週末の12指標
🔬 週末マーケット|12指標
先週、市場は国家の信用を売った。今週はその取引を買い戻した。金は前週末比-3.38%、ドル指数は+0.85%で、通貨も金も原油も金利も2週間前の水準へほぼ帰っている。
先週上がったものが、そろって戻された。金は前週末比-3.38%、暗号資産は最大-12.16%。
ドル指数は2週間かけて、ちょうど元の位置へ帰ってきた。
戻らなかったのは、ビットコインとイーサリアムと、円と、日本株だ。
財務省「国債金利情報」(日次・8月24日10年2.887%/27日10年2.897%・20年3.764%・30年4.038%・40年4.043%、8月18日30年4.096%・40年4.103%、8月13日30年4.002%・過去データは30年が1999年9月から、40年が2007年11月から収録)財務省
先週、市場は国家の信用を売った。今週はその取引を買い戻した。ただし、全部ではない。
先週の12指標は、金と暗号資産が上がり、株とドルが下がるという並びだった。今週はその逆が起きている。金-3.38%、WTI-3.69%、ADA-11.72%、NIGHT-12.16%。一方でドル指数は+0.85%、S&P500は+0.49%、VIXは-4.63%。
そこで2週間の起点である8月15日と突き合わせると、今週の形が見える。ドル指数は99.636から98.839を経て99.677。往復して元の位置に帰った。金は+1.63%、WTIは+1.26%、米10年債利回りは+0.51%、VIXは+1.26%しか残っていない。通貨と金と原油と金利とボラティリティは、2週間かけてほぼ振り出しに戻っている。
戻らなかったものが3つある。ビットコインは8月15日比+23.58%、イーサリアムは+29.80%を保った。日経平均先物は-4.21%のまま戻していない。そして円は159.305円から160.038円へ、安い側に出たままだ。
今週の12指標は、その差の話である。
【週末12指標】
数値は日本時間2026年8月29日朝に確定した週末レコードによる。カッコ内は前日比、前週末比は8月22日の同じ週末レコードとの比較。米国市場の指標とドル円は8月28日の値、日本国債は8月27日が直近の確定値。米10年債は前週末差をbpでも示す。
1|BTC
$77,567(-3.35%)
前週末比-1.20%。先週+25.08%で乗せた水準を、ほぼそのまま保った。8月15日の$62,768と比べると+23.58%が残っている。
2|ETH
$2,434.08(-3.13%)
前週末比-3.88%。先週+35.04%と12指標で最大の上昇だったが、今週の戻しは1割強にとどまる。8月15日比+29.80%は、今週の12指標で最も大きく水準を切り上げたままの数字である。
3|ADA
$0.201525(-6.02%)
前週末比-11.72%。先週+27.85%の半分近くを1週間で返した。8月15日比では+12.87%。
4|NIGHT
$0.01943593(-2.93%)参考値
前週末比-12.16%で12指標最大の下落。8月15日比+12.54%。外部ライブでの独立確認ができないため参考値として扱う。
5|S&P 500
7,711.7598(-0.25%)
前週末比+0.49%。先週の-1.43%を3分の1だけ戻した。8月15日比では-0.95%で、まだ2週間前の水準に届いていない。
6|日経平均先物(NKD1)
65,845(-0.59%)
前週末比-0.20%。先週-4.02%と12指標最大の下落だったが、今週は下げ止まっただけで戻していない。8月15日比-4.21%は、12指標で最も大きい落差である。
7|DXY
99.677(+0.52%)
前週末比+0.85%。先週の-0.80%を丸ごと戻した。8月15日は99.636で、2週間かけてほぼ同値へ帰っている。
8|USD/JPY
160.038(+0.49%)
前週末比+0.74%。8月に入って160円台を付けたのは、この日が初めてである。先週この欄は3週続いた円安が止まったと書いたが、1週間で円安側へ抜け直した。
9|Gold
$4,504.10(-2.29%)
前週末比-3.38%。先週+5.18%の大半を失った。8月15日比では+1.63%が残る。
10|WTI
$83.44(-0.11%)
前週末比-3.69%。先週+5.15%で乗せた86ドル台から降りた。8月15日比+1.26%は、金の+1.63%とほぼ同じ幅である。
11|米10年債利回り
4.720%(+1.03%)
前週末比-1.8bp。先週の+4.2bpを打ち消した。ただし週の中身は平坦ではない。週半ばに下げ、金曜に戻している。
12|VIX
14.43(-0.55%)
前週末比-4.63%。先週+6.18%で上がった分を戻した。株が戻し、警戒指標が下がる。今週の12指標で最も普通の組み合わせである。
【日米の長期金利】
今週、日米の長期金利は正反対のことをした。日本はほとんど動かず、米国は最後の1日で形を変えた。
