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SNAPSHOT 2026-10-30 07:30 JST

Signal

📡 Signal|Coinbase、純利益7.2億ドルのほぼ全額が保有暗号資産の評価益

Coinbase の7〜9月期は純利益7.19億ドル。うち7.15億ドルは保有暗号資産の評価益で、調整後の純利益は7,770万ドル。手数料収入は前年比44%減、予測市場は年換算2億ドル超に。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Coinbase、純利益7.2億ドルのほぼ全額が保有暗号資産の評価益

米暗号資産取引所の Coinbase は10月29日、7〜9月期の純利益が7億1,870万ドルだったと発表した。4〜6月期の3億5,950万ドルの赤字から黒字に戻り、前年同期の4億3,260万ドルも上回った。

ただし、そのうち7億1,500万ドルは、会社が投資として持つ暗号資産の評価益だ。評価益などを除いた調整後の純利益は7,770万ドルで、取引の手数料収入は前年同期から44%減った。伸びている事業は予測市場で、年換算の売上が2億ドルを超えた。初期報は30日朝の 速報 で伝えた。

純利益と調整後利益の差は6億4,000万ドル

決算資料 (SEC に出した 8-K の添付) の損益の数字を並べる。

  • 純利益 — 7億1,870万ドル。希薄化後の1株利益は2.51ドル
  • 投資目的の暗号資産の評価益 — 7億1,500万ドル (前年同期は4億2,390万ドル)
  • 調整後の純利益 — 7,770万ドル (前年同期は4億2,070万ドル)
  • 調整後 EBITDA — 3億3,290万ドル
  • 総売上 — 12億1,560万ドル。前の四半期とほぼ同じで、前年同期比35%減

純利益の大きさは、9月末の暗号資産の価格で決まった。同じ日に決算を出した Strategy も、過去最大の営業利益のほぼ全額がビットコインの評価益だった。保有資産を時価で測る会計では、価格が上がった四半期に、取引所でも財務の会社でも利益がそろって膨らむ。

本業の手数料は前年の6割弱

取引の手数料収入は5億9,020万ドルで、前の四半期から1%減、前年同期から44%減った。会社の資料は、市場全体の現物の取引量が前の四半期から6%、デリバティブが11%減り、価格の変動率は15%下がって数年ぶりの低さになったと説明している。値動きが小さい相場では、売買の手数料で稼ぐ取引所の売上は細る。

それを支えたのが、サブスクリプションとサービスの収入だ。5億7,020万ドルで前の四半期から3%増え、純売上の49%を占めた。最大の項目はステーブルコインの収入で、3億700万ドル (前の四半期から5%増)。Coinbase の商品の中に置かれた USDC が平均220億ドルと過去最高になり、金利も上がった。

予測市場は四半期で5,000万ドル超

予測市場は、年換算の売上が2億ドルを超えた。会社の定義では、直近の四半期の売上を4倍した値が2億ドル以上という意味で、四半期にすると5,000万ドルを超える。開始からの四半期ごとの伸び率は平均82%で、予測市場で売買する1日あたりの利用者は前の四半期から60%以上増えた。

規模は手数料収入の1割に届かないが、伸びの速さでは会社の資料が「歴史上で最も速い部類」と書く。スポーツの試合が少ない時期にも、スポーツ以外の契約が伸びたという。同じ週に決算を出した Robinhood は、7〜9月期の予測市場の売上が暗号資産の取引を上回った (Robinhood の決算)。米国の個人向け証券・暗号資産の二大アプリで、予測市場が新しい収入の柱になりつつある。

Coinbase は次の段階として、中間選挙などのイベントの特集、有料会員 Coinbase One との統合、USDC で決済する自前の清算の仕組みを挙げた。デリバティブでは、Deribit と海外向けの取引所 INTX の統合を10月に終えた。

次に見るもの

確認先は、次の四半期決算 (10〜12月期) の資料だ。会社は10〜12月期について、10月25日までの取引の手数料収入が約1億6,500万ドルだったと開示しており、四半期の残り2か月で前の四半期の5億9,020万ドルにどこまで近づくかが、本業の回復を測る数字になる。予測市場の売上が四半期で何ドルになるか、年換算2億ドルの次の節目を会社が示すかも、同じ資料で見る。

ことば

  • 評価益 — 保有する資産を決算日の価格で測り直したときの値上がり分。現金の出入りを伴わないので、価格が下がった四半期には同じ仕組みで評価損になる。
  • 調整後の純利益 — 暗号資産や投資の評価損益と、その税の影響を除いた利益。会社が本業の稼ぐ力を示すために開示する数字で、米国の会計基準による純利益とは別に出る。
  • 予測市場 — 選挙やスポーツの結果などの出来事に、「起きる / 起きない」の契約で賭ける市場。米国では CFTC (商品先物取引委員会) が監督する取引所で扱われ、州の賭博規制との線引きが争われている。

🔗 一次ソース

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