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SNAPSHOT 2026-11-04 23:03 JST

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📡 Signal|SEC、Canton Coin をデジタル商品と判断するノーアクションレター

SEC 企業財務局が Canton Coin を3月の解釈でいう「デジタル商品」にあたるとするノーアクションレターを出した。不執行の対象はプログラムによる発行で、販売やステーキングには触れていない。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|SEC、Canton Coin をデジタル商品と判断するノーアクションレター

米証券取引委員会 (SEC) の企業財務局は11月3日、Canton Network のトークン Canton Coin (CC) について、3月に委員会が示した解釈でいう「デジタル商品」にあたるとの見解をノーアクションレターで示した。申請したのは Canton Network を開発した Digital Asset Holdings で、10月30日付の申請から4日後の回答だった。

3月の解釈は、暗号資産を5つに分け、そのうちデジタル商品を「証券ではない」区分に置いている。個別のネットワークトークンがその区分に当てはめられたことで、分類の表が書面の運用に移った。LiveMakers は回答書の公表直後に速報で伝えた。本稿は回答書と申請書の原文から、何が認められ、何が書かれていないかを確かめる。

回答書が認めた2つの前提

回答書は短い。企業財務局は、CC がデジタル商品にあたる理由として2点を挙げた。1つは、CC の価値が Canton Network のプログラムによる運用と、需給から生まれていること。もう1つは、ネットワークに解釈でいう「中央当事者」がいないことだ。経営陣の努力で値上がりを約束する発行体がいない、という整理になる。

そのうえで局は、Super Validator・Validator・アプリ提供者が CC をプログラムで発行 (mint) することについて、証券法5条と証券取引所法12条(g)の登録なしに行っても、委員会に執行を勧告しないとした。

報道の一部は「SEC が証券ではないと確認した」と伝えたが、回答書の文面に「証券ではない」の語はない。申請側はそこまでの確認を求めていたが、局が書いたのは「デジタル商品にあたる」という見解と、発行についての不執行だ。デジタル商品が証券でないのは3月の解釈の区分による帰結で、回答書そのものの判断ではない。

申請書が並べた事実

回答書は申請書の事実を前提にしている。Digital Asset が示した主な事実は次のとおりだ (いずれも申請者の説明)。

  • 2024年6月のネットワーク開始にあたり、トークンの事前販売 (ICO)・事前発行・割り当ては一切なかった
  • ネットワーク手数料は米ドル建てで決まり、支払いに使われた CC は焼却される。手数料の一部が Digital Asset や Canton Foundation に入ることはない
  • 9月30日時点で Super Validator は約60、変更には3分の2の承認が要る。Digital Asset が運営するノードは2つ
  • Canton Foundation は米証券保管振替機関 DTCC と欧州の Euroclear が共同議長を務め、理事22人のうち Digital Asset の席は1つ
  • 700超の Validator と120超のアプリが動き、米国債のレポ取引を月平均7.1兆ドル超処理している

銀行や証券決済の機関が使うネットワークのトークンが、ビットコインと同じ考え方の区分に入った。3月の解釈が問うのはノードの数よりも、他人の経営努力による利益を当てにさせる中央の当事者がいるかどうかで、申請書の事実はその一点に向けて組み立てられている。

回答書が触れていないこと

範囲は狭い。回答書が不執行の対象にしたのはプログラムによる発行だけで、CC の販売や流通市場での売買、ステーキングには触れていない。回答書は局の執行上の立場を示すだけで「法的な結論は示さない」と明記し、事実や条件が違えば結論も変わりうるとしている。

それでも意味は小さくない。3月の解釈で示された分類の表は、それだけでは個別のトークンに何も言わない。今回、申請書の事実を並べて審査し、区分に当てはめる手順が書面で示された。次に同じ道を通るネットワークは、この申請書の構成をそのまま型にできる。

次に見るもの

確認先は SEC 企業財務局のノーアクションレターの一覧だ。ほかのネットワークトークンが同じ「デジタル商品」の見解を求める申請を出すか、今後数週間の掲載で分かる。もう1つは、申請書が引いた企業財務局の FAQ (9月25日公表・9月28日更新) の改訂で、販売や流通市場の扱いに踏み込むかどうかを見る。

ことば

  • ノーアクションレター — SEC の職員が、示された事実のもとでは委員会に執行を勧告しないと回答する書面。法的な拘束力はないが、市場では実務の目安として使われる。今回は企業財務局が出した。
  • デジタル商品 — SEC が3月の解釈で示した暗号資産の区分の1つ。プログラムの運用と需給から価値が生まれ、他人の経営努力による利益の期待に依存しない資産で、証券ではないとされる。
  • Super Validator — Canton Network の運営を担う上位の検証者。ネットワークの設定変更を投票で決め、その働きに応じて CC がプログラムで発行される。9月末で約60ある。

🔗 一次ソース

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