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SNAPSHOT 2026-10-27 23:03 JST

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📡 Signal|中国人民銀行の金買いは22か月連続。8か月で2025年通年の約3倍を積み増した

中国の金保有は8月に20.2トン増えて約2,387トン、買い越しは22か月連続になった。2025年は通年で27トン、2026年は8か月で約80トン。評価額437億ドルの増加のうち買い増し分は1割に届かない。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|中国人民銀行の金買いは22か月連続。8か月で2025年通年の約3倍を積み増した

中国国家外貨管理局が公表した8月末時点の公式準備資産で、中国の金保有は20.2トン増えて約2,387トンとなった。買い越しは22か月連続。世界金協議会が7月の時点で「統計上最長」と記していた連続記録を、さらに一か月伸ばしたことになる。

China gold market update: Strong official sector buying in July(世界金協議会・7月の20トン増、21か月連続で統計上最長、保有2,366トン・外貨準備の8%を確認)World Gold Council

一か月に20トンという量そのものは大きくない。中国の外貨準備の規模に対しても、世界の中央銀行が年間に買う量に対しても小さい。効いているのは量ではなく、止まらないことのほうだ。

8か月で、前年一年分の3倍

世界金協議会の集計では、中国の公式保有は2025年末に2,306トンだった。2025年も毎月の買い増しが公表されてはいたが、通年の合計は27トン。12月の買い増しは0.9トンである。

2026年は形が違う。5月以降は二桁トンの月が続き、7月が20トン、8月が20.2トン。8月は2023年10月以来の大きさで、8か月の累計は約80トンに達した。保有は2,306トンから2,387トンへ動いている。同じ「毎月買っている」でも、昨年と今年では月あたりの厚みが一桁違う。

連続という言葉に慣れると、この差が見えなくなる。22か月のうち後半8か月だけで、前の12か月の3倍近くを積んでいる。

増えた437億ドルの大半は、買い増しではない

金額でも記録は更新されている。中国の金保有の評価額は7月末の3,063.5億ドルから8月末には3,500.8億ドルへ、一か月で437億ドル増えた。

ただしこの増加の大半は買い増しによるものではない。20.2トンは約65万オンスにあたり、9月8日時点の金価格である1オンス4,400ドル前後で換算すると約29億ドル。437億ドルの増加のうち、新たに買った分は1割に届かない。残りは、すでに持っていた金そのものが値上がりしたことによる評価替えである。

準備資産としての金は、買わなくても増える局面に入っている。だからこそ、それでも毎月買い足しているという事実のほうが、金額の見出しより情報量が多い。

高い局面でも、量を落としていない

世界金協議会は7月の買い増しについて、相対的に低い金価格を利用したものとみられ、断片化する地政学環境のなかで準備の分散における金の戦略的な役割を裏づけるものだ、と書いた。8月の金価格は7月より高い。それでも量は落ちていない。

価格を見て入る買い手なら、上がった月には手を止める。中国は止めていない。22か月という長さは、金価格の予想としてではなく、準備資産の構成をどこへ寄せるかという設計の話として読むほうが整合する。

一方で、外貨準備に占める金の比率は跳ねていない。世界金協議会の記述では、2025年末が8.5%、2026年7月末が8%である。22か月買い続けても比率の側は上がっていない。中国の金買いは、ドル建て資産を金へ一気に置き換える転換ではなく、毎月少しずつ重心をずらす動きにとどまっている。ここを混同すると、準備通貨の秩序が来月にも変わるかのような読み方になる。

今後の分岐

・Base:月次の買い増しが二桁トンで続き、連続記録が23か月、24か月と伸びる。保有は年内に2,400トンを超える
・Risk:金価格の上昇が続き、買い増しが1トン未満の月へ戻る。2025年型のペースに落ちれば、連続記録は続いても中身は薄まる
・Alt:比率が動く。外貨準備に占める金が9%台に乗れば、量の話ではなく構成の話になる

見るべき数字は二つだけだ。公式準備資産に載る金の量と、外貨準備に占める比率。金額は価格が動かす。量と比率だけが、意思を映す。

なお本稿の8月分の数値は、複数報道が一致して伝えているものを採用した。中国国家外貨管理局の公表面そのものは公式一次ソース未確認である。7月以前の数値と2025年通年の数値は、世界金協議会の集計から直接確認している。

🔗 一次ソース

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