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📡 Signal|Microsoft の7〜9月期、純利益 32% 増 Azure は 48% 増
Microsoft の7〜9月期は純利益32%増。前年の OpenAI 関連の損失を除くと18%増。受注残は6,770億ドル、設備支出は前年のほぼ2倍の394億ドル。

米 Microsoft が10月28日に発表した7〜9月期 (2027年6月期の第1四半期) の決算は、純利益が前年同期比 32% 増の 366 億ドルだった。売上高は 19% 増の 923 億ドル、営業利益は 21% 増の 459 億ドルで、クラウド事業 Azure の売上は 48% 伸びた。
32% の伸びの一部は、前年の落ち込みの反動だ。前年同期は OpenAI への投資で約 31 億ドルの損失を計上しており、その影響を除いた調整後の純利益は 18% 増になる。それでも AI の計算基盤への需要は数字の随所に出ており、設備への支出は1年前のほぼ2倍に膨らんだ。初期報は29日朝の 速報 で伝えた。
32% と 18%、二つの伸び率
決算発表の調整表を並べると、OpenAI への投資の損益が伸び率をどれだけ動かしたかが分かる。
- 今期の純利益 (会計基準どおり): 366 億 2,900 万ドル。OpenAI 関連の利益 2 億 700 万ドルを含む
- 前年同期の純利益 (会計基準どおり): 277 億 4,700 万ドル。OpenAI 関連の損失 30 億 8,600 万ドルを含む
- OpenAI の影響を除いた純利益: 今期 364 億 2,200 万ドル、前年同期 308 億 3,300 万ドルで、伸びは 18%
1株利益も同じ形で、会計基準どおりでは 4.92 ドル (32% 増)、調整後では 4.89 ドル (18% 増) になる。今期は OpenAI の損益がほぼゼロに近く、前年の損失だけが比較の土台を押し下げた。
クラウドの受注残は 6,770 億ドル
事業の中身は AI の計算基盤に寄っている。Microsoft は2027年6月期から事業区分を組み替え、今期から2つの区分で開示した。
- Agents and Infra: 768 億ドル (25% 増)。Azure は 48% 増、Microsoft Cloud 全体は 639 億ドル (30% 増)
- Devices and Consumer: 155 億ドル (3% 減)。Windows の OEM と端末は 22% 減、XBOX のコンテンツとサービスは 2% 減、検索と広告は 12% 増
伸びの先行きを示すのは、法人向けの契約済みで未計上の売上 (受注残) だ。前年同期から 73% 増えて 6,770 億ドルになった。四半期の売上の7倍を超える額が、すでに契約として積み上がっている。エイミー・フッド CFO は、Microsoft Cloud の伸びが 30% へ加速したと述べた。
設備への支出は1年で約2倍
キャッシュフロー計算書では、有形固定資産の取得 (主にデータセンターとサーバ) が 393 億 6,700 万ドルと、前年同期の 193 億 9,400 万ドルからほぼ倍増した。営業活動で得た現金は 580 億ドルで、その3分の2強が設備に回った計算になる。同じ四半期に、配当と自社株買いで株主に返した額は 102 億ドルだった。
受注残が膨らみ、それを満たす計算能力を前倒しで建てる。AI への投資が利益を削る段階には、まだ入っていない。営業利益率は約 50% を保ち、設備の支出を営業の現金でまかなえている。半導体、電力、データセンターの用地へ向かう資金の流れは、少なくともこの会社の決算からは細っていない。
次に見るもの
確認先は、EDGAR に出る今期の四半期報告 (10-Q) だ。設備への支出のうち、リースで調達した分を含めた総額と、OpenAI への投資の帳簿上の扱いが、決算発表より詳しく書かれる。その次は、2027年1月下旬に見込まれる10〜12月期の決算で、受注残 6,770 億ドルがどの速さで売上に変わるかを見る。
ことば
- 受注残 (commercial remaining performance obligation) — 法人と結んだ契約のうち、まだ売上として計上していない金額。複数年のクラウド契約が積み上がると大きくなり、将来の売上の目安になる。
- 調整後 (non-GAAP) — 会計基準どおりの数字から、本業と関係の薄い一時的な損益を除いた数字。Microsoft は OpenAI への投資の損益を除いて示している。
- Microsoft Cloud — Azure、法人向けの Microsoft 365 のクラウド、業界向けのクラウドなどを合わせた Microsoft のクラウド事業の総称。
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