日本側から見る。財務省の日次データで、10年債は8月24日2.887%、25日2.897%、26日2.892%、27日2.897%。週内の振れ幅は1.0bpである。30年債は4.036%→4.040%→4.039%→4.038%で、動いた幅は0.4bpしかない。前週末の8月21日と比べると、10年+1.5bp、20年+0.4bp、30年-0.4bp、40年-2.6bpだ。
動かなかったこと自体より、止まった場所が問題になる。8月18日に30年債は4.096%、40年債は4.103%と、それぞれの系列が始まって以来の最高値を付けた。30年債の日次データは1999年9月2日から、40年債は2007年11月6日から収録されている。今週の30年4.038%は、その記録から5.8bp下でしかない。そして跳ねる前の8月13日は4.002%だったから、そこからは3.6bp上にある。市場は記録から退いたのではなく、記録のすぐ下に腰を下ろした。
短い側だけがわずかに上がった。1年債は8月21日1.438%から27日1.461%へ2.3bp、2年債は1.682%から1.696%へ1.4bp。先週も、週末に前週を上回ったのはこの2年限だけだった。2週続けて、長期の緊張はほどけ、政策金利の織り込みだけが緩んでいない。
米国側は逆である。米財務省の日次利回りで、2年債は8月21日4.24%から25日4.17%まで下げ、27日4.20%、そして28日に4.34%。最後の1日で14bp上がっている。10年債は4.74%→4.64%→4.67%→4.73%、30年債は5.27%→5.17%→5.19%→5.22%。週を通せば2年+10bp、10年-1bp、30年-5bpで、2年と30年の差は103bpから88bpへ15bp縮んだ。
28日に何が起きたか。連邦準備制度理事会のウォーシュ議長が、カンザスシティ連邦準備銀行の経済政策シンポジウムで「In Our Time」と題する講演を行った。
「インフレは我々の2%目標を上回って推移している。だから連銀の当面の主眼は物価に置かれるべきだ」。議長はそう述べ、PCEバスケットの財・サービスのうち「49%が年率換算で3%を超える価格上昇を示した」という数字を挙げている。そのうえで「我々は、基調的なインフレが目標へ向かっていることを、明確に、かつ十分な速さで確信できなければならない。そうでなければ、我々にはやるべき仕事が残っている」と述べた。「65か月に及ぶ持続的な高インフレの責任は、まさしく中央銀行にある」とも言っている。
その2日前、8月26日に米商務省経済分析局が7月の個人所得・支出を公表していた。PCE物価指数は前年同月比+3.7%、食品とエネルギーを除くコアは+3.3%。前月比はいずれも+0.2%である。先週この欄は、7月会合の議事要旨の時点でコアPCEが3.3%と推計されていたと書き、ここが下がらなければ9月の利上げは水準ではなく確度の問題になると置いた。下がらなかった、が答えだった。
並べると流れが見える。3人が0.25%の利上げを求めて反対した会合の議事要旨が19日に出て、その1週間後に物価が下がらず、翌々日に議長が「やるべき仕事が残っている」と述べた。米国の2年債は、そこに反応している。
そして為替は、3週続けて教科書を外した。米10年債(8月28日)4.720%と日本10年債(8月27日)2.897%の差は1.823%ポイント。前週の同じ取り方——8月21日4.738%と8月20日2.854%——では1.884%ポイントだったから、6.1bp縮んでいる。金利差が縮めば円高のはずだが、ドル円は+0.74%の円安だった。
先々週は縮んだのに円安、先週は開いたのに円高、そして今週は縮んだのに円安。3週続けて符号が合っていない。しかも1.823%ポイントという値は、2週間前の8月15日時点とちょうど同じである。金利差は往復して元へ戻り、円は159.305円から160.038円へ0.46%だけ安い側に出た。この2週間、為替は金利差の外側で決まっている。
【12指標の読み方】
今週の12指標は、先週の裏返しである。上がった側と下がった側が、ほぼそのまま入れ替わった。
先週上がったのは金+5.18%、BTC+25.08%、ETH+35.04%、ADA+27.85%、NIGHT+28.12%、WTI+5.15%の6つだった。今週はこのうち5つが下げている。下げていたS&P500とドル指数は戻した。
見るべきは、戻した幅の差だ。8月15日を起点に置くと、ドル指数は99.636→98.839→99.677、米10年債利回りは4.696%→4.738%→4.720%、VIXは14.25→15.13→14.43。金は4,432.0→4,661.60→4,504.10で+1.63%、WTIは82.40→86.64→83.44で+1.26%が残るだけである。通貨・金利・ボラティリティ・金・原油の5つは、2週間かけてほぼ振り出しに戻った。
先週この欄は「国家の信用に依存しない資産が上がり、国家の通貨で測られる企業の価値が下がる」と書いた。その並びは1週間で解けている。値付けの変化としては、驚くほど短命だった。
