朝の12指標
🔬 9月16日朝のマーケット|12指標
暗号資産14銘柄は、全て下げた。昨日の朝に13が上げた並びが一晩で全面安に変わり、XRPは-11.12%、変化率の中央値-6.23%は観測134日で2番目の深さだった。
暗号資産14銘柄は、全て下げた。昨日の朝に13が上げた並びが、一晩で全面安に変わった。
米10年債利回りは4.996%で、4月6日に始まったこの定点観測の最高値。5%まで0.4ベーシスポイントにいる。
同じ夜、WTIは+4.03%の$105.48、ドル円は+1.07%の155.06円に動き、S&P 500は-0.45%、VIXは17.20にとどまった。
財務省「国債金利情報」(日次公表・10年2.988%/30年4.040%は9月14日時点)財務省
今朝の主題は、同じ夜の揺れが、いちばん大きく暗号資産に出たことだ。
昨日この欄は、株は下、暗号資産は上、守りはドルという分かれ方が、今週の二つの決定の前にどちらへ寄るかを問いにした。一晩の答えは、暗号資産が株の側へ寄り、しかも株より一桁深く下げた、というものだった。米10年債利回りは観測最高を更新し、原油は5月19日分以来の高さへ上げ、ドル円はこの観測で最大の変化率で円安へ動いた。その夜、S&P 500の下げは-0.45%で、VIXは0.10しか上げていない。一方で暗号資産14銘柄の変化率の中央値は-6.23%で、観測134日で2番目の深さにある。昨日+9.24%だったCOINは-10.10%で、その上げを一日で返した。
【朝の12指標】
2026年9月16日07:30 JSTの自動12指標レコードが基準。暗号資産の4銘柄は16日朝のライブ値で、カッコ内はデータ元の24時間変化率である。S&P 500・DXY・米10年債・VIXは9月15日(火)の終値。日経平均先物・USD/JPY・金・WTIは9月15日付の未確定値で、カッコ内は9月14日分の確定値との比較である。日本国債は9月14日(月)が直近の公表値になる。
1|BTC
$75,438(-3.95%)
8月21日の$72,753以来の安値。昨日の朝の$78,533から$3,095下にいる。下げ幅は14銘柄で2番目に浅いが、BTC自身の変化率としては6月3日の-6.39%に次ぐ、この観測で2番目の大きさである。
2|ETH
$2,393.21(-5.87%)
昨日の朝に付けたこの定点観測の最高値$2,542.42から$149.21下げ、9月3日の$2,385.92以来の安値に出た。-5.87%はETHの観測で最大の下げ幅で、これまでは6月3日の-5.86%だった。ETH/BTCは0.031724で、昨日の0.032374から下げた。
3|ADA
$0.194598(-7.18%)
8月20日の$0.189563以来の安値。下げ幅は14銘柄の5番目で、XRP・ICP・FET・ALGOの-8.77%から-11.12%の帯よりは浅い。
4|NIGHT
$0.01996236(-4.84%)参考値
9月14日の$0.01971842以来の安値。下げ幅は14銘柄の11番目で、全面安の中では浅い側にいる。昨日の+6.10%の上げは、その大半を返した。外部のライブ値で独立に照合していないため、参考値として扱う。
5|S&P 500
7,585.73(-0.45%)
9月15日終値。7月31日の7,489.72以来の安値である。金曜に上げた65.28ポイントは月曜と火曜の2日で全て返し、9月10日の終値7,591.70も5.97ポイント下回った。ナスダック総合は25,981.57(-0.78%)、ダウ工業株30種は52,093.11(-0.63%)。
6|日経平均先物(NKD1)
63,545(+0.58%)
9月15日付の未確定値で、9月14日分の確定63,180との比較。12指標の二つの株価指数のうち、上げたのはこちらだけだった。S&P 500が下げた火曜に、週明けの下げから小さく戻している。
7|DXY
99.612(+0.15%)
9月15日終値。9月1日の99.670以来の高さで、2日続けて上げた。昨日の朝にドルの側へ移った守りの動きは、今朝も続いている。
8|USD/JPY
155.06(+1.07%)
9月15日付の未確定値で、9月14日分の確定153.424円との比較。この変化率はこの定点観測で最大で、これまでは8月12日の+0.88%だった。9月7日分の確定156.197円以来の円安水準にいる。比較の起点になった9月14日分の確定153.424円は確定値で観測最安で、そこから1.636円円安の側へ動いた。
