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SNAPSHOT 2026-10-27 18:03 JST

Signal

📡 Signal|上場初日のLAPTOPで取引者の約8割が損失、発行体は板の薄さを自ら原因に挙げた

Base 上に上場した LAPTOP の初日について、発行体が原因として自動売買と初期流動性の不足を挙げた。報道の下落率は95%から99%超まで割れるが、これは起点の取り方の違いである。名指しされた二つの原因は、いずれも最初の約定より前に決まるパラメータだった。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|上場初日のLAPTOPで取引者の約8割が損失、発行体は板の薄さを自ら原因に挙げた

Base 上に上場したトークン LAPTOP の初日について、発行体が9月9日付で説明文を公開した。挙げられた原因は二つ、新規プールの初動を狙う自動売買(スナイパーボット)と、需要に足りなかった初期流動性である。オンチェーン分析の Bubblemaps は、取引した人の約8割が損失を抱えたと集計している。

下落率そのものは報道で割れていて、95%から99%超まで数字が並ぶ。ただしこれは食い違いというより、どの値を起点に測るかの違いだ。そして起点が定まらないこと自体が、この上場の設計を映している。

新規上場の初日に何が起きるかは、板の作り方でかなりの部分が決まる。ここでは、発行体が自ら挙げた二つの原因が、開場前のどこに埋まっていたのかを見る。

起点が三つあれば、下落率も三つ出る

発行体の説明文によれば、初期プールがトークンを出した価格は0.05ドルだった。この数字は発行体自身が示したもので、報道間で割れていない唯一の価格である。

そこから先が割れる。The Block は上場から2分後に199ドル近辺を付けたと伝え、別の記述では300ドルを超えたとされる。時価総額が一時1,100億ドル規模に達したという集計もある。下落率は、ピークから測れば99%超、寄り付き水準から測れば98%、別の起点なら95%となる。

The Block は木曜午前0時10分(米東部時間)時点で0.84ドルと記している。0.05ドルの初期プール価格を起点に置けばこの水準は上であり、ピークを起点に置けば大幅な下である。どちらも同じ日の同じトークンについて成り立つ。

複数の起点が同時に生きているのは、価格発見が数分で終わらなかったからだ。だから本稿では、単一の下落率を採らない。

挙げられた二つの原因は、どちらも開場前に決まっていた

発行体は説明文で、初期プールを0.05ドルで出したところ「著しい需要」に見舞われ、それが「略奪的なスナイパーボット」の標的になったと書いている。あわせて、マーケットメイカーが用意した初期流動性はその需要を満たすのに十分ではなかったとしている。関係者が優先的なアクセスを得たことは否定した。

ここで名指しされた二つ、つまりプールの提示価格と初期の板の厚みは、いずれも最初の約定より前に決まるパラメータである。需要の大きさは事前には測れないが、その需要に対してどれだけの厚みを置くかは設計側の裁量に属する。原因として挙がったものは、外から来た事故ではなく、開場条件の一部だったことになる。

対応として発行体は、総供給の0.4%にあたる400万トークンを協定世界時9月10日0時から投入し、分散型取引所 Aerodrome のプールで流動性を厚くすると表明した。板を厚くするという処置そのものは、原因の裏返しになっている。順序としては、開場のあとに設計を足しにいく形だ。

供給側だけは、予定どおり動いている

損失の分布は偏っている。Bubblemaps の集計では、取引した人の約8割が損失。内訳は10万ドルから100万ドルの損失が2人、1万ドルから10万ドルが約100人、1,000ドルから1万ドルが約700人。Nansen のデータでは、約19万9,000ドルの含み損を抱えたウォレットが確認され、買った人の多くはまだ売っていないとされる。利益側にも大きな振れがあり、118万ドルの利益を出したウォレットが1つ報じられている。

その一方で、トークンの供給スケジュールは板の混乱と関係なく進んだ。予測に連動した割当のうち二つの事象が「Yes」で確定し、1,000万トークンが焼却される。発行体は、これにより上場から1週目のうちに流通供給が1%減ると見込んでいる。

価格の側は起点が定まらないまま揺れ、供給の側は外部の結果に紐づいた予定表どおりに減る。同じトークンの中で、二つの時計が別々に動いている。

なお本稿の数値と発行体の発言は複数報道が一致して伝えるものであり、発行体の説明文そのものは公式一次ソース未確認のまま記している。

板の設計は、事後の説明より先に読める

この一日から取り出せるのは、特定のトークンの評価ではなく、新規上場の読み方だ。提示価格と初期の板の厚み、そして誰が最初の数分に触れるか。この三つは上場前に決まっていて、しかも多くの場合は公開情報として先に読める。事後に挙げられる原因の大半は、そこに戻る。

次に見るのは二つある。協定世界時9月10日から入った400万トークンで、板の厚みが実際に変わるかどうか。そして、予測連動の焼却が続いた場合に、流通供給の減少が価格の起点をどこに落ち着かせるか。起点が一つに収束したときが、この上場の価格発見が終わった合図になる。

🔗 一次ソース

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