解けなかったものが3つある。ビットコイン+23.58%、イーサリアム+29.80%、そして日経平均先物-4.21%。上の2つは上げたまま、下の1つは下げたまま、2週間前の水準へ戻っていない。
金と原油は、また同じ幅で動いた。金1オンスで買える原油は先週末53.8バレル、今週末54.0バレル。3週続けてほぼ同じ値である。金-3.38%と原油-3.69%がほぼ同幅だったからで、この2つが同じ幅で上がった先週と対称になっている。上がる時も下がる時も一緒に動くなら、両方を動かしているのはエネルギーの需給ではない。
在庫の側からも同じ答えが出た。米エネルギー情報局が8月26日に公表した週次統計によると、8月21日時点の商業用原油在庫は前週から10万バレル増えて4億2,890万バレル。5年平均に対しては、先週の「同水準」から「1%上回る」へ移った。積み増しは4週連続である。先週この欄は、4週続けて積み上がってもWTIが86ドル台を保つなら価格を決めているのは在庫ではない、と書いた。在庫は4週積み上がり、WTIは86ドル台を割った。在庫が原油を決めていないという読みは変わらない。ただし今週それを決めたのは、ドルと金を動かしたものと同じ向きの何かである。
株の反応も記録しておく。2年債が1日で14bp上がった金曜日、S&P500は-0.25%で済み、VIXは-0.55%だった。週で見れば株は+0.49%、警戒指標は-4.63%。米国株は、政策金利の織り直しをほとんど受け取っていない。
【暗号資産の分岐】
今週、暗号資産は4銘柄すべてが下げた。ただし幅が割れている。BTC-1.20%、ETH-3.88%に対して、ADA-11.72%、NIGHT-12.16%。上位2つと下位2つで、3倍から10倍の開きがある。
先週は逆だった。4銘柄が25%から35%の間にそろって上がり、開きは1.4倍まで縮んでいた。先週この欄は「銘柄ごとの事情で選別された動きではない」と書いた。今週は選別が戻っている。
2週間で見ると形がはっきりする。8月15日を起点にすると、BTC+23.58%、ETH+29.80%、ADA+12.87%、NIGHT+12.54%。上の2つは上げた分をほぼ持ったまま、下の2つは半分を返した。
順序が入れ替わっている点も見ておきたい。先週の上げ幅の順はETH、NIGHT、ADA、BTCだった。今週の下げ幅の順はNIGHT、ADA、ETH、BTCである。最も大きく上げたETHが、最も大きく戻したわけではない。上げ幅の裏返しでは説明が付かない並びだ。
分ける軸は、制度の材料ではない。今週、暗号資産に効いた公的な材料は選別を含んでいなかった。
8月18日に米証券取引委員会が提案した「Regulation Crypto Assets」は、8月21日に連邦官報へ掲載された。コメント提出期限は10月20日、整理番号はS7-2026-27、規則案の番号は33-11434および34-106150である。1933年証券法5条の登録義務から2つの適用除外を置き、1つは4年間で最大500万ドル、もう1つは12か月ごとに最大7,500万ドル。後者には財務諸表の提供と継続的な報告義務が付く。加えて「投資契約」の定義に関する条件付きセーフハーバーを置き、条件を満たせばその暗号資産は証券法・証券取引所法の「証券」の定義における投資契約の対象とはみなされない。
先週この欄は、この提案のコメント期間が連邦官報への掲載日から起算されると書いた。掲載日は決まり、期限は10月20日になった。
提案は特定の銘柄やチェーンを名指ししていない。適用除外もセーフハーバーも、資産の種類ではなく発行の形と開示の内容で切られている。制度の側は今週も選別していない。にもかかわらず、価格は選別された。
だとすれば、今週の分岐を作ったのは制度ではない。先週まで暗号資産を押し上げていた通貨側の風が止まったことだ。金は-3.38%、ドルは+0.85%。同じ風で上がったものは、風が止まれば戻る。実際、ADAとNIGHTは戻した。
説明が付かないのは、BTCとETHが戻らなかったことのほうである。金もドルも原油も金利もVIXも8月15日の水準へ帰った週に、この2つだけが2週間分の上昇を持ったまま週を終えた。先週の上昇を「通貨側の風」で説明するなら、風が止まったあとに残ったものは別の理由で立っていることになる。その理由が需給なのか、制度の先取りなのか、今週の指標だけでは決まらない。
🛰️【補助シグナル|サテライト】
(12指標本体とは別枠の補助観測。本編の置き換えではない)
AI Capital Cycle
8月26日、エヌビディアが2027会計年度第2四半期(7月26日締め)の決算を公表した。売上高は962億2,100万ドルで前年同期比+106%、前四半期比+18%。うちデータセンター部門が890億ドルで前年同期比+117%。GAAP・非GAAPとも売上総利益率は75.0%、希薄化後1株利益はGAAPで2.46ドル、非GAAPで2.22ドルである。四半期に約260億ドルを自社株買いと配当で株主へ戻した。
