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📡 Signal|下院3委員長、Nvidia フアン CEO に非公開の説明を要求
取引先企業の女性幹部を米情報当局が中国の協力者とみるとの報道を受け、議会が18日の説明会を求めた。Nvidia は反論。

米下院の中国特別委員会、外交委員会、情報委員会の3人の委員長は11月5日、Nvidia のジェンスン・フアン CEO に、11月18日の非公開の合同説明会に出るよう求める書簡を公表した。理由は、フアン氏と親しい取引先企業の女性幹部を、米国の情報当局が中国の情報機関の協力者とみているとの報道だ。
Moolenaar, Mast, and Crawford Seek Briefing from Jensen Huang on Ties to Chinese Intelligence Asset(米下院中国特別委員会・2026年11月5日)Select Committee on the CCP
書簡が出た翌日の6日、ニューヨーク・タイムズは続報で、この女性は中国の国家安全省に雇われ、フアン氏の情報を集めていたと報じた。Nvidia は機密に当たる情報は渡していないと反論し、中国大使館は報道を中傷だと退けている。半導体の対中販売をめぐる政策の最前線に立つ企業のトップが、議会の調査の場に呼ばれる。
書簡が求めたもの
中国特別委員会の発表によると、書簡に署名したのはムーレナー委員長 (中国特別委員会)、マスト委員長 (外交委員会)、クロフォード委員長 (情報委員会) の3人だ。フアン氏には11月11日までに出席を受けるか、別の日程を示すよう求めている。
書簡は、女性を「中国の情報機関の協力者と公に報じられている」人物と書き、フアン氏と女性との接触と、外国の諜報から会社を守る Nvidia の体制について説明を求めた。委員長らは「議会は、米国の国家安全保障がどこまで危険にさらされたかを見極めることが欠かせない」と述べている。説明会の予定日は、CNBC によると Nvidia の第3四半期 (8〜10月期) の決算発表 (11月17日) の翌日にあたる。
ニューヨーク・タイムズの2本の報道
始まりは10月29日の報道だった。CNBC によると、ニューヨーク・タイムズは、米国の情報当局がシンガポールの Megaspeed の幹部の女性を中国の情報機関の協力者の可能性があるとみて監視していたと報じた。Megaspeed は Nvidia のクラウドの提携網に入る企業で、AI の開発者に計算資源を貸している。同紙はまた、トランプ大統領が約1年前に報告を受けたが、何も手を打たなかったと伝えた。
ブルームバーグによると、11月6日の続報は一歩踏み込んだ。女性は中国の国家安全省に雇われ、フアン氏の情報を集める役目を負っていたという。国家安全省は米国の AI 半導体の詳しい情報を得ようとし、Nvidia に最先端の半導体を中国へ出させるよう働きかける狙いもあった可能性があると同紙は伝えた。政権の当局者は、情報機関のメモでこの疑いを知ったとされる。CIA と国家情報長官室はブルームバーグの取材にすぐには答えていない。
これらは匿名の当局者の話にもとづく報道で、情報機関の判断そのものは公表されていない。女性本人のコメントは報じられていない。
Nvidia と中国の反論
Nvidia は、地域のクラウドの顧客が受け取るのは「通常の業務の情報で、Nvidia の機密の営業秘密ではない」とし、国家安全保障に関わる情報は「一切ない」と述べた。「顧客と会うのは CEO の仕事で、ジェンスンは毎年何千人もの顧客企業の幹部と話している」とも説明している。ブルームバーグによると、Nvidia は提携先を通して機密の情報を得ようとしても「行き止まりにぶつかったはずだ」とした。
Gizmodo によると、ワシントンの中国大使館の報道官は、報道は根拠がなく、中国への中傷にすぎないと述べた。
一方、議会の関心は共和党の委員長にとどまらない。Axios によると、民主党のクーンズ上院議員は X に「議会は調べ、答えを得る」と書いた。対中販売の可否は、これまで主に政権と Nvidia のやり取りで決まってきた。この件で、その判断の過程が議会の調査の対象に入る。
次に見るもの
- 11月11日: フアン氏が出席に応じるかの回答期限。中国特別委員会の発表の欄で確かめたい
- 11月17日: Nvidia の8〜10月期の決算発表。中国向けの売上と、この件への質問にどう答えるか
- 11月18日: 非公開の合同説明会の予定日。中身は公開されないが、終わった後の委員長の声明で、議会が次に何を求めるかが分かる
ことば
- 中国特別委員会 — 米下院が中国共産党との競争を調べるために2023年に設けた委員会。半導体の輸出規制や、中国企業への技術の流出を調べ、政権や企業に書簡で説明を求めてきた。
- 国家安全省 — 中国の情報機関で、国外での情報収集と国内の防諜を担う。英語では MSS と略される。今回の報道では、米国の AI 半導体の詳しい情報を求めていたとされる。
- NCP (Nvidia クラウドパートナー) — Nvidia の半導体を大量に買い、計算資源として AI の開発者に貸す提携企業の網。Nvidia から製品の情報を受け取る立場にあり、今回の報道の舞台になった。
🔗 一次ソース
Moolenaar, Mast, and Crawford Seek Briefing from Jensen Huang on Ties to Chinese Intelligence Asset(米下院中国特別委員会・2026年11月5日)Select Committee on the CCP
ブルームバーグ (Yahoo Finance 掲載・2026年11月7日) — ニューヨーク・タイムズの続報と Nvidia の声明Yahoo Finance
CNBC (2026年11月5日) — 議会の説明会の要請と決算の日程CNBC
CNBC (2026年10月29日) — ニューヨーク・タイムズの第1報CNBC
Axios (Yahoo 掲載・2026年11月7日) — 議会の反応Yahoo News
Gizmodo (2026年11月6日) — 中国大使館の反論Gizmodo