9|Gold
$4,331.40(-0.47%)
9月15日付の未確定値で、9月14日分の確定$4,351.90との比較。8月6日分の確定$4,242.00以来の安値である。原油が4%上げ、暗号資産が全面安になった夜に、金は小さく下げた。
10|WTI
$105.48(+4.03%)
9月15日付の未確定値で、9月14日分の確定$101.39との比較。5月19日分の確定$107.77以来の高さで、昨日この欄が節目に置いた9月10日分の確定$102.48を$3.00上回った。ブレントは$108.35(+2.53%)で、同じく5月19日分の確定$111.28以来の高さ。ブレントとWTIの差は$2.87で、昨日の$4.43から縮んだ。金1オンスで買える原油は41.06バレルで、この定点観測で最も少ない。
11|米10年債利回り
4.996%(+0.71%)
9月15日終値。前日から3.5ベーシスポイント上げ、4月6日に始まったこの定点観測の最高値になった。これまでの最高は4.975%(9月11日終値)。5%まで0.4ベーシスポイント。日本の10年国債は2.988%(9月14日時点)で前回から0.1ベーシスポイント上げ、9月2日の3.006%以来の高さ。日米の差は2.008%ポイントで、昨日の1.974%ポイントから広がった。日本の30年債は4.040%(+1.6ベーシスポイント)で、9月3日の4.052%以来の高さである。
12|VIX
17.20(+0.58%)
9月15日終値。9月10日の17.84以来の高さ。ただし上げ幅は0.10で、暗号資産の全面安や原油の4%高と並べると、株の変動予想はほとんど動いていない。観測記録の最低14.25(8月14日終値)からは2.95上にいる。
🛰️ 補助シグナル
以下は12指標の本体ではなく、その周辺で同じ問いに触れる二つのレーンである。数値は9月15日(火)終値の前営業日比(配当調整後)。
Private Markets/RWA——上場オルタナティブ運用9社は、全社が下げた。STEP-3.89%、HLNE-3.37%、KKR-2.22%、ARES-1.84%、OWL-1.82%、BX-1.24%、TPG-1.21%、APO-1.02%、CG-0.96%。昨日はSTEPを除く8社が±1.3%以内に収まり、ほとんど動いていなかった。今回は9社がそろって下を向き、最も浅いCGでもS&P 500の-0.45%より深い。
AI Capital Cycle——AI関連19社は、上げ6社・下げ13社で、昨日の割れ方が並び直した。昨日全社が下げた半導体・データセンター機器の11社は、ANET+2.68%、AMD+2.19%、MRVL+1.32%、NVDA+0.57%、MU+0.39%の5社が上げ、SMCI-2.99%、AVGO-1.58%、VRT-1.17%、TSM-1.02%、LRCX-0.96%、AMAT-0.72%の6社が下げた。昨日6社が上げたソフトウェアとプラットフォームの8社は、META+0.70%を除く7社が下げ、ORCL-3.07%、AMZN-2.02%、MSFT-1.64%、TEAM-1.54%、CRM-1.46%、GOOGL-1.26%、NOW-0.32%だった。昨日+7%台だったNOWとTEAMも、下げの側に回っている。
【12指標の読み方】
第一に、暗号資産は一晩で全面安にそろった。
昨日の朝は13が上げ、下げたのはATOMだけだった。今朝は14銘柄が全て下げた。下げの大きい順にXRP-11.12%、ICP-10.49%、FET-10.07%、ALGO-8.77%、ADA-7.18%、DOT-6.37%、LINK-6.35%、SOL-6.12%、ETH-5.87%、AVAX-5.05%、NIGHT-4.84%、ATOM-4.13%、BTC-3.95%、WLFI-1.07%。14銘柄の記録がそろう134日で、全銘柄が下げた朝は14回目、13銘柄以上が上げた翌朝に全面安になったのは5回目で、前回は9月4日から5日だった。変化率の中央値-6.23%は、6月3日の-6.34%に次ぐ観測2番目の深さ。XRP・ETH・LINK・ALGOの4銘柄は、それぞれの観測で最大の下げ幅を記録した。
第二に、同じ夜の株は、小さくしか下げなかった。