次の四半期の見通しは1,080億ドル±2%。同社は、この見通しに中国からのデータセンター向けコンピュート収益を一切見込んでいないと明記している。
創業者兼最高経営責任者のジェンスン・フアン氏は「AIは転換点に達した。実際に役に立つ仕事をしている。そのトークンは生産的で、収益を生む。いまや計算能力が収益そのものだ」と述べている。
この決算が出た週に、S&P500は+0.49%しか上げていない。先週この欄は、19日公表の議事要旨が「AI関連インフラの急速な構築に係る資金調達に伴う脆弱性」を下振れリスクに置いたと書いた。売上が前年同期の2倍を超え、次の四半期も1割以上の増収を見込む会社の決算が、株価指数をほとんど動かさない。需要側の数字はもう論点になっておらず、市場が見ているのは資金調達の側だと読める。
【SITIONの見方】
今週の主題は、先週の取引が1週間で買い戻されたことだ。そして、全部は戻らなかったことだ。
先週、日米の長期債が同時に記録級まで売られ、金と暗号資産が上がり、株とドルが下げた。今週は金が-3.38%、ドルが+0.85%、株が+0.49%。通貨・金・原油・金利・ボラティリティの5つは、2週間かけてほぼ8月15日の位置へ帰った。国家の信用を測る側の値付けは、1週間で元に戻せる。
帰らなかったのは3つある。ビットコイン(+23.58%)とイーサリアム(+29.80%)は2週間分の上昇を保った。日経平均先物(-4.21%)は下げたまま戻っていない。そして円は160.038円で、2週間前より安い。
日本国債は、この週ほとんど動かなかった。10年債の週内の振れ幅は1.0bp、30年債は0.4bpである。ただし止まった場所が、8月18日に付けた系列開始以来の最高値の5.8bp下だ。跳ねる前の8月13日よりは3.6bp高い。売られた水準から退いたのではなく、その水準に居座っている。動かないことと、戻ることは違う。
動いたのは米国の短い側だった。ウォーシュ議長が28日に「やるべき仕事が残っている」と述べ、2年債は1日で14bp上がった。2年と30年の差は週で15bp縮んでいる。7月のコアPCEは+3.3%で下がらなかった。物価が下がらず、議長が引き締めの選択肢を残し、市場は長期ではなく政策金利のほうを織り直した。先週の主題が「国債を発行している主体」だったとすれば、今週の主題は「政策金利を決めている主体」である。
為替だけが、どちらの説明にも乗らない。日米10年金利差は6.1bp縮み、円は0.74%安い。金利差は2週間で往復して1.823%ポイントに戻り、円は戻らなかった。3週続けて符号が合わないなら、それは例外ではなく、いま為替を決めている変数が金利差ではないということである。
今週いちばん強い事実は、戻らなかったものの顔ぶれだ。金は戻り、ドルは戻り、原油は戻った。BTCとETHは戻らなかった。日本株も戻らなかった。円も戻らなかった。この3つを1つの理由で束ねる説明を、今週の12指標は持っていない。
来週見るべきポイントは5つ。
【1】日本国債の入札——財務省の入札カレンダーで、9月1日に10年利付国債、3日に30年利付国債が確定している。30年債は今週4.038%で、8月18日の系列最高値4.096%から5.8bp下、跳ねる前の8月13日からは3.6bp上にある。8月20日の20年債が応募額3.98倍で通った需要が、記録に最も近い年限でも続くか。ここが弱ければ、今週の平坦さは需要ではなく夏休みだったことになる
【2】米2年債利回り——8月28日に14bp上がって4.34%。次の連邦公開市場委員会は9月15日から16日で、経済見通しの要約が付く回である。米財務省が日次で公表する利回りで、この水準が維持されるか、28日の跳ねが1日で終わるかを見る。維持されるなら、2年と30年の差の縮小が続く
【3】原油の在庫——9月2日に米エネルギー情報局の週次統計。8月21日時点で4億2,890万バレル、5年平均を1%上回った。5週続けて積み上がるかどうかより、WTIが83ドル台のまま在庫の増減に反応しないかを見る。反応しないなら、原油は金とドルと同じ材料で動き続けていることになる
【4】米国の7月貿易統計——9月3日8時30分、米商務省経済分析局が公表する。ドル指数は2週間かけて99.6台へ帰り、円だけが安い側に残った。金利差の外側で為替が決まっている理由を探すなら、貿易収支は最初に開く場所である
【5】暗号資産の制度側——「Regulation Crypto Assets」のコメント提出期限は10月20日。整理番号S7-2026-27の受領コメントは、米証券取引委員会の規則ページで公開される。制度の側が選別を含まない設計のまま進むなら、価格の選別は制度ではなく資金の側で決まり続ける
先週、市場は国家の信用に値段を付け直した。今週、その値段はほぼ元へ戻った。
来週の問いは、戻らなかった3つ——ビットコインとイーサリアム、日本株、円——が、それぞれ別の理由で立っているのか、それとも先週の物語より長く効く1つの理由を共有しているのか。そこにある。
🔗 一次ソース
