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SNAPSHOT 2026-10-29 23:03 JST

Signal

📡 Signal|Stellar のトークン化資産、約半分は Spiko の1社に

SDF は Stellar のトークン化資産を50億ドル近くと説明。外部集計 RWA.xyz では37.7億ドルで、その約半分を Spiko のファンドが占める。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Stellar のトークン化資産、約半分は Spiko の1社に

Stellar 開発財団 (SDF) の Raja Chakravorti 氏は、リスボンで10月28〜29日に開かれた年次会議 Meridian 2026 の場で、Stellar 上のトークン化資産が1年で10億ドル未満から50億ドル近くに増え、業界全体の4倍の速さで伸びたと述べた。CoinDesk が会場からの中継で伝えた。

ただ、外部の集計は財団の説明より小さい。トークン化資産の集計サイト RWA.xyz では、Stellar 上で流通している資産は10月29日時点で37.7億ドルだった。その約半分を、パリとロンドンに本拠を置く Spiko という1社のファンドが占めている。初期報は29日の 速報 で伝えた。

財団の「50億ドル近く」と外部の37.7億ドル

二つの数字の差は、何を数えるかの違いから来ていると考えられる。トークン化資産の集計では、ステーブルコインを含めるか、ブロックチェーン上に記録が置かれているだけで売買や移転ができない資産を含めるかで、額が大きく変わる。財団の発言は数え方を示していない。

RWA.xyz の数字は、ステーブルコインを別に扱っている。Stellar 上のステーブルコインの時価総額は4億1,545万ドルで、30日前から5.8%減った。流通しているトークン化資産の37.7億ドルは、30日前から12.1%増えている。ステーブルコインを足しても、財団の言う50億ドル近くには届かない。

半分を占める Spiko の SAFO

Stellar の伸びを担っている発行体ははっきりしている。Spiko が29日に出した発表によると、同社が運用する Spiko Amundi Overnight Swap Fund (SAFO) は10月23日時点で23.8億ドルとなり、トークン化されたファンドとして最大になった。Circle の USYC (23.7億ドル) を10月27日に、BlackRock の BUIDL (21.7億ドル) を10月19日に上回った。設定は2026年3月で、7か月での到達になる。

SAFO はユーロ、ドル、ポンド、スイスフランの翌日物金利に連動する運用成果を目指すファンドで、運用は仏 Amundi が受け持つ。Spiko によると、このうち16.5億ドル、3分の2超が Stellar 上に記録されている。SAFO は Ethereum、Arbitrum、Base、Polygon、Solana、Starknet、Etherlink でも発行されているが、投資家の10人に9人は Stellar で持っている。

Spiko が Stellar 上に持つ資産は、全ファンドで19.7億ドルにのぼる。日付と数え方が少し違うため単純には割れないが、RWA.xyz の37.7億ドルの約半分にあたる。Stellar のトークン化資産の伸びは、多くの発行体が少しずつ積んだものというより、1社が大きく積んだものだ。

保有者の顔ぶれも特徴的だ。SAFO は1万人超の投資家と1万3,000超のウォレットに持たれ、5,000社超の企業がファンドのほぼ9割を持つ。企業1社あたりの保有は典型的に約6万ドルで、少数の機関が大口で持つ形とは違う (Spiko は BUIDL のウォレットを約100、USYC を約30としている)。中小企業が手元の現金を翌日物金利で運用する先として使っている。

今週の発表は「数」を広げる側

Meridian の期間には、発行体を増やす発表が続いた。Janus Henderson は Nasdaq-100 に連動する JQQQ を Stellar で始め (JQQQ の開始)、Securitize は Stellar との統合を発表した (Securitize の統合)。どちらも、1社への集中を薄める方向に働く。

次に見るもの

確認先は RWA.xyz の Stellar のページだ。流通しているトークン化資産が11月中に40億ドルを超えるか、そのうえで Spiko 以外の発行体の残高がどれだけ増えるかを見る。JQQQ と Securitize の商品の残高が積み上がれば、1社への集中は数字の上で薄まる。財団の「50億ドル近く」がどの数え方によるものかは、財団が内訳を公表したときに確かめられる。

ことば

  • トークン化資産 — 国債や投資信託、株式などの持ち分を、ブロックチェーン上のトークンとして発行したもの。トークンを送ることで持ち分を移せる。現実資産 (RWA) とも呼ばれる。
  • SAFO — Spiko が2026年3月に設定したファンド。保有する証券の運用成果を銀行との交換契約で翌日物金利に置き換え、その金利に上乗せを加えた収益を目指す。欧州の公募投資信託の枠組み (UCITS) の下にある。
  • Meridian — Stellar 開発財団が毎年開く会議。2026年はリスボンで10月28〜29日に開かれ、提携や新商品の発表がこの期間に集まる。

🔗 一次ソース

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