス

全日本空輸 (ANA) は10月29日、旅客サービスシステムの提供元であるスペインの Amadeus IT Group から、ANA 便の予約情報に第三者の不正アクセスがあり、一部の顧客の個人情報が参照された形跡があるとの報告を受けたと公表した。対象の人数も、見られた情報の項目も、まだ明らかにしていない。

日本航空 (JAL) と日本トランスオーシャン航空が同じ Amadeus のシステムで約9万2000人分の予約情報への不正アクセスを公表したのは、前日の28日だった。国内の大手 2 社の乗客の情報が、同じ 1 社の予約基盤から見られていたことになる。

ANA が公表したのは「参照の形跡」まで

ANA の発表は短い。分かっているのは、Amadeus から報告を受けたこと、ANA 便の予約情報に第三者の不正アクセスがあったこと、一部の顧客の個人情報が参照された形跡があること、の 3 点だ。ANA は Amadeus と連携して影響範囲の特定を急いでおり、詳細が確認でき次第、対象の顧客に知らせるとしている。

不正アクセスの時期、対象の人数、項目、情報が外へ持ち出されたかどうかは書かれていない。JAL の件で示された「クレジットカード番号やパスワードは含まれない」という説明も、ANA の発表にはまだ無い。JAL の結果が ANA にそのまま当てはまるとは限らない。

ITmedia NEWS によると、ANA は2015年4月に国際線で Amadeus のシステムを使い始め、2026年5月には国内線も自社のシステムから切り替えていた。

JAL と大韓航空も、同じ入口から

JAL と日本トランスオーシャン航空の件では、Aviation Wire の報道によると、Amadeus が10月23日に JAL へ報告した。対象は2023年8月10日から2026年9月23日までに Amadeus のシステム上にあった予約記録の一部で、約9万人は予約番号・氏名・搭乗日・区間・クラス、残る約2000人は連絡先やパスポート番号、マイレージ番号までが参照された可能性がある。JAL はクレジットカード番号や各種パスワードの漏えいは無いとしている。

報告は韓国が先だった。韓国紙 Money Today によると、Amadeus は10月20日の夜に大韓航空へ通知した。大韓航空は「Amadeus のシステムで、あるアカウントに割り当てられたログイン認証情報を使った不正アクセス」が原因だと説明し、自社のデータベースへの侵入の形跡は無いとしている。ITmedia NEWS は、アシアナ航空も10月23日に予約番号の流出の形跡を公表したと伝えた。

大韓航空への通知が10月20日、JAL への報告が23日、ANA の公表が29日。破られたのは各航空会社の自社システムではなく、各社が予約を預けている共有の基盤だった。

1 社の基盤に、複数の国の乗客が乗っている

旅客サービスシステムは、予約・発券・搭乗の手続きを担う、航空会社の業務の中心だ。多くの航空会社が自前で持たずに Amadeus のような専門の会社から借りている。借りれば開発も運用も軽くなるが、その代わりに、提供元の 1 つのアカウントが破られると、契約している複数の航空会社の乗客が同時に影響を受ける。

10月の日本では、委託先や共有の基盤を経由した漏えいが続いている。前日までの件は ソニー生命と JAL の Signal で伝えた。今回の ANA で、同じ基盤の上にいる国内の大手が 2 社とも当事者になった。乗客の側から見れば、どちらの航空会社を選んでも、予約は同じ会社のシステムに置かれていたことになる。

次に見るもの

確認先は、ANA グループ企業情報サイトの同じお知らせの続報だ。対象の人数、参照された項目、不正アクセスの時期の 3 つが出るかを見る。国内線を Amadeus に切り替えた2026年5月以降の国内線の予約が含まれるかどうかも、範囲の書き方で分かる。提供元の Amadeus が、どのアカウントがいつ破られ、ほかに何社が影響を受けたかを自社のニュースルームで公表するかも、もう一つの確認点になる。

ことば

  • Amadeus IT Group — スペインに本社を置く、航空会社や旅行会社向けの予約システムの大手。世界の多くの航空会社が予約や発券の基盤を同社から借りており、今回は韓国と日本の航空会社が相次いで影響を公表した。
  • 予約記録 — 航空券の予約ごとに作られる記録。氏名や搭乗便のほか、連絡先やパスポート番号、マイレージ番号が書き込まれることもあり、今回の件ではこの記録が見られた。
  • ログイン認証情報 — システムに入るための ID やパスワードなどの組み合わせ。大韓航空は、Amadeus のシステムの、あるアカウントの認証情報が使われたと説明している。

🔗 一次ソース

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