財務省「国債金利情報」(日次・8月24日10年2.887%/27日10年2.897%・20年3.764%・30年4.038%・40年4.043%、8月18日30年4.096%・40年4.103%、8月13日30年4.002%・過去データは30年が1999年9月から、40年が2007年11月から収録)財務省
財務省「入札カレンダー:令和8年9月」(9月1日10年利付国債・3日30年利付国債)財務省- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(8月21日2年4.24%・10年4.74%・30年5.27%、8月28日2年4.34%・10年4.73%・30年5.22%)home.treasury.gov
米連邦準備制度理事会「In Our Time」ウォーシュ議長講演(2026年8月28日・カンザスシティ連銀 経済政策シンポジウム)Board of Governors of the Federal Reserve System
米連邦準備制度理事会「FOMC Meeting Calendars」(次回会合は9月15日から16日・経済見通しの要約を伴う回)federalreserve.gov- 米商務省経済分析局「Personal Income and Outlays, July 2026」(2026年8月26日公表・PCE物価前年同月比+3.7%/コア+3.3%・前月比はいずれも+0.2%)bea.gov
- 米商務省経済分析局「Release Schedule」(9月3日8時30分に7月の International Trade in Goods and Services)bea.gov
- 米エネルギー情報局「Weekly Petroleum Status Report」(8月26日公表・8月21日時点の商業用原油在庫4億2,890万バレル・前週比+10万バレル・5年平均を1%上回る/次回9月2日)eia.gov
- 米証券取引委員会「Regulation Crypto Assets」規則ページ(File No. S7-2026-27・Release Nos. 33-11434/34-106150・SEC提案8月18日・連邦官報掲載8月21日・コメント期限10月20日) https://www.sec.gov/rules-regulations/2026/08/s7-2026-27
- 米証券取引委員会「Regulation Crypto Assets 受領コメント」(S7-2026-27) https://www.sec.gov/rules-regulations/public-comments/s7-2026-27
- 米証券取引委員会「SEC Proposes New Regulation Crypto Assets」(2026年8月18日・報道発表2026-76) https://www.sec.gov/newsroom/press-releases/2026-76-sec-proposes-new-regulation-crypto-assets
- エヌビディア「NVIDIA Announces Financial Results for Second Quarter Fiscal 2027」(2026年8月26日・売上高962億2,100万ドル・データセンター890億ドル・次四半期見通し1,080億ドル±2%) https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1045810/000104581026000073/q2fy27pr.htm
- 総務省統計局「消費者物価指数 東京都区部速報」(2026年8月分 中旬速報値・8月28日公表・総合+1.9%/生鮮食品を除く総合+1.8%/生鮮食品及びエネルギーを除く総合+2.0%) https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-t.html
- 米財務省 Fiscal Data「Debt to the Penny」(8月21日40兆329億ドル・8月25日40兆989億ドル・8月27日40兆775億ドル) https://fiscaldata.treasury.gov/datasets/debt-to-the-penny/
- 米財務省「Treasury Announces Increased Sizes of Nominal Long-End Liquidity Support Buybacks Beginning September 9」(2026年8月19日) https://home.treasury.gov/news/press-releases/sb0607
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-weekend-20260829-39b62c7f
🌐 LiveMakers https://livemakers.com/ja
🌐 SITION Group https://sition.jp