朝の12指標
🔬 11月8日朝のマーケット|12指標
BTCは$75,643と、3朝続けて10月4日以降の朝の最安を更新した。ただ更新幅は107.8ドルで、株価指数・金・原油の連動先物も上下0.4%以内の静かな週末だった。

BTCは$75,643(-0.24%)と、3朝続けて10月4日以降の朝の最安を更新した。昨日の朝からの更新幅は107.8ドルにすぎない。
主要アルトコイン20は17銘柄が下げて中央値は-2.06%、SOL・XRP・ADAなど12銘柄が10月11日以降の朝で最も安い。
株価指数・金・原油の連動先物が上下0.4%以内にとどまるなか、BTCボラティリティ(BVIV)は42.049(+1.18%)と11月2日の朝以来の高さに戻った。
今朝の主題は、値段がほとんど動かない週末に、下げがアルトコインの側で静かに進んだことだ。
この24時間は、米東部時間の金曜16時35分から土曜16時35分まで。米国の株式の通常取引は金曜16時に終わっており、東京の取引所も開いていない。売買が続いたのは暗号資産と、原資産の取引が止まったまま値の付く連動先物である。昨日の週末版でこの欄は、BTCが$75,750.8をさらに割るか、5日の朝の$80,106.5の上へ戻るか、BVIVが42.739を超えるかを来週の分かれ目に挙げた。日曜の朝の答えは、わずかに割り、戻らず、BVIVは42の上へ戻ったが42.739には届かなかった、である。
【朝の12指標】
基準は2026年11月8日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は土曜の朝から日曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した11月6日の値、11の米10年金利は米財務省が11月6日分として公表した利回りで、週末はどちらも新しい公表がない。
1|BTC
$75,643(-0.24%)
6日の朝の$76,096、7日の朝の$75,750.8に続き、3朝続けて10月4日以降の朝の最安を更新した。ただ今朝の更新幅は107.8ドルで、6日の朝の4,010.5ドルの下げとは桁が違う。10月6日の朝の$85,878からは11.9%下にあり、8万ドルの上までは4,357ドルある。
2|ETH
$2,226.81(-0.10%)
昨日の朝の$2,225.9を0.91ドル上回り、最安の更新はBTCと違って止まった。それでも10月4日以降の朝で2番目に低く、10月6日の朝の$2,715.6からは18.0%下にいる。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$133.60(-0.76%)
米国の暗号資産取引所Coinbase Globalの株価に連動する先物の値。原株の取引がない週末に0.91ドル下げ、昨日の朝の$134.51を割って10月4日以降の朝の最安を更新した。10月6日の朝の$187.97からは28.9%下にある。
4|S&P 500 連動先物
7,371.5(-0.17%)
昨日の朝の7,381.7から10.2下げた。6日の朝に付けた10月4日以降の最安7,351.6までは19.9ある。
5|米テック100 連動先物
26,929(-0.27%)
昨日の朝の26,981から52下げ、27,000の下で迎える朝は3朝目。6日の朝の最安26,616の313上にいる。
6|日経225 連動先物
58,191(+0.01%)
昨日の朝の58,158から33上げただけで、ほとんど動かなかった。6日の朝の最安57,373の818上、60,000の下1,809の位置で、11月9日(月)の東京の取引がこの値を受ける。
7|EUR/USD
1.1155(+0.08%)
昨日の朝の1.1147から0.0008の戻り。5日の朝の1.1233から下げた分は、週末の間ほとんど取り戻していない。
8|USD/JPY
158.325円(11月6日・ECB 参照レートから算出)
週末で新しい参照レートの公表はなく、前営業日から変化なし。次の値は11月9日(月)の中央ヨーロッパ時間16時(日本時間10日0時)に出る。
9|金
$4,072.3(+0.13%)
昨日の朝の$4,066.3から6.0ドル上げた。6日の朝の$4,089.6までは17.3ドルで、4,000ドルの上は4朝続いている。
10|WTI 原油
$90.534(+0.39%)
昨日の朝の$90.137から0.397ドル上げ、90ドルの上を3朝保った。12の外のブレント原油連動先物は$97.543(+0.23%)で、ブレントとWTIの差は7.10ドルから7.01ドルへ縮んだ。
11|米10年金利
4.86%(11月6日)
週末で新しい公表はなく、前営業日から変化なし。6日分は5日の4.84%から2bp戻した値で、bpは金利の変化の単位(1bpは0.01%ポイント)。次の11月9日分は日本時間10日の朝に出る。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
42.049(+1.18%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。42の上は11月2日の朝の42.548以来で、3日から7日までの5朝はその下にいた。10月31日の朝の42.739までは0.69ある。BTCが0.24%しか動かない24時間に、変動への備えは1.18%厚くなった。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 3上昇・17下落・0横ばい|中央値 -2.06%|BTC より強い 3銘柄・ETH より強い 3銘柄
1.BNB $694.24(+0.16%)
2.XRP $1.16(-1.82%)
3.SOL $88.93(-1.15%)
4.TRX $0.3197(+0.42%)
5.ZEC $1,247(-6.34%)
6.HYPE $76.78(-1.99%)
7.DOGE $0.0711(-2.09%)
8.XMR $601.21(-2.86%)
9.LINK $10.74(-1.39%)
10.ADA $0.1798(-3.10%)
11.XLM $0.1503(-2.74%)
12.NEAR $3.64(-2.13%)
13.BCH $247.63(-5.78%)
14.LTC $51.75(-2.04%)
15.CC $0.0927(-1.37%)
