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📡 Signal|ナスダック100、6.4%安で2020年3月以来の下げ
11月5日のナスダック100は6.4%安。半導体は12%安、ビットコインは約5%安。売りの中身と、国債に向かったお金を確かめる。

米国の大型ハイテク株でつくる株価指数ナスダック100は11月5日、1日で6.4%下げた。2020年3月以来の下げで、S&P 500 は4.4%前後、ダウ平均は3.4%、フィラデルフィア半導体指数は12%それぞれ下げた。
売りの中心にあるのは、11月3日の中間選挙で民主党が上下両院を制し、AI のデータセンターの建設が遅れるという見方だ。ビットコインも約5%下げて7万6,000ドル付近に戻り、同じ売りが暗号資産にも及んだ。
LiveMakers は取引中の動きを速報で伝えた。本稿は取引終了後の数字から、何が売られ、何が買われたのかを確かめる。
前日の上げは1日で消えた
4日のナスダック100は 28,437.17 と、3日から0.9%上げていた。Yahoo Finance によると、民主党の勝利が固まるなかで原油と国債の利回りが下がり、株は買われた。GSR の Carlos Guzman 氏は、この反発がリスク選好の変化で反転したとみる (CoinDesk)。
5日の下げ幅を4日の終値に当てはめると、ナスダック100は約2万6,600 になる。10月6日の最高値 31,224.69 からは約15%安の計算だ。LiveMakers が10月31日の記事で市場の温度を測る線に置いた10月30日の安値 28,093 も、選挙後に下回った。
3つの売り材料が重なった
まず建設の速度だ。CNBC によると、中間選挙と同時に10州で行われた41件の地方の住民投票のうち、ノースダコタ州ハーウッドを除く全件でデータセンターに不利な結果が出た。テキサス州では建設の凍結を公約したヒノホサ氏が知事選に勝った。Meta の Dina Powell McCormick 社長は WSJ の催しで、建設は「より難しくなる」と述べた。ブルームバーグは米国の取引が始まる前に、テキサスでの民主党の躍進を受けてマスク氏の企業の時価総額が20兆円消えたと伝えていた。
次に半導体の見通しだ。Qualcomm は前日に出した今四半期の見通しが市場予想を下回り、9%超下げた。Nvidia も9%超下げて時価総額が約4,500億ドル減り、AMD、Micron、Applied Materials は2桁の下げとなった。Yahoo Finance によると、S&P 500 全体で約3兆ドルが失われ、半導体株だけで1.5兆ドルを超えた。Qualcomm の Cristiano Amon CEO は需要ではなく供給の問題だと語ったが、この日の市場は供給の先にある建設計画のほうを売った。
三つ目が資金の出どころだ。Yahoo Finance は、借入を増やしてデータセンターを建てる企業に対し、投資家がより高い利回りを求めていると伝える。10月30日の売りが設備投資の回収への疑いだったのに対し、今回は建設そのものの速度と、その資金の値段が問われた。
国債の利回りは下がっていた
金利の上昇も売りの理由に挙げられた (CNBC)。ただ、米財務省の公表値で5日の利回りを見ると、10年債は4.90%から4.84%へ、2年債は4.58%から4.46%へ下がっている。金も0.6%上げて1オンス4,094ドルをつけた (CoinDesk)。
5日のお金は国債と金に向かった。国の借り入れの金利が上がって株が売られた日ではない。懸念の中身は、AI の建設のために借りる企業にどれだけの上乗せを求めるか、という点に絞られる。
暗号資産にも同じ売りが来た
CoinDesk によると、ビットコインは24時間で約5%、イーサリアムは約7.5%、XRP とソラナはそれぞれ約5.5%下げた。暗号資産のマイナー株は15〜20%、デジタル資産関連の株は10%超下げている。AI 向けの計算基盤へ事業を広げるマイナーにとって、建設の遅れは自社の話でもある。
デリバティブの清算は24時間で10億ドルを超え、大半は買い持ちの側だった (CoinGlass の集計・CoinDesk)。10月28〜29日以来の規模になる。
Wintermute の Jasper De Maere 氏は、1日の売りで結論を急ぐべきではないとし、中期では「glass half full」(コップに半分も残っている) だと語る。暗号資産は株より底堅いという見立てだ。この日の数字では、ビットコインの下げはナスダック100より小さく、イーサリアムの下げは大きかった。
次に見るもの
最初の確認先は、Nasdaq の NDX の日次の表に載る11月5日の終値だ。6.4%安が確定した値になり、最高値からの距離が出る。
建設の側は、12月に地方の住民投票が予定されるアーカンソー州とノースダコタ州。需要の側は、データセンターに半導体を売る Nvidia の次の四半期決算で、買い手が注文を絞り始めたかを見る。5日の下げが株価だけの話で終わるのか、計画の修正に進むのかは、この2か所に出る。
ことば
- ナスダック100 — ナスダック市場に上場する時価総額の大きな非金融企業100社でつくる指数。Nvidia や Microsoft など AI 関連の比重が高く、AI への期待が変わると大きく動きやすい。
- 清算 — 証拠金で建てた持ち高が、価格の変動で維持できなくなり強制的に決済されること。下げの局面では買い持ちの清算が次の売りを呼び、値動きを広げる。
🔗 一次ソース
- CoinDesk の市況記事 (2026年11月5日) — 指数と暗号資産の下落率、清算額、金、アナリストの見方coindesk.com
Yahoo Finance の市況記事 (2026年11月5日) — ナスダック100の6.4%安、失われた時価総額、借入への見方Yahoo Finance
CNBC の半導体株の記事 (2026年11月5日) — Nvidia・Qualcomm の下落、住民投票、Meta 社長の発言CNBC- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年11月) — 10年債と2年債の利回りhome.treasury.gov
- Nasdaq「NASDAQ-100 (NDX)」 — 4日の終値 28,437.17nasdaq.com
Route Fifty「Voters reject data centers in local ballot initiatives」 — 12月の投票の予定Route Fifty- ブルームバーグ日本語版の X (2026年11月5日) — マスク氏の企業の時価総額
- Cointelegraph の X (2026年11月5日) — 取引中の報道
