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SNAPSHOT 2026-10-27 12:03 JST

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📡 Signal|Ripple、OCC から信託銀行の最終承認を取得

Ripple が OCC から国法信託銀行の最終承認を得た。RLUSD の準備金と暗号資産の保管が連邦の監督下に入る一方、発行はニューヨーク州監督の別会社に残り、預金と貸し出しは担わない。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Ripple、OCC から信託銀行の最終承認を取得

Ripple は10月26日、米通貨監督庁 (OCC) から Ripple National Trust Bank (RNTB) の設立の最終承認を得たと発表した。2025年12月の条件付き承認から約 10 か月で、ドル建てステーブルコイン RLUSD の準備金の管理と、企業向けの暗号資産の保管を連邦の監督下で担う銀行ができる。

発行は引き続きニューヨーク州の監督を受ける別会社が担い、準備金と保管の側に連邦の監督が加わる。ステーブルコインの発行体が、銀行の監督の枠の中へ自ら入っていく流れの一つだ。

第一報は27日の 速報 で伝えた。本稿は Ripple の発表文から、新しい銀行が何を担い、何を担わないかを拾う。

新しい銀行が担う 3 つの業務

Ripple の発表によると、RNTB に認められた業務は次の 3 つだ。

  • RLUSD を裏付ける分別管理された準備金の管理
  • RLUSD の保有者のために、準備金の担保受託者 (collateral trustee) を務めること
  • 暗号資産の受託者としての保管 (fiduciary digital asset custody)

Brad Garlinghouse CEO は X で「暗号資産と銀行は一緒のほうがうまくいくと言い続けてきた」と書き、RLUSD を支え、企業に暗号資産の保管を提供する「連邦の監督下の基盤」ができたと述べた。

一方で、銀行らしい業務の多くは含まれない。The Block の報道によれば、国法信託銀行 (national trust bank) の免許は預金の受け入れと貸し出しを認めておらず、商業銀行の免許とは別物だ。RNTB は預かって管理する銀行で、お金を貸して増やす銀行ではない。

発行は州、準備金は連邦

RLUSD そのものの発行体は変わらない。発表文によると、発行は引き続き Ripple のニューヨーク州金融サービス局 (NYDFS) 監督下の信託会社 Standard Custody & Trust Company が担う。RNTB はそこに OCC の連邦の監督を「上乗せする」位置にある。

RLUSD は2024年12月に始まり、Ripple によれば時価総額は 25 億ドルに育った。準備金の主な保管先は BNY で、流通量と準備資産の第三者による証明を毎月公表している。裏付けは米ドル預金・米国債・その他の現金同等物だ。用途は Ripple の送金網と、機関向けの取引サービス Ripple Prime の担保に広がっている (10月24日の記事 では、送金会社への短期資金に RLUSD が使われる仕組みを伝えた)。

発行の監督は州、準備金と保管の監督は連邦という二重の構造は、ステーブルコインの信用を支える部分に、より重い監督を重ねる設計だ。Ripple は発表文で、RNTB の業務開始と、米国が GENIUS 法 (ステーブルコインの連邦の法律) の枠組みを実装していく過程で、OCC と NYDFS などと緊密に連携すると書いている。

続く信託銀行の承認と、議会の反発

The Block によると、Ripple が免許を申請したのは2025年7月で、Circle も今年7月に OCC の最終承認を得て USDC の準備金を連邦の監督下に置いた。BitGo は2025年12月に承認を得ており、Coinbase・Crypto.com・World Liberty Financial なども今年に入って条件付きの承認を得ている。

この流れには反対もある。同じ報道によれば、Elizabeth Warren 上院議員は暗号資産企業への信託銀行の免許が国法銀行法に反し、金融システムにリスクをもたらすと批判した。業界団体の The Digital Chamber は、信託銀行の免許は信託と関連する受託業務に限られ、各社は自ら連邦の監督を受け入れていると反論した。

次に見るもの

確認先は、Ripple が毎月公表している RLUSD の第三者による証明 (attestation) だ。RNTB が業務を始めると、準備金の管理者と担保受託者の記載が新しい銀行に移るはずで、その表記が変わる月が、承認が実際の運用に入った日になる。Ripple の年次会議 Ripple Swell で、業務開始の時期と保管サービスの最初の顧客が示されるかも見る。

ことば

  • 国法信託銀行 (national trust bank) — OCC が免許を出す、信託と受託業務に特化した銀行。資産の保管や管理はできるが、預金の受け入れと貸し出しはできない。
  • 担保受託者 (collateral trustee) — 担保となる資産を、権利を持つ人たちのために預かり管理する役。RLUSD では、保有者のために準備金を管理する立場を RNTB が担う。
  • GENIUS 法 — 2025年に成立した米国のステーブルコインの連邦法。準備金の内容や監督の枠組みを定め、規制当局が実施の細則を詰めている。

🔗 一次ソース

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