16.UNI $7.07(+2.41%)
17.AVAX $8.16(-2.63%)
18.SUI $0.8497(-2.42%)
19.GRAM $1.06(-3.92%)
20.HBAR $0.0668(-1.61%)
BTCより強かったのはUNI(+2.41%)、TRX(+0.42%)、BNB(+0.16%)の3銘柄だけで、残る17銘柄はBTCより大きく下げた。SOL・XRP・DOGE・ADA・XLM・NEAR・BCH・LTC・CC・AVAX・GRAM・HBARの12銘柄は、10月11日以降の朝で最も安い。下げの先頭のZEC(-6.34%)は、前日の朝に+4.53%上げた分を超えて返し、BCH(-5.78%)は3朝続けて下げた。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間11月8日06時46分ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 -0.19%、Robinhood 連動先物 -0.59%。原株の取引がない週末で、動意は乏しい。暗号資産に近いRobinhoodがCoinbase(-0.76%)とほぼ同じ幅で下げた点だけが、今朝の暗号資産の弱さと向きをそろえている。
AI Capital Cycle:取得した15銘柄のうち14銘柄が下げたが、最も大きいMicronでも-0.86%で、上げたのはServiceNow(+0.53%)だけだった。6日の朝にAMDやMicronが16%台で下げた売りは、週末の連動先物では続きも戻りも作っていない。半導体の実数は、TSMCが11月10日13時30分(台北時間)に公表する10月の売上で出る。
【12指標の読み方】
第一に、原資産の取引が止まった連動先物は、ほとんど動かなかった。
S&P 500 連動先物は-0.17%、米テック100 連動先物は-0.27%、日経225 連動先物は+0.01%、金は+0.13%、WTIは+0.39%、ユーロは+0.08%。どれも上下0.4%以内で、金曜の米国の取引で付いた値をほぼそのまま週明けへ持ち越す。
第二に、暗号資産の下げはBTCの外で進んだ。
BTCは-0.24%、ETHは-0.10%と、値段の上ではこちらも静かだった。それでも20銘柄の中央値は-2.06%で、BTCより強かった銘柄は3つしかない。株と一緒に売られた6日の朝は、20銘柄すべてが下げてもBTCより強い銘柄が8つあった。今朝は、株の売りが止まった週末に、アルトコインだけが安値を掘り下げた形である。
第三に、値段がほぼ動かないまま、変動への備えが厚くなった。
1週間前の11月1日の朝は、BTCが戻ってもBVIVがほとんど下がらなかった。今朝はBTCがほぼ横ばいのままBVIVが+1.18%上げ、6朝ぶりに42の上へ戻った。BTCが3朝続けて安値を更新するなかで、オプション市場は下げの終わりを織り込んでいない。
第四に、金利と円は金曜の値で週を越える。
米10年は11月6日分の4.86%、USD/JPYは同じ日の158.325円、日本の10年は11月5日分の2.806%で、日米10年差は2.054%ポイント。週末に新しい公表はなく、次に動くのは11月9日(月)の値である。
【先行指標 Watch】
① BTC $75,643。3朝続いた安値の更新が止まるか、75,000ドルを割るか。6日の朝の$76,096の上へ戻れるか。
② BVIV 42.049。10月31日の朝の42.739を超えるか、42の下へ戻るか。
③ 主要アルトコイン20の中央値 -2.06%。12銘柄の10月11日以降の朝の最安が週明けも続くか。SOLは90ドル、XRPは1.2ドルの上へ戻るか。
④ 日経225 連動先物 58,191。11月9日(月)の東京の取引で、6日の朝の57,373を割るか、60,000の上へ戻るか。
⑤ 米テック100 連動先物 26,929。11月10日のTSMCの10月売上を受けて、27,000の上へ戻るか。
⑥ 米10年 4.86%(11月6日)。11月9日の3年債(580億ドル)と10日の10年債(420億ドル)の入札を経て、5日の4.84%を割るか。
⑦ 金 $4,072.3。6日の朝の$4,089.6を超えるか。WTIは$90.534で、90ドルの上を保つか。
今日の結論
BTCは107.8ドルだけ安値を更新し、株価指数・金・原油の連動先物は上下0.4%以内にとどまった。その静かな週末に、主要アルトコイン20は17銘柄が下げ、12銘柄が10月11日以降の朝の最安を付けた。BVIVは42の上へ戻った。値段の表面が動かないうちに、暗号資産の内側では下げと備えが同時に進んだ朝である。
最初の確認点は11月9日(月)の東京の取引で、日経225が週末の連動先物の58,191をどう受けるかが分かる。米財務省は同じ9日13時(米東部時間・日本時間10日3時)に3年債を入札する。週の山場は11月10日で、米労働統計局が8時30分(米東部時間・日本時間22時30分)に10月の消費者物価を公表し、同じ日に10年債の入札とTSMCの10月売上が並ぶ。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(11月6日 10年4.86%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出・11月6日 158.325円)European Central Bank
財務省「国債金利情報」(11月5日 10年2.806%・30年3.915%)財務省- 米財務省「Quarterly Refunding Statement」(3年債580億ドル 11月9日・10年債420億ドル 11月10日・30年債250億ドル 11月12日)home.treasury.gov
米労働統計局「Schedule for the Consumer Price Index」(10月分の公表は2026年11月10日8時30分・米東部時間)Bureau of Labor Statistics- TSMC「Financial Calendar」(10月の月次売上は11月10日13時30分・台北時間)investor.tsmc.com
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
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