S&P 500は-0.45%、ナスダック総合は-0.78%、VIXは+0.10の17.20。暗号資産の中央値-6.23%と並べると、揺れの大きさは一桁違う。株の側でも暗号資産に近い場所ほど深く、COINは-10.10%で昨日の+9.24%を一日で返し、8月19日の160.20以来の安値に下げた。昨日、株の向きではなく暗号資産の向きに付いたCOINは、今日も暗号資産の向きに付いている。上場オルタナティブ運用の9社も、指数より深く全社が下げた。
第三に、金利・原油・ドルは、そろって上へ動いた。
米10年債利回りは観測最高の4.996%、WTIは+4.03%で5月19日分以来の高さ、ドル円は観測最大の+1.07%で155円台に乗った。DXYは2日続けて上げ、日米10年金利差は2.008%ポイントへ広がった。金は-0.47%で、昨日の朝に続いて、今回も逃げ先になっていない。
第四に、金1オンスで買える原油は、観測でいちばん少なくなった。
金が下げ、原油が上げたことで、比率は昨日の42.53バレルから41.06バレルへ縮み、これまで最も少なかった41.81バレルを下回った。ブレントとWTIの差も$4.43から$2.87へ縮み、上げは米国の原油の側で大きかった。
【先行指標 Watch】
① 米10年債4.996%——この定点観測の最高値。5%まで0.4ベーシスポイント。9月16日(米国時間)の連邦公開市場委員会の結果のあと、5%の上で終値を付けるか
② ドル円155.06円——変化率+1.07%は観測最大。9月7日分の確定156.197円まで1.137円。9月17日から18日の日本銀行の金融政策決定会合を前に、155円台を確定値で保つか
③ WTI$105.48とブレント$108.35——いずれも5月19日分の確定以来の高さ。WTIは5月19日分の確定$107.77まで$2.29。金1オンス=41.06バレル(観測最少)。米エネルギー情報局の週次石油統計は9月16日に公表される
④ 暗号資産14銘柄の全面安——BTC$75,438は8月21日の$72,753以来の安値、ETHは観測最高値から$149.21下。中央値-6.23%の翌朝に、何銘柄が戻るか
⑤ COIN172.11——-10.10%で8月19日の160.20以来の安値。株の側にいながら暗号資産の向きに付く動きが、三日目も続くか
⑥ 日米10年金利差2.008%ポイント——米国4.996%(9月15日終値)、日本2.988%(9月14日時点)。観測最大の2.055%ポイントまで0.047%ポイント
⑦ 今週の日程——9月15日から16日に連邦公開市場委員会(経済見通しの要約を伴う回)、16日に米エネルギー情報局の週次石油統計、17日から18日に日本銀行の金融政策決定会合がある
今日の結論。
昨日この欄は、株は下、暗号資産は上、守りはドルという分かれ方が、二つの決定の前にどちらへ寄るかを問いにした。一晩の答えは、暗号資産が株の側へ寄り、しかも株より一桁深く下げた、というものだった。
同じ夜、上がった側と下がった側ははっきり分かれた。米10年債利回りは観測最高の4.996%、原油は+4.03%、ドル円は観測最大の変化率で155円台へ上がった。下がった側では、S&P 500が-0.45%、VIXは+0.10にとどまり、暗号資産14銘柄は中央値-6.23%で全て下げた。同じ圧力の夜に、揺れの大きさは場所によって一桁違った。
5%まで0.4ベーシスポイントの金利と、5月以来の高さの原油を抱えたまま、9月16日に米国が、18日に日本が決める。揺れがいちばん大きく出る場所が今朝と同じ暗号資産のままなのか、それとも株へ移るのかが、二つの決定を通過するあいだの問いになる。
🔗 一次ソース
財務省「国債金利情報」(日次公表・10年2.988%/30年4.040%は9月14日時点)財務省
米連邦準備制度理事会「FOMC Meeting Calendars」(9月15日から16日・経済見通しの要約を伴う回)federalreserve.gov
日本銀行「金融政策決定会合の運営」(次回会合は9月17日から18日)日本銀行ホームページ- 米エネルギー情報局「Weekly Petroleum Status Report」(次回9月16日公表)eia.gov
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
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