SNAPSHOT
BTC/USD$83,642+0.7%
ETH/USD$2,536.60+1.0%
Coinbase(perp)$182.93+1.0%
S&P 500(perp)7,822.50+0.2%
米テック100(perp)30,975.00+0.2%
日経225(perp)68,962+0.1%
EUR/USD(perp)1.1209+0.0%
USD/JPY(perp)158.250+0.0%
Gold(perp)$4,201.80+0.3%
WTI(perp)$91.22+0.5%
米10年金利5.24%+0.4%
BTCボラティリティ(BVIV)39.17+0.9%
審査状態: auto_collectedソース: collected_liveas-of 05:03 JSTパケットID: alt20_2026101205トップの市場価格は Hyperliquid 上の先物(perp)価格です(米10年金利は米財務省)
SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

Signal

📡 Signal|Stripe や Visa の Open USD が始動、準備金収益の大半を参加企業に

Open Standard の Open USD が4チェーンで発行開始。発行体は Stripe 傘下の Bridge、準備金収益のほぼすべてを普及を広げた企業と分け合う設計で、200社超が参加する。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Stripe や Visa の Open USD が始動、準備金収益の大半を参加企業に

9月30日、Open Standard のドル建てステーブルコイン Open USD(OUSD)が Ethereum・Base・Solana・Tempo の4チェーンで発行を始めた。発行体は Stripe 傘下の Bridge で、準備金は BlackRock・Lead Bank・BNY に置かれる。Coinbase・Mastercard・Shopify・Stripe・Visa の5社が創設に名を連ね、ネットワークの参加企業は200社を超える。

既存のステーブルコインとの最大の違いは、準備金の運用収益の行き先にある。Open Standard は公式サイトで、準備金収益の「ほぼすべて」を普及を広げた企業と分け合うと書いている。ドル建てステーブルコインの収益は、これまで発行体が受け取るのが基本だった。Open USD はその収益を、流通を担う決済企業の側へ戻す設計で始まった。

初日の残高と準備金の中身

Bridge が公開する準備金ページによると、10月2日4時30分(UTC)時点の流通残高は6億6849万9644ドルで、同額の準備金が置かれている。内訳は現金が8025万5353ドル(12.0%)、残り5億8824万4291ドル(88.0%)が償還期間3か月未満の米国短期国債で運用するマネー・マーケット・ファンドだ。

発行と償還に手数料はかからない。Bridge は発行・償還で手数料を取らず、取引を遅らせる流動性の制限も設けないとしている。企業は Stripe、Visa のステーブルコイン基盤、BVNK などを通じて OUSD を発行・償還でき、Coinbase も10月1日からの対応を予告していた。価格などのデータを取り込むオラクルには Chainlink が公式に採用された。

取引所ではなく、決済網の初期設定に入る

Stripe は同日、OUSD を Tempo 上の既定のステーブルコインに設定した。他のステーブルコインを選ぶこともできるが、何も変えなければ OUSD が使われる。資金の受け取り・保有・送金を扱う Treasury、カード発行の Issuing、国際送金の Global Payouts、法定通貨から OUSD への交換、決済の受け付けまで、Stripe の主要な製品が対応した。

Visa も、金融機関やフィンテック向けにステーブルコインの発行・移転・管理をまとめて提供する Visa Stablecoin Platform を、OUSD から始めると発表している。

ステーブルコインはこれまで、暗号資産取引所での売買と送金から広がってきた。Open USD の初日の配り方はそれと違い、企業が日常的に使う決済サービスの設定画面から入っていく。200社を超える参加企業は、それぞれの顧客に OUSD を届ける窓口でもある。

収益を誰に戻すのか

この設計の背後には、米国のステーブルコイン法の線引きがある。2025年7月に成立した GENIUS 法は、発行体がステーブルコインの保有だけを理由に、保有者へ利息や利回りを払うことを禁じている。

Open USD は、収益を保有者に直接配るのではなく、普及を広げた企業への報酬として戻す形をとる。Stripe は、参加企業が Stripe 上の OUSD 残高を含む利用実績に応じて報酬を得られ、参加に費用はかからないと説明している。6月30日の構想発表時点では、少額の運営手数料を差し引いた後で準備金収益の大半を参加企業に分配する仕組みとして報じられていた。

発行体が収益を流通の担い手と分け合う契約は、これまでも二社間で結ばれてきた。Open USD はそれを、200社を超える参加企業に共通の規則として最初から組み込んだ。条文の「保有だけを理由に」がどこまでを指すかは、実施規則の運用で詰められる論点として残る。

今週の分岐点

  • 基本線:Coinbase の対応と Stripe の既定設定を受けて、流通残高が初日の水準から積み上がる。参加企業の中から、自社の顧客残高に OUSD を使う事例が出てくる
  • リスク:報酬の仕組みが規制当局の解釈で問われ、参加企業が残高の受け入れに慎重になる

確認できる次の一点は、Bridge の準備金ページに出る流通残高だ。Coinbase の対応が予告された10月1日からの1週間で、初日の6億6849万ドルからどこまで動くかが、200社の窓口が実際に開いているかを示す最初の数字になる。

ことば

  • Open Standard — Open USD を運営する独立した会社。単一の発行体ではなく、参加企業が共同で方針を決める統治を掲げ、発行の実務は Stripe 傘下の Bridge に委ねている。
  • オラクル — ブロックチェーンの外にある価格やデータを、チェーン上のプログラムに取り込む仕組み。ステーブルコインを担保や決済に組み込む際の基準値を供給する。
  • GENIUS 法 — 2025年7月に成立した米国のステーブルコイン法。準備金や発行体の要件を定め、保有だけを理由にした利息の支払いを発行体に禁じている。

🔗 一次ソース

関連記事