SNAPSHOT
BTC/USD$82,426+0.4%
ETH/USD$2,422.04+0.9%
Coinbase(perp)$170.09-1.8%
S&P 500(perp)7,705.50+0.2%
米テック100(perp)29,482.00-0.1%
日経225(perp)64,424-0.6%
EUR/USD(perp)1.1239+0.1%
USD/JPY(perp)157.990-0.2%
Gold(perp)$4,122.00-0.8%
WTI(perp)$98.33+1.0%
米10年金利5.15%+1.2%
BTCボラティリティ(BVIV)40.09-0.4%
Review status: auto_collectedSource: collected_liveas-of 23:03 JSTPacket ID: alt20_2026102023Top-page market prices are Hyperliquid perpetual-futures prices (US 10Y from the U.S. Treasury).
SNAPSHOT 2026-10-20 23:03 JST

Signal

📡 Signal|LayerZero、新チェーン Zero のメインネット稼働日を発表

LayerZero が自前の新チェーン Zero のメインネットと lzATLAS を11月30日に稼働させると告知。チェーンをつなぐ側から、取引を処理する側へ。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|LayerZero、新チェーン Zero のメインネット稼働日を発表

クロスチェーン通信の基盤を運営する LayerZero が10月20日夜 (日本時間)、自前の新しいブロックチェーン Zero のメインネットと「lzATLAS」を11月30日に稼働させると公式 X で告知した。2月に構想を発表した時点の予定は「2026年秋」で、公式サイトの Zero と ATLAS の製品ページは21日時点でも「年内」の表記のままだ。稼働の日付を示したのは、いまのところこの投稿だけになる。

LayerZero はこれまで、他社のチェーンどうしをつなぐ通信の層を受け持ってきた。Zero の稼働で、取引そのものを処理するチェーンの側にも立つ。資産を「運ぶ」事業から「載せる」事業へ広げる日付が、40日後に置かれた。

Zero は、チェーンをつなぐ会社がつくる一本のチェーン

Zero の構想は2月10日の公式ブログで示された。LayerZero は Zero を「the first multi-core world computer」と呼び、一本の安全なブロックチェーンとして説明している。内部は「Atomicity Zones」と呼ぶ区画に分かれるが、同社はそれを独立したチェーンでも、レイヤー2 でも、ロールアップでもないとしている。

設計の芯は、取引を実行する役と、結果を確かめる役を分けることにある。ブロックをつくる側が取引を実行してゼロ知識証明を生成し、検証する側は取引を再実行せずに証明だけを確かめる。検証の役は手頃な家庭用の機材でも担えるというのが同社の説明だ。

同じ2月の発表では、提携先として Citadel Securities・DTCC (米証券保管振替機関)・ICE (インターコンチネンタル取引所)・Google Cloud が名を連ねた。Citadel Securities は市場構造の知見を提供し、ZRO トークンへの戦略的な出資も行う。DTCC は自社のトークン化サービスと担保管理の仕組みに Zero を使えるかを検討し、ICE は取引・清算の基盤への応用を調べ、Google Cloud は AI エージェントの少額決済を探る。いずれも検討や共同研究の段階で、本番での採用を約束したものではない。

ATLAS は、画面を持たない取引所

もう一つの稼働対象の名前に付いている ATLAS は、8月25日に発表された。LayerZero は ATLAS を「headless exchange」、つまり自前の取引画面を持たない取引所の中身として説明している。注文の突き合わせ・清算・決済・リスク管理を一つの仕組みで受け持ち、取引所やアプリはその上に自分の画面を載せる。誰でも使える Open ATLAS と、機関向けの Institutional ATLAS の 2 種類がある。

稼働時は毎秒20万件の取引を処理できる規模で用意するとし、同社の試験環境での応答時間は 95% の注文で 1.418 ミリ秒だったと公表している。ただし今回の投稿の「lzATLAS」が ATLAS そのものを指すのか、LayerZero 自身が運営する取引の場を指すのかは、投稿にもブログにも説明がない。

ZRO トークンは、Zero の上では委任型のステーキングでネットワークを守る役と、手数料の支払いに使う役を持つ。ATLAS の手数料は、取引の場への還元を差し引いた残りの 75% を ZRO の買い戻しと焼却に、25% を市場をつくった側に回す設計だと同社は説明している。

性能の数字は、まだ自社の申告

Zero の性能について LayerZero が示している数字は、大きい。1 区画あたり毎秒200万件は今後の目標値で、10月5日のブログでは Zero を毎秒20万件、Ethereum を毎秒25件として並べた。どちらも同社の試算と実演で、第三者が測った値ではない。11月30日以降、実際のチェーン上で何件が処理されるかで初めて確かめられる。

つなぐ事業の規模も、自己申告で比べる必要がある。LayerZero は8月の発表で、165 のブロックチェーンにわたり累計2,900億ドル超のチェーン間取引を扱ったとしている。競合の Chainlink の CCIP は公式ページで 80 超のネットワークと790億ドル超の移転額を、Wormhole は 45 超のチェーンと累計680億ドルの移転額を掲げる。数え方がそれぞれ違うので、順位づけには使えない。言えるのは、チェーン間の通信を競ってきた各社のなかで、LayerZero が自前の実行基盤と取引所の中身まで抱えにいく道を選んだことだ。

次に見るもの

確認先は LayerZero の公式ブログと、公式サイトの Zero・ATLAS の製品ページだ。11月30日までに、稼働する区画の数、ZRO のステーキングと手数料の支払いが同じ日に始まるのか、「lzATLAS」が何を指すのかが説明されるかを見る。稼働日には、2月の提携先である DTCC・ICE・Citadel Securities が検討から本番の利用へ一歩進む発表を出すかが、Zero が金融機関の基盤になるかを測る最初の目安になる。

ことば

  • ゼロ知識証明 — ある計算が正しく行われたことを、計算をやり直さずに確かめられる暗号の証明。Zero は取引の実行と検証を分ける設計の中心にこれを置いている。
  • ヘッドレス取引所 (headless exchange) — 利用者向けの画面を持たず、注文の突き合わせや決済などの中身だけを提供する取引所の仕組み。取引所やアプリが自分の画面をその上に載せて使う。
  • ZRO — LayerZero のトークン。Zero ではステーキングによるネットワークの保護と手数料の支払いに使われ、ATLAS の手数料の一部で買い戻して焼却する設計になっている。

🔗 一次ソース

Related articles