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📡 Signal|ナイジェリア中銀、ステーブルコインに2つの発行免許 アルゴリズム型は禁止
ナイジェリア中銀がステーブルコインの規則を公表。ナイラ建てと外貨建てに別の免許、アルゴリズム型と利回りの支払いを禁止し、既存の事業者に180日の移行期間を設けた。

ナイジェリア中央銀行 (CBN) は11月5日、ステーブルコインと決済向けの暗号資産を対象にした規則「Regulations for the Operations of Non-Security Virtual Assets in Nigeria」を出した。ナイラ建てと外貨建てのステーブルコインに別々の発行免許を設け、アルゴリズム型のステーブルコインを禁じる。発行者が保有者に利息や利回りを払うことも禁じた。
規則の芯は、ドル建てのステーブルコインを国内の免許の中に入れ直すことにある。外貨建ての「クラス2」は、ナイジェリアで設立された会社が免許を取って発行するものに限られ、海外の承認は国内の免許の代わりにならない。初期報は11月6日の速報で伝えた。
2つのクラスと資本の条件
規則は、ナイジェリアの利用者に届くステーブルコインを2つに分ける。
| 区分 | 参照する通貨 | 発行者の払込資本 |
|---|---|---|
| クラス1 | ナイラと1対1 | 100億ナイラ以上 |
| クラス2 | 外貨 (ドルなど) | 150億ナイラ以上 |
どちらも、発行者はナイジェリアで設立された免許保有者でなければならない。トークンごとに、区分、参照する通貨、準備資産の持ち方、名前、ティッカー、使うブロックチェーンについて、CBN の書面の承認が要る。流通額がナイラ換算で5,000億ナイラを30日続けて超えると、CBN は「システム上重要」に指定できる。
クラス1の準備資産は、CBN への預け金、満期90日以内の国庫短期証券、満期180日以内の国債、商業銀行の分別口座の預金などに限られる。準備資産のうち CBN に預ける分は総額の20%を下回らない範囲で CBN が調整でき、利息は付かない。ナイラのステーブルコインの裏付けの一部が、そのまま中央銀行の手元に置かれる設計だ。
禁止されるもの
規則は次のものを明示的に禁じる。
- アルゴリズム型ステーブルコイン — 準備資産の裏付けではなく、供給量の調整などの仕組みで価格を保とうとするもの
- 十分な準備資産の裏付けや、額面での払い戻しを求める権利を保有者に与えないもの
- 発行者が保有者に、保有や預け入れを理由に利息・利回り・配当などを払うこと。仲介する事業者を使った迂回も禁止
利回りの禁止は、米国のステーブルコイン法 (GENIUS 法) が発行者による利息の支払いを禁じたのと同じ方向だ。ステーブルコインを、預金でも投資商品でもない決済の手段として位置づける。規則は、ステーブルコインを銀行預金のように見せることも禁じている。
180日の移行期間
既存の事業者は、規則の施行から180暦日以内に免許か承認を申請しなければならない。その間は今の規模のままで営業を続けられるが、条件がある。
- 30日以内に CBN に登録する
- 施行の時点からマネーロンダリング対策の要件を守る
- 60日以内に監督当局への報告を始める
180日以内に完全な申請を出さなければ、免許を得るまで営業を止めなければならない。外貨建ての既存の仕組みは、国内での設立と免許の要件に照らして審査され、審査中に利用を続けるには CBN の明示の暫定許可が要る。
ナイジェリアは、個人の間で USDT などのドル建てのステーブルコインを使う人が多い市場として知られてきた。規則が求めるのは、こうしたドルのトークンが国内に届く経路を、国内で設立された発行者に一本化することだ。USDT や USDC の発行体がナイジェリアで免許を持つ会社を通すのか、市場から退くのかが、移行期間の最大の論点になる。
次に見るもの
確認先は、CBN のウェブサイトの通達の一覧だ。施行から30日にあたる12月上旬に、登録を終えた既存の事業者の名前が出るか、クラス2の免許の申請を表明する発行体が現れるかを見る。最初のクラス2の免許の行方が、ドル建てのステーブルコインがナイジェリアで続くかを決める。
ことば
- アルゴリズム型ステーブルコイン — 現金や国債などの準備資産ではなく、トークンの発行と焼却を自動で調整する仕組みで価格を保とうとするステーブルコイン。2022年の TerraUSD の崩壊で、この型の脆さが広く知られた。
- 準備資産 — ステーブルコインの払い戻しに備えて発行者が持つ現金や短期の国債などの資産。規則は種類と満期を細かく決め、発行額に見合う額を持つことを求めている。
🔗